
今回のクラプトン・セッションはドラマーSonny Emoryのソロアルバム " Rock Hard Cachet " に収録の " Truth'll Set You Free " です。セッションは2012年に行われ、リリースされたのは2013年。セッションと言ってもデジタルのこの時代、エモリーのアトランタの自宅スタジオで録ったトラックをクラプトンに送りロンドンでオーバーダブすると言う形だったようです。
これ、かなり良いです。ファンキーなR&B曲にクラプトンのギターがうまい具合に被さっています。
エモリーは80年代後半から10年ほどEath Wind & Fireでドラムを担当していました。クラプトンとの最初の接点は1989年の映画Lethal Weapon2でのサントラ共演のようです。David Sanbornとのツアーリハーサルの為にNYにいた彼はそのままクラプトン、サンボーンと一緒にサントラ制作に参加したようです。実際にはドラムとベースを先録りしてサンボーンとクラプトンがオーバダブをする形です。
エモリーはEW&Fのあとは長くBruce Hornsbyのグループでドラムをたたいていました。その頃にクラプトン側からの急接近があったようです。2004年にクラプトンはBruce Hornsbyのレコーディング・セッションに参加し4曲ほど録音します。2009年にはそのアルバムLevitateのプロモーションを兼ねてBruce Hornsby bandとTV番組で共演しています。クラプトンによるとその時のTVセッションがいたく気に入りずっと頭に残っていて、後にエモリーに自分のバンドへの参加を打診したと言う事です。エモリーにしたら断る理由がないほどのオファーだと思われ、Hornsbyのバンドを2018年に離れた後クラプトンバンドにジョインしております。2018年1月23日のパリ公演以降レギュラードラマーとなっています。2019年4月の来日公演でも同行しています。エモリーはこの年19年の7月~10月は先に決まっていた日本のバンドDreams Come Trueのコンサートサポートがありまた日本に戻っていき、クラプトンのスケジュールとダブった日程はSteve Gaddがカバーしていましたが、なんとドリカムの9月のコンサートの合間を縫ってクロスローズギターフェス(9/20-21)の為に米国に戻り、結果ガッドとツインドラムという美味しい映像が残っています。大先輩ガッドとのツインは光栄だったことでしょう。2023年4月、2025年4月のクラプトン来日公演にも同行しております。また2020年のGinger Baker Tributeや2023年Jeff Beck Tributeでもハウスバンドメンバーとして師匠をサポートしております。まだ60代の若々しく(?)パワフルな音を聞かせています。