Ramblin' On My Mind

エリック・クラプトン、ブルース。。。いろいろ

Gotta Hear This~聴けこの一曲 #12 You Shook Me/Jeff Beck Group

今日の一曲はJeff Beck Group (第一期)の“You Shook Me"です。多くのジェフ・ベック・ファンにとってベックは「ストラトキャスターの魔術師となったフュージョン・ギタリスト。その圧倒的な指弾きとアームバーの名手」ということでしょうか?私は60年代後半からどんどんブルースの泥沼にはまった人間なので、ジェフベックへの感心はバンド時代 (The Jeff Beck Group IとII期そしてBBA)と75年Blow By Blow以降のソロ時代で大きく違います。 圧倒的に前者の時代に興味があります。ボーカリストがいて、その裏で弾きまくる、いやボーカルを消すぐらいの超わがままな弾き方。レス・ポールのゴツゴツ感。アームなどは使わずにボリューム・コントロールだけで聞かす。そんな時代のベックが一番好きです。LP出るまで待てば良いのに上の写真にある東芝のEPを購入した記憶があります。完全にジャケ買いでした。ベックの筋肉質の格好良い写真をみて買っちゃいました。しかもブルース・ファンならゾクゾクする曲ばかりです。これらの曲はJeff Beck Group最初のアルバム「Truth」に入っているものです。その中でMuddy Watersのカバー " You Shook Me"には衝撃受けました。まさにshookされました。当時日本のレコード会社はジェフベックを“ヘビーロックの雄”と呼んでいました。この曲、このアルバムのベックはまさにヘビーロックという言葉がぴったりきます。実際、何でこんなに低い音なの、イントロの蛙の鳴き声みたいな音は何?後奏を聴くにつれ、ワウ・ペダルをどんな風に踏み込んでいるの?弾いている音数が多いのか少ないのか訳分らないソロ、音圧でねじ伏せるようなソロ。当時エレキ・ギターを持っていなかった私はもんもんとして聴いていました。

You Shook Me の短いソロはベックのベスト・ソロの一つだとおもっています。

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Muddy Watersの原曲You Shook Me (62年)はEarl Hookerのえげつないスライドギターが炸裂しています。ちなみにジェフの弾くスタンダードチューニングのままのスライド・ギター・スタイルはこのアール・フッカーからの影響が大きいと思います。パクりの得意なJimmy Pageはこの曲のアイデアをベックから拝借して、さっそく自分たちのファースト・アルバムでカバーしましたが、ギターはアールフッカーをフォローしていました。

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この衝撃のヘビー・ロックのあとはメンバーも変え、かなりクロっぽい音になったり、ソウル、ファンク色も出てきます。StaxのSteve Cropperと組んでメンフィスに行ったり、自分にとっては結構目が離せない存在でした。Tim BogertとCarmine Appiceと組んでBBAとなった時も「何であのヴァニラファッジの人と組むねん?」と思ったものの実際のアルバムはいい感じの曲が並び気に入っていましたし、実際に観た大阪厚生年金会館でのライブ盤は結構なローテーションでレコードプレーヤーに載るアルバムとなっていました。ステージから下りて客席と同じフロアで弾きまくるのは格好よかったです。

下はそのBBAの解散直前のロンドンRainbow (1973年1月26日)でのライブのBlues DeluxeとYou Shook Meメドレーです。この頃彼はトーキング・モデュレーターを使い始めた頃ですね。脳みそが揺れてしまいませんか、と心配になるぐらいのYou Shook Meです。

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