
神事形式を調えてきた矢田坐久志玉比古神社筒粥占祭。
数年前までは参拝者も直にその作法を拝観することができた。
本来は豊作を願う氏子のための行事である筒粥占祭である。
大らかな時代は過ぎ去り格調高い儀式へと移りかわった。
拝殿と本殿下の間には釜が設えられ現代的なガス火で湯を沸かす。
これは変わっていない。
それはともかく氏子役員たちは拝殿に登って一列に座った。
祭壇にはこれから占う竹筒が奉られているが釜と同じように座席の隙間の向こう。
遮られているという表現は好ましくないが、ときおり勢いのある風が厳かな場を通り過ぎていく。
奉られた竹筒は釜に入れられた。
それからは待つことしばし。
取り出す時間は決まっていないようだ。
お声があがって釜からだされた。
氏子たちに囲まれた竹筒は1本ずつ刃が入って割っていく。
実は竹筒の束は二つある。
一組は12本の束。
もう1組は22本の束で稲作や野菜などの出来映え占う。
最初の竹筒は一年間の天候を占う。
粥の入り具合で歓声があがる。
多くても少なくても歓声というかどよめきが聞こえてくる。

それを判定するのは宮司だ。
「よし」と言って印を付ける。
続けてもう1組を開いていった。
これも同じように歓声があがる。
「今年はモチ米や白菜、イモなどの根菜類が豊作や、柿は2年続きで不作や」と神さんのお告げに一喜一憂する。
その結果は神社の掲示板に貼りだされる。
(H23. 2. 1 EOS40D撮影)