矢上川を歩く【ほぼ川崎】その2 宮前平から鶴見川合流まで

こちら前回

思わぬ支流の存在、どこを流れているのかわかりにくかった流路など案外複雑だった矢上川上流部分でした。
宮前区宮前平付近まで下って本流1本にまとまり、水量も増えて川らしくなってきました。
これより下流は暗渠区間も少なく流路を追いかけるのも楽そうです。

 

前回の続きから

尻手黒川道路に残る矢上川の古い欄干撮影位置は異なりますが前回も写した欄干です。〈真っ黒やね〉
左が尻手黒川道路、前方のアーチ橋は東急田園都市線で向こうへすぐ宮前平駅ホームが続きます。

 

同じ駅ホーム先のほうから右にある駐輪場は矢上川流路上に設けたものです。

流れは駐輪場先で右にカーブして駅の下を潜り、反対(南)側へ出ていきます。

 

駅ホーム東側へ出てきた流れ(宮前区宮前平1丁目)
宮前平4号橋上から背後に駅ホーム、そしてこちら側にも流路上の駐輪場があって、そこをぬけて流れが顔を出したところ。

これよりしばらく道路が流路に沿って通っているのでそこを歩いて行きます。

 

周囲は集合住宅と戸建ての混じる住宅地左下を川が流れています。

 

いくつか小さな支流、水路などの合流もあり
そのひとつ(宮前区馬絹6丁目)右側にはコンクリート蓋がけされた水路暗渠。
前方左右に尻手黒川道路ですが交差地点に古い橋の欄干が道路両側残っていました。〈小さくて見にくい ごめんなさい〉
この水路はすぐ背後で矢上川へ合流しています。

 

そこから100mくらい下流側先に見える高架橋は国道246号(馬絹高架橋)、その手前で流れは国道246旧道の下も潜って先へ

 

馬絹高架橋の下付近から下流方向すぐ先はJR武蔵野貨物線梶ヶ谷貨物ターミナル。川はその下を潜って反対側へ移ります。

 

線路北側へ移って流れが顔を出すあたり左手前緑のフェンス下に矢上川本流トンネル出口があります。
緑フェンス先に白いフェンスが続いてますが橋の欄干でもあります。右の道路上、舗装の状態が違う部分は下を暗渠で支流が流れ、トンネル出口付近で本流に合流しています。

右へ分岐している道路下が支流流路。先は案外長くて3㎞ほど離れた2つの源から、途中で1本にまとまりこちらへ流れてます。

 

いっとき貨物ターミナル北側を流れる矢上川ですが、再び地下を横切って南側へ出てきます。

ターミナル北側を流れ


次に南側へ顔を出したところ


少し下って山下橋から上流方向ふり返り(宮前区野川本町1丁目)


橋本橋から下流方向(宮前区野川本町2丁目)左はスーパーマーケット建物、その左を尻手黒川道路。前方は第三京浜高架橋です。

 

第三京浜を潜って500m弱で支流の有馬川と合流します。

有馬川さつき橋上から合流点有馬川は宮前区鷺沼4丁目付近を源とする延長約6kmの河川。矢上川最大の支流だと思います。
〈川の上へ何か飛び出してますがなんでしょう?水量センサーでも取り付けてあったのかな?〉

 

合流点下流側からふり返って(高津区東野川1丁目)左から有馬川、正面奥から矢上川。矢上川の右には尻手黒川道路。

 

有馬川合流から5~600mくだって上鷹巣橋付近(高津区子母口)正面丘陵は下末吉台地、蟹ケ谷と呼ばれる一帯。急傾斜地なのですが住宅が多いのがここから見てもわかります。

また、およそ2万年前(最終氷期の最盛期)ころ、矢上川はここ子母口付近で古多摩川に合流していたと推測されています。多摩川の流路も当時は川崎市側にだいぶ入りこんでいたようです。その後縄文時代ころになって矢上川が多摩川から分離、現在の流路に近い流れとなっていったようです。

 

ちょっととんで1200mほど下ったところ、伊勢台人道橋から上流方向(中原区井田1丁目)左は蟹ヶ谷に隣接する下末吉台地端の緑地(神庭緑地、伊勢台などの名称)

 

そこから約100mで江川合流水門通ってくるのが江川。直前まで暗渠になっているので奥は真っ暗

江川は二ヶ領用水からの分流水路、人工的な河川(水路)のはずですが古い時代、特に合流点近くで流れは自由奔放に蛇行していたようです。(現在は直線化され暗渠化、その上は「江川せせらぎ遊歩道」の親水散歩みち)

 

少し下って対岸は井田公園付近(中原区井田1丁目)


さらに1㎞ほど下り、東急東横目黒線線路、綱島街道(東京都道・神奈川県道2号東京丸子横浜線)を潜ります。

綱島街道・新矢上橋から木月橋と下流方向正面丘(通称矢上台)の上には慶応義塾大学矢上キャンパスの建物。〈この時だけ一瞬曇り空になったのだった〉

この付近から矢上川が川崎市横浜市の境界になり、鶴見川合流地点まで続きます。

 

東海道新幹線矢上川橋梁


新幹線の下を潜るとほどなく川は下流に向かって右に大きく(ほぼ90°)カーブします。

カーブの先で渋川が合流してきます。左から矢上川、まっすぐ下ってくる渋川。渋川の右側には渋川ポンプ場がありその排水門がみえます。

渋川も二ヶ領用水分流のひとつ(江川と同じ)、人工の用水路です。

 

250mほど下って右岸から矢上川下流方向
前方は矢上橋


矢上橋上から下流方向右は横浜市港北区日吉3丁目、左は川崎市幸区矢上

右側川表に見える樋門を通って小さな支流、松の川が合流しています。

矢上川最下流となるこのあたり、かつては川の蛇行が激しかったようです。
明治末から大正期に流路直線化工事が行われましたが両岸に蛇行流路の名残り、多くの三日月湖が昭和の中ごろ、宅地化が進むまで残りました。

 

川のなかに古い木杭がたくさん残ってました水勢を制御するために立てた杭だと思います。
どのあたりを制御しようとしたのかはよくわかりませんが、川の蛇行を改修した頃のものかもしれません。

 

八兵衛橋(幸区南加瀬4丁目)わざと錆を塗装に使用しているそうでこんな色

 

堤防上から左側は「加瀬環境センター」、いわゆる下水処理施設で処理水は矢上川に放流されます。

もう少し下ると矢上川最下流の「矢上川橋」があり、その先鶴見川への合流点になります。

 

草深いところから垣間見る合流点手前右から左へ矢上川、奥に青い橋(鷹野人道橋)の下から左へ鶴見川。

 

位置を変えて
合流点下流側に架かる鷹野大橋上から(横浜市鶴見区駒岡5丁目、港北区日吉6丁目、川崎市幸区南加瀬5丁目境界)右から矢上川、左から鶴見川その奥に鷹野人道橋

 

しつこくさらに鷹野人道橋上から足元から右向こう鷹野大橋をくぐって鶴見川下流方向、その途中左から合流する矢上川です。

ラフに測定した矢上川延長は13.5㎞(鶴見川合流から菅生緑地清水頭まで)でした。

 

今回の矢上川はここまでです。

 

 

追記

なぜか知らないけど、記事がうまく投稿されてないようでした。改めて投げてみます