徒然素心ひとりごと

[徒然]…時間があるときに、[素心]…そのとき感じたことを、[ひとりごと]…感じたままにつぶやく、エッセイときどきコラム風

一文字揮毫…あなたもわたしもみんなが笑顔!

毎年楽しみにしている熊野本宮大社の一文字揮毫。昨年12月13日に、九鬼宮司が新年(2026年)への願いを込めてしたためた一文字揮毫は、〝1年を笑って過ごせるように〟「笑」の一文字。「笑う門には福来る」、「泣いて暮らすも一生、笑って暮らすも一生」。明るくていいですね!

ちなみにベネッセコーポレーションが昨年12月15日に発表した、小学生が選ぶ2025年の漢字は…「楽」。文字通り楽しく、愉快で、ワクワクして。天真爛漫、明朗快活、小学生の君たちの笑い声が聞こえてきそう。

書を嗜んでいた亡き父が90歳を過ぎて書いた「笑顔」。本当に笑っているような気がして、当時Tシャツをつくり、たくさんの人に配りました。今あらためて眺めると、笑っているようでもあり…、怒っているようでもあり⁉ もしかしてオヤジ自身の顔だったのか⁉

今年も笑顔で駆け抜けよう…というわけで、躍動感あふれる干支とともに書初めはこれ。ネットから書道家の方々のすばらしい揮毫をお手本にさせていただきました。この字がうまく書けたと思ったら、今度はこっちの字が気にいらない…の繰り返しで、気がついたら何枚?何十枚?いやもっと書いたかな? それでもお手本には及びません。

みなさんにも、嬉しいこと、楽しいことがたくさんありますように。

 

(PS.)

毎年、漢字の日(12月12日)に京都・清水寺で発表される「今年(2025年)の漢字」は「熊」でした。ちなみに僅差の2位は「米」だそう。

音羽山清水寺HPより)

住職の芸術的な書には感服しますが、毎年思うのは、いくら今年1年の世相を表しているとはいえ、あまりにそのまんま! 洒落もオチもなく、明るい印象もありません。ほとんどのメディアが、熊野本宮大社の一文字揮毫ではなく、清水寺を扱うのが不思議なくらい。

たかが漢字一文字ですが、今年を振り返って辛く暗い気持ちになるよりも、「一文字揮毫」「小学生が選ぶ今年の漢字のような明日へのエールを書にしたほうが、楽しく嬉しいメッセージになりますよ⇒清水寺御中。

(おわり)

 

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人を動かす「空気」の法則?…人は「空気」に動かされているのか?

いっとき、「KY…空気が読めない」という言葉が流行りました。最近、この言葉自体は聞かなくなりましたが、あいかわらず KYな人 はどこにでも現れるもので…😓

  • メンバの交流やQAを目的としたグループチャットなのに、個人の主張ばかり限度を超えて連投する人
  • 懇親会などで歓談中、途中から割り込んできて人の話しを遮って、話題を横取りする人
  • 私はお客さんに質問しているのに、かわって説明しようとする同僚

そんなに〝自己主張〟したいのか、はたまた〝かまってちゃん〟なのか…? 当の本人は気づいていない…無頓着な感じなので、同じようなことを繰り返してしまうわけですが…、まぁ、それがキャラクターというのか芸風というのか…⁉

 

「空気を読む」というのは、その場の雰囲気や相手の気持ちを察して角が立たないように行動することだと思うので、いずれにしても、こんな時に使う「KY」はあまりいい意味ではありません。

では「空気を読まない」ことは良くないことなのか? 確かにビジネス社会では、空気を読むことでその場が治まったり、うまく回ったりすることも多々ありますが、逆にあえて空気を読まないことが求められる場面もたくさんあるように思います。

12月12日発売のプレジデント誌(2026年1/2号)には、まさに興味深い記事…『人を動かす「空気」の法則』という特集が載っていました。

心理、社会、経営管理精神分析、人類学など、多方面からの記事がある中、「アンケート編…読者1111人調査」では(実は私もアンケートに回答したひとり)、

  • 稼ぐ人ほど和を気にせず自分の意見をとおす
  • 稼ぐ人ほど空気をコントロールしている/重要なコミュニケーションでは空気を読む
  • 稼ぐ人ほど、「協調性」よりも「自主性」を重んじる
  • 稼ぐ人は組織の理不尽なルールに対して抗える
  • 稼ぐ人ほど友人に対して変に気を遣わず、率直に接する
  • 稼ぐ人はSNSの「義理いいね」をしない
  • 稼ぐ人も家の中では慎重に空気を読む

など、「稼ぐ人ほど◯◯」という結果…なるほど! しかし…、グラフを見ると、年収が高い/低いでそんなに顕著な差があるわけではなく、どちらかと言えば、そのような傾向があるように見える…くらいでしょうか。

また年収が高い人がみんな先のような行動パターンではないし、このような行動パターンを真似すれば、稼げるようになるような単純な論理でもなく、いわば、「信念をもって〇○してきたら、結果として稼ぐことができている」のではないか感じます。

ところで「空気を読む」と簡単に使っていますが、「行間を読む」「忖度する」「顔色をうかがう」など似たような表現がたくさんあり、それぞれニュアンスが異なります。どれも過度になると逆効果ですが、根底で共通しているのは、〝言葉、表情、態度などから、相手の真意を推し量って理解する〟、つまり相手のことを理解しようと努める…ということなのではないかと思います。

私は、〝群れること〟が好きではないし、〝同調圧力〟のような雰囲気というか風潮は、あまり好きではありません(むしろ反発することも多かった)。だから損することも少なくなかったけど、とはいえ、一人で歩いていけるほど自信があるわけでも、そんなに強いわけでもありません。だからその場の空気は気になるし、相手の言葉や表情なんかにはとても神経質になってしまいます。

だからこそ肝心なのは、

  • ただ「空気を読む」のではなく、空気を読んだ後にどう行動するかが大切
  • 人は決して「空気」で動かされているわけではない(動かされる必要はない)

…ということ 

 

さて、このプレジデント誌では、実践編として「職場の空気を悪くする人のトリセツ」と題した記事も掲載されています。「アンケート編…読者1111人調査」では、〝稼ぐ人ほど「空気が読めない人」に厳しい〟とも言っていますが、ではもし私のそばにそんなKYな人がいたらどうするか? おそらくトリセツ記事に書かれているような対処行動をとることはせず、その時は〝空気を読んで〟静かに距離を置くと思います。

(おわり)

 

(PS.)

今年も残りわずかになりました。ブログを続けることもできました(ほぼ10日おきくらいだけど)。振り返ってみると、みちくさ探検隊(海外旅行や国内旅行だけでなく、数字の世界、お酒の世界、暦の世界、第九の世界など)でいろいろなところへ行ったし、あるいはその時々の出来事、感じたこと、考えたことを、徒然なるままに書きました。

来年もこのペースで、ゆっくり綴っていこうと思います。

 

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1万人の第九!…心震える至福の瞬間、1万人分の1になった日 Freude‼ Freude‼ Freude‼

1万人の大合唱が大阪城ホール全体に響き渡る。左右から前後から、そして上からも。身体が震える、心が震える。佐渡裕マエストロの全身に漲るエネルギーに導かれ、ついにフィナーレ…🎼〝Tochter aus Elysium〟から高らかなる🎼〝Freude, schoner Gotterfunken, Gotterfunken〟、そしてオーケストラの響き。最期の音に向かってタクトを振り上げる佐渡さんの表情を目にした瞬間、会場中から湧き起こる拍手を耳にした瞬間、こみ上げてくるものが抑えられない。今思い出しても…やばい!

2025年12月7日(日曜日)、1万人分の1人だけど、1万人が一つ(まさに小学1年生から98歳までみんな兄弟=Brüder) になったと心から感じた瞬間。

本番当日はドレスコードに従いタキシードに蝶ネクタイ、これぞ馬子にも衣裳。初参加のにわかテノールだけど、恰好だけは一人前。否が応でも緊張感が高まってくる。午前はゲネプロ、16:30から本番。オーケストラの美しい演奏が始まり、宇宙の始まりのような第1楽章生命力を感じる第2楽章美しくて温かい大好きな第3楽章、そして…いよいよ第4楽章。ワクワクとドキドキが交錯。独唱に続きいよいよ第一声〝Freude!〟。会場の圧に負けないように声を張り上げた。私の周りはベテランの方ばかりなので心強いが、負けないように、でも迷惑をかけないように自分の声に集中。声は腹から出ているだろうか?喉の奥の空間に響いているだろうか? なにより愛する人に届いているだろうか?

テノールパートは「ド」からオクターブ上の「ラ」まであって、五線譜から飛び出ている高い音は素人の地声では厳しい…、とはいえ年輩の方でも声が出る出る。そしてこんなにたくさん「巻き舌」ができる人がいるなんて。私は結局、最後までできませんでした。

それでも、合唱指導してくれた下村郁哉先生の、「みんなで仲良く、平和に、それぞれを思いながら、大阪城ホールいっぱいに歌いあげてください」というエール。佐渡総監督による直接指導…通称「佐渡練」での、「1万人が繋がっている、全員を感じる、1万人でしかできない音楽を創るのだ」というメッセージを胸に、とにかく、間違えないように気をつけ、精一杯歌って、本当にアッという間の素晴らしい、夢のような時間でした。

8月末からレッスンが始まり、ここまで瞬く間に駆け抜けた3ヶ月半。

の頃は、

  • 声が出ない!…喉ではなく横隔膜を意識して腹から声を出せとか、口の奥に空間をつくって響かせよとか、言葉で言われてもわからないことだらけ。
  • 音がとれない!…私はテノールパート。楽譜を見てはじめて知ったテノールのメロディ。さらに混声四部合唱。あ~も~、いろんな声が聞こえてくるし!
  • ドイツ語発音が難しい!…母音(長母音、短母音)に子音(無声子音、有声子音)、ウムラウトなど日本語とは全く異なる独特の発音に悪戦苦闘。

初体験の私にとって、

 ① まずはドイツ語歌詞を覚える(本番は暗譜)、

 ② そしてテノールパートのメロディを覚える

 ③ 次に歌詞の意味、歌詞に込めた想いを考え、歌にする

 ④ できれば独りよがりにならず、4つのパートによる合唱のハーモニーを感じる

と段階的な目標をたてて取り組んできました。

①②は多少怪しいながらも、レッスンのおかげでなんとか乗り越えたものの、とにかく間違えずに歌うことで精一杯。

③はまだまだ。「ここは紳士のようにカッコよく」とか、「ここは喜びが前面にはじけるように」とか、「ここは艶やかに」とか、気持ちを歌に乗せるのは本当に難しい。そんな中、西尾岳史先生がレッスンで教えてくれた、

  • 🎶Ahnest du den Schopfer, Welt? の〝Welt? 〟はもっと力強く。たとえば、ポテチの袋を中身が飛び出るくらい力をためてパァンって開けるイメージ。思い切り強い問いかけなんだから
  • 🎶Tochter aus Elysium の〝Elysium〟は…、そうやなぁ、みなさん温泉にはいったら『あぁ、極楽』って言いませんか?そんな至福の感じで。今日からお風呂に浸かったら、心を込めて〝Elysium〟って言ってみてください

の例えは絶対に忘れません。

④に至っては、自分のテノールパートに一生懸命で他のパートを聴く余裕もないのですが、それにしてもアルトとバスは難しい。でもこの2つの下支えのおかげでテノールやソプラノが輝くことができていると感じます。

 

8月からは第九が生活の一部になり、寝ても覚めても、何をしていても第九が頭の中を駆け巡っています。ときには夢の中にまで…。1日1回は歌わないと気持ち悪い。佐渡裕さんをはじめ、小澤征爾さん、カラヤン広上淳一さんなど、何度、私の歌の練習に付き合ってもらったか、演奏してもらったことか。

これまで漫然と聞いていた第九が、知れば知るほど、その深みにはまっていく。なんて思いやりがあり、温かく、寛大で、歓喜に溢れた楽曲なのだろうと。まさに第九に出逢えた喜び‼️

佐渡さんの第九を生で聴けて、しかもそこに参加しているなんて、なんて贅沢。

みなさん、ほんとうに素晴らしい非日常をありがとうございました。来年またお会いしましょう。

Freude‼

 

(PS.)

新大阪にて、帰りの新幹線が動き出すと同時に、なんと隣のホームにドクターイエローが入線。慌てて撮ったのでこんな画がやっとですが、最後の最後までラッキーな旅。

(おわり)

 

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サイバーセキュリティの重要性と社会への影響…最近のセミナを聴講して感じること

サイバー攻撃が後を絶たない。記憶に新しいアサヒビールアスクルに対するサイバー攻撃では、いまだにシステムの完全復旧には至っていない模様。アサヒビールによる出荷停止の余波は、小売業やサプライチェーンだけに留まらず、同業のサントリーやキリンの生産調整や販売調整にまで及び、アスクルでも、無印良品/ロフト/そごう西武などのネット販売や配送など物流サービスへの打撃などと、影響は広範囲に及んでいる。

世の中サイバーセキュリティの重要性が叫ばれているなか、〝セキュリティは重要な経営リスク〟という認識は少なからず浸透しているように感じるし、特に大企業は制度面や技術面ともに、それなりのセキュリティ対策を行っているはずなのに。ザンネンというか…キノドクというか…!

 

さて大きなインシデントや新しい脅威が叫ばれるようになると、セキュリティやリスクマネジメントに関するセミナやホワイトペーパーが大活況。

  • ゼロトラストセキュリティの要諦
  • セキュリティの重要性を経営層に理解させる具体的アプローチ
  • 高度化する脅威に備えるサイバーレジリエンス戦略
  • 見えないリスクを可視化するセキュリティの新常識とは
  • 続発するランサムウェア被害に遭わないためにやるべきこと
  • セキュリティレーティングを活用した実践的なサプライチェーン対策底上げ方法
  • グローバル時代のプライバシー戦略

などなど魅力的なタイトルが並ぶ。しかし実際に聴講・購読してみて感じるのは…、

  1. 最新のキーワードやトピックを利用しているだけで、内容に目新しさがない(従来と同じ内容の繰り返し😞)
  2. 最新のキーワードやトピックで誘って自社のツール紹介で終わる(ツールの機能紹介に多くの時間を費やされると🤬)
  3. 海外の評価指標や評価制度を解説(中には先進的ではあるものの難しすぎたり、時期尚早だったりするものも😓💦)

事業者の目的はプロスペクトユーザの獲得や商品の販売促進なんだろうけど、それにしても各社の特長や強みがあまり感じられないし、にわか専門家や似非コンサルも少なくないなぁ…という印象。ユーザ(聴講者・購読者)は、最新のトレンドの解説、他社事例、専門家の知見、そしてなにより自分たちは何をしなければならないのかのヒントを期待しているのに…。

 

そこへ行くと、実際にサイバー攻撃に遭遇した体験談は、生々しく迫力と説得力がある。この本は、2024年9月にサイバー攻撃に遭遇したあと、社長自ら執筆し、2025年6月に刊行された。

この本には教訓として、

  • 初動対応の重要性
    • サイバー攻撃は防ぐだけでなく、「受けた後の対応」が最も重要であり、企業の信頼は、どれだけ迅速かつ誠実に対応できるかで決まる
  • リーダーの決断力、意思決定が企業の命運を左右する
    • 「指揮官」としての役割り、外部からの「盾」としての役割り、「鼓舞する者」としての役割り
  • 危機の中でこそ組織の真価が問われる
    • ITが止まったときこそ、現場の底力が発揮されるデジタルとアナログの両輪で支えられる企業こそ、本当に強い企業だ…進化する「プランB」
  • 克服と再起への長い道のり
    • 組織の立て直し、システムの立て直し、社員関係の立て直し、取引先との関係の立て直し
  • 情報開示の徹底、経営陣による直接の顧客対応
    • すべてを開示し、誠実に説明する。責任逃れをせず、徹底的に対応する
    • 被害状況を含め開示することで、自社の現状や対応策が攻撃集団に知られ、2次被害を受ける可能性がある」との理由から情報開示を最小限にしか行っていないアサヒGHDとは対照的

 

そしてさらに興味深いのが、協力を仰いだ外部事業者の対応についてのくだり。

  • 損害保険会社実際に認定活動に入ったのはインシデント発生から3ヶ月後
  • サイバー攻撃対策の保険に加入しているのに、契約書に明記されている保険金が出ない(一連の損害保険会社の対応が一番のストレスだと書かれている)
  • 法律事務所・弁護士正論の一般論を述べるばかりで、淡々と対応を進めることに疑問
  • システムセキュリティ会社
    • N社(損保会社がサイバー攻撃対応専門家を集めたチーム)3日で解約V社(サイバ対策の経験を持つ企業)…N社の引継ぎ会社として契約、約2週間で解約
      • いずれも一定のフレームワークに基づき慎重に調査、報告や対応の決定に、1日以上の時間を費やすなどスピード感に劣る
    • W社(情報セキュリティコンサルティング会社)セカンドオピニオンのつもりで契約、現在も契約継続中
      • 仮説を立てながら、迅速に調査。問題の本質を見極め、影響を最小限に抑えるため、実情に即した柔軟な対応

 

つまりこの本は、①これまで叫ばれてきた〝あたりまえのこと〟をやり続けることが何より大事だということと、②サイバー保険会社やセキュリティベンダの杓子定規な対応には幻滅、まさに、にわか専門家や似非コンサルには要注意‼️という重要な2つのメッセージを発信している。

(おわり)

 

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みちくさ探検隊solo at 神戸空港…嬉しいことがたくさんありますように

東京と神戸を行き来することも多く、よく神戸空港を利用します。こぢんまりとした空港ながら、三宮から近いし、海上空港なので晴れた日には明石海峡大橋や対岸の関西空港まで一望。神戸空港が開港した当時(2006年2月)は、伊丹空港関西空港があるのに…なんで?って思ったけど、今はなかなかに重宝しています。

さて昨日(11月11日)、神戸から東京へのフライトで珍しいものを観ました。雲海に何か光っているものが…と窓を覗いてみたら、眼下に〝光の巨人〟ブロッケン現象。おお! しばらく並走していたけど、雲が薄くなるとともにどこか彼方へ。それにしても飛行機の影が虹色の輪で囲まれるのは不思議。雲の水滴によって太陽の光が散乱することで虹ができるのはわかるけど、なぜ〝環〟になるんだろう? 

いずれにしても神々しく、ご利益がありそうなのでお裾分け。

そうこうしているうちに雲の上に頭を出した富士山。

季節によっていろいろな表情をみせてくれるけど、なかなか全身をあらわさない富士山。特に10月14日は、富士山の形に雲が盛り上がったいわば〝雲富士〟、どこまで恥ずかしがり屋なのでしょう。でも富士山が見えるとチョッと得した気分。嫌なことも忘れて、なにかいいことがありそう。

 

(PS.)

神戸空港には、展望デッキに田中達也さんのミニチュアワールドを展示している施設があって、先日、飛行機の待ち時間に覗いてみました。どれも遊び心に溢れ、おもわずクスッと笑ってしまうような作品ばかり。自由に写真撮影ができて、しかも〝どんどん拡散して〟みたいな案内にも笑います。

「AIRPORT ZONE(空港や飛行機を見立てたミニチュアの世界)」と、「KOBE ZONE(神戸の町並みを見立ての世界で表現した世界)」より。

(おわり)

 

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法律っていったい誰のため?…フリーランス法について思うこと

「特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律」、通称フリーランス法」が2024年11月1日から施行されています。私はフリーランス個人事業者ですが、お恥ずかしながらこの新法の事は知りませんでした。一見、弱者(受託者であるフリーランス)を保護するかのような法律ですが、実はいったい何のための、誰のための法律なのか、不思議というか疑問に感じる体験をしたので、書き残しておこうと思います。

フリーランス法は、事業者(発注側)とフリーランス(受託側)の取引きの適正化と就業環境整備を目的としていて、公正取引委員会の「フリーランス法特設サイト」

2024年公正取引委員会フリーランス法特設サイト | 公正取引委員会

2025年公正取引委員会フリーランス法特設サイト | 公正取引委員会

のほか、厚生労働省中小企業庁でもHPで広報活動や啓発活動が行われていました。

 

私はフリーランスとして、お世話になっているいくつかの事業者から業務を受託していますが、先日、新たな業務の契約に先立ち、「取引条件通知書」が届き〝内容了解した旨を返信してほしい〟と。

しかしながら、

  • [役務提供を受ける日又は期間」が実労働期間と差異があること
  • 知的財産権についての記述が、「業務委託基本契約書」と矛盾していること
  • 振込手数料が一方的に受託者負担になっていること
  • その割に[役務の内容]は「◯◯業務」との記載のみで、具体的な業務内容の記載はなし

など、とても了解できる内容ではありません。しかも、「業務委託基本契約書に明示した共通事項と、この通知に記載されている事項が矛盾抵触するときは、この通知の記載事項が優先します」との記載も。契約書よりも通知書が優先されるってことも解せませんが、うっかり見落とすと、えらい不利を被るところでした。念のためちゃんと確認してよかった、面倒だからと軽やかに「了解」と返事しなくてホントよかった。

フリーランス法では業務委託の都度、発注者側が取引条件(業務内容、報酬額、支払期日など)を書面やメールで明示することが義務付けられたとはいえ、このときの発注側の対応はいかにも事務的・機械的であると感じざるを得ず、相手が得意先だったら決してこんな対応しないよな…と虚しい思いを抱きつつ、内容修正や照会のため3往復ほどやりとりが発生する始末。

私(フリーランス)からすると、これまでの個別契約書で特に問題は感じていなかったので、このフリーランス法(取引条件通知)によって〝新たに保護される〟という感覚はないし、むしろこの虚しいやり取りのために要した時間と、そのために肝心の発注が遅れてしまうことの方が問題❗️ さらに発注者に対しても、指摘してはじめて修正がなされるなど自己防衛のために体裁を整えたいだけではないかと邪推してしまうほど。

 

確かにフリーランス人口の増加に伴い、報酬不払い、一方的な契約解除、不当な取り決めといったトラブルを耳にすることはあります。しかし、これらは事前の交渉でキチンと話し合うべき事項であり、その合意事項を文書にしたものが契約書のはず。したがって、これらがフリーランス法で解決できるとはとても思えません。

今回私が体験したことは、逆にフリーランス法が〝発注者側の一方的な通知〟を誘発しているようにも思えます。また発注者側の事務負担が増えることで、先に書いた通り対応が事務的・機械的になるどころか、フリーランスへの発注を控える可能性も懸念されます。

 

法律で保護するといいながら、実態は法律で縛るということ。そしてそれは事業者(発注者)とフリーランス(受託側)のこれまで築いた信頼関係も柔軟性を失われていくということにもなりかねない。

そしてなにより、取引条件通知書のやり取りの窓口になってくれた営業担当の方との関係が悪くなってしまうようなことがあれば、本末転倒もいいとこ。

一体だれが幸せなのか⁉️ だれのための法律なのか⁉️

 

(PS.)

そういえば会社勤めをしていた時も、労働基準法の時間外労働、働き方改革関連法の施行にあたり、人事部門から残業時間が厳しく管理されたり、有給休暇の取得を強要されたり。忙しいから残業もするし、休みたくても休めないにもかかわらず…。業務内容や体制、生産性向上の改善は従業員任せで、単に労働時間だけを問題視するのは、一見、従業員の健康という大義を掲げているものの、実は会社の義務を果たすための自己防衛に過ぎないのでは…と感じたことを思い出しました。

(おわり)

 

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ロバート・レッドフォードを偲んで、懐かしいシネマの世界へ行ってみた。友情、信念、人生、自分らしい生き方とは…

2025年9月16日、名優であり映画監督、映画プロデューサーでもあったロバート・レッドフォードが89歳で亡くなった。スクリーンの中の彼は、いつも微笑んでいて少しもあわてない余裕の表情。常にスマートでありながら、ときに人間味あふれる身のこなしは本当にカッコよく、憧れのヒーローだった。いつか自分も同じ立ち居振る舞いができる大人になりたいと、折に触れて真似てはみるものの、60歳後半になっても、まったく…。きっとウチから湧き出てくるものがないとムリなんだろうなぁ。そんなロバート・レッドフォードとの出逢いは今となっては永遠。スクリーンを通して、友情、信念、人生、自分らしい生き方を考えるきっかけをくれた。

ポール・ニューマンとコンビと共演した明日に向かって撃て「スティング」。この二人の絶妙な掛け合い(時にはアイコンタクトだけで通じ合う、まさに阿吽の呼吸)は、たとえどんなピンチに遭遇しても、乗り越えてしまう魔力があるかのよう。いかにも悪だくみを企んでいるイタズラっ子のような、斜に構えるクールな流し目が大好き! この視線の色気にはゾクゾクする!

きっと空の上でも二人でヤンチャして、人生を謳歌していることだろうな。

一方、社会派映画として記憶に刻まれている作品が、荒廃した刑務所を舞台にしたブルベイカー。暴力にただ暴力や権力で立ち向かうのではなく、たとえ犯罪者であろうと人としての尊厳を尊重し、威厳をもって接する信念と勇気を訴える作品。そのためには真の人間性を見抜く…見極める眼力が不可欠。これぞロバート・レッドフォードが持つ包容力であり懐の深さそのもの❗️ 今も絶えない国家間の武力紛争や地経学的対立に向けて、天国から強いメッセージが届けばいいのだが…

またウォーターゲート事件の真相を暴いた大統領の陰謀は、見えない壁…国家権力に立ち向かう若き記者を描いた物語。なんといっても、「新聞が大嫌いだ。すべてにひどく不正確で、軽薄だ」という台詞が印象的。

10月16日は初月忌(ロバート本人からすると〝なにそれ?〟だろうけど)。Scott Joplinの楽しく美しいメロディーを聴きながら、明るく追悼することにします。

 

(PS.①)

いい映画は、時間が経っても生き続いていくもの‼️

明日に向かって撃て「スティング」のように、友情と信頼に裏付けられた〝相棒〟をテーマにした映画は、たくさんありすぎてとても選べないんだけど…。

これらに共通しているのは、環境、障害、差別、偏見、貧富の違いを物ともせず、互いを特別視する(あるいは侮る)ことなく普通に接する姿勢、そしてそれを自然と実践できる素直で素敵な心。

それを最もよくあらわしているのが、最強のふたりで、「イヤだよ。あんたを馬みたいに荷台に載せるなんて」と言って、車椅子ごとバンの荷台に乗せるのではなく、抱き上げて高級車の助手席に座らせるシーン。

また最高の人生の見つけ方では、共に余命わずかな二人が、原題「The Bucket List」のとおり、やり残したことを叶えようとする旅の途中、ピラミッドの上で、「人生で喜びを得たか?」「自分の人生は他人に喜びをもたらしたか?」と語り合うシーンが印象的。

また年齢や国籍の違いを超えた〝友情〟を描いた作品も。

なかでも渋い二人が共演した「マカロニ」。ふたりが海岸をのんびりと散歩しながら、「時間をぜいたくに使うのっていいな!」という心からの台詞がずっと忘れられない。

またパーフェクト・ワールドでは、脱走犯と人質の少年との間に少しづつ芽生える小さな友情のなか「ここはいま現在だ。いまあるこの時を満喫しておけよ」と語りかけるシーンは真理そのもので重い。

 

(PS.②)

ブルベイカー大統領の陰謀のように、差別や偏見が渦巻く中でも、社会の闇、見えない壁に敢然と立ち向かう〝正義、信念、勇気〟、その原動力はどこから湧いてくるのだろう。

そして社会に立ち向かいながら、ここでもその根底にあるのは〝友情〟。一人の信念ある行動が人を動かす、やがて社会をも動かす…、そんな勇気を与えてくれる。

そんななか、共産党政権下のスロバキアの山あいで黙々と生きている老人たちの姿を丁寧に記録したドキュメンタリー映画「百年の夢」。彼らは何と闘っているわけではないけれど、世の中から取り残されたような彼らの生き様は、厳しい自然環境や孤独にあっても、〝人生の意義〟という無言のメッセージを社会に強く発している。

(おわり)

 

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