訪問日:令和7(2025)年11月14日(金)
この時期になると、撮影してみたい衝動に駆られるのが、広島県尾道市御調町菅(みつぎちょうすげ)にある尾道柿園の柿の実のカーテンです。実は11月2日にもお邪魔しましたが、何と柿棚に掛かっていたのは全体の3分の1ほど。いっぱいに掛かるのは今月の中旬ときき出直したものです。
尾道柿園には、このところ毎年出かけていますが、テレビや、HPで紹介されているような素晴らしい景観に出会えるのはなかなか難しいものがありました。
ということでこの日はどうかと恐る恐る現地に到着するとなんと大正解でした。しかも午後から順次室内に取りこんでいくとのことでしたので、ぎりぎりのところで間に合ったことになります。

尾道柿園まで180m やっと一台が通れるほどの道幅です
集落を散策すると、昔の面影がそのまま残っていて、まさに昭和の原風景を見ることができます。

とても大きな柿 上丸柿のようです

菅野地区 とても小さな集落です

ススキがとても美しく見えました

一つだけ残った柿の木 木守柿(こもりがき)といって必ず、1個や2個残すそうです。それを鳥たちが食べ、種を落とす。そこから芽が出て新しい柿が育つ。そして、それらが循環していく、遠い昔からの言い伝えだそうです。

花壇のシルバーリーフ いつもきれいにしてあります
「御調町菅(みつぎちょうすげ)にある菅野地区は、その数わずか7世帯ほど。まさに限界集落と言えるかもしれません。そんな中、尾道柿園の創業者である先代の社長宗康司(むねやすし)さんが柿農家の地元に帰り、お正月飾りの串柿で栄えた、かつてのこの地域を以前のように再び柿で盛り上げようと一念発起。地元の仲間と協力して法人を立ち上げたのでした。」

菅野地区はこんなところ 美しい山並みが続きます
「菅野地区は、干し柿の天敵である霧の影響を受けない標高300mの山頂、一日中、日当たりが良く風が突き抜け昼夜の寒暖差が大きい。そんな理想的な干し柿づくりの風土条件が揃っています。」

やっと出会えたフルにかかった柿の実のカーテン

やや下手から見る柿の実のカーテン 青い空に映えます

この付近が駐車所スペース 柿の里みつぎ町の幟がたっています

やや右方面からもう一枚

どの民家の軒先にも干し柿が見えます 青い空に秋らしい雲

この向こう右側が作業場です
まず、柿の実を撮影するためスタッフの方に了解を得ようと、庭先で一人だけイスに座って外を眺めながら食事中のご婦人に声を掛けました。
「写真、撮らせてもらってもいいですか?」
「はい、どうぞ」と返事をいただき、
「今日は天気がよくて気持ちいいですね」と声を掛けると、
「こんないい天気なのに、中で食べるのはもったいないです」と返事。
(他の皆さんは、室内で食事中のようでした)
皮むき作業が一段落したように見えたので、「もう今年の作業は終わりですか?」と尋ねると、午後から徐々に室内に取り込むとのことでした。さらに一定期間乾燥させ、出荷するということでしょうか。

陽射しを受けて板戸にくっきりシルエットが映っています

斜面の段差を利用して効率よく陽射しが当たるよう設計されています

20個をひもで結び干し場に吊します。屋外で2週間、屋内で2週間干すと渋みが抜けた上品な甘さの干し柿が出来上がります。

いつも元気そうな2匹のヤギ

渋が抜けて甘味が伝わってくるようです

食べたい!と思うのは私だけでしょうか

オレンジ色のカーテン 整然としてとてもきれいです

干し柿に囲まれて 甘い香りが伝わってくるようです

五段の柿棚 何とかカメラの視界に入りました

最後にもう一枚だけ
撮影を終え、礼を言うと、
空に目をやりながら「ね、空が近いでしょ!」と声を掛けられました。
何という素晴らしい表現と感性なのでしょう。
なるほど、建物越しに見上げると、紺碧の青空がとても近くにあるように感じられて納得がいきました。
「ほんとだ、近いですね!」

不思議と空が近くに感じられます
尾道柿渋工房にて
「干し柿用の西条柿を一帯に栽培し、干し柿やその加工品、柿渋や柿酢などの商品販売、カフェや柿渋づくり、柿入りピザ作りの体験施設として、また工房をイベント会場やレンタルスペースとして貸し出すなど、外部から人を呼び込んで新たな賑わいを創出しています。」

おいしい飲み物がいただけます
このあと柿渋工房(お店)に立ち寄りました。天気がいいのでテラスへの出口がオープンになっていました。
いつものように、コーヒーと柿のセットを注文し、穏やかな時間を過ごします。
店長(宗八重子社長)はとても気さくで話上手な方です。
干し柿は、自然が相手なので苦労しますと、いろいろ難しい点を教えていただきました。
おいしい干し柿が作られるのはこのような苦労があってのことだと、よく理解できました。

しゃれた店内 とても落ち着いて素朴な雰囲気に癒されます

テラスへのガラス戸がオープンになっていました

せっかくなので珈琲と干し柿のセットをいただきました

アップで 信じられないくらいの甘さです

天井も柿渋でコーティングされています 防腐、防虫の効果があるそうです

美しい柿のディスプレイ

アンガールズ山根さん揮毫の短冊 柿食いにここまで来ようみつぎ町 先日テレビの取材があったそうです

アート展の開催中でした レトロ感覚の人物画 大好きです

アート展のチラシ 会期終了までもう少しあります

商売繁盛 きてね~
苦節?3年目、やっとフルに掛かった柿の実のカーテンに遭遇することができました
当日は、アート展が開催されていてユニークな作品が展示されていました。
標高300m、来訪者は多くなく、ゆったりと過ごすには最適な隠れ家的場所です。
一度訪ねてみてはいかがでしょうか。
追記 前回11月2日の様子です

まだ3分の1ほどしかかかっていませんでした

むぎたての吊るし柿 青い空とのコントラストが鮮やかです

瑞々しさが伝わってくるようです

大型の扇風機で風を当てています
最後までご覧いただき有難うございました。