50代になると、人との関わり方に少しずつ“余白”を持てるようになります。若い頃のように、勢いだけで突き進むことはもうしません。むしろ、誰がどんな役割を果たせる人なのか、静かに観察する力が身についてきます。
チームというのは、人数が多ければいいわけではありません。上手く機能するのは9人まで。 それ以上になると、小さな声が埋もれてしまうからです。50代になって振り返ると、声が大きい人ばかりが目立つチームよりも、静かな人の存在が丁寧に扱われている集まりのほうが、長く続き、安心感がありました。
そして、どんなチームにも“リーダー的な存在”は生まれます。その人がチームをどう扱うかで、雰囲気はまったく変わります。誰一人置いていかない、そこにいる全員に存在価値を感じさせること。 それができるリーダーのもとでは、人は自然と力を発揮します。
特に大切なのは、主張の少ない人へのまなざし。 声が小さい人ほど、場を整える役割や、困ったときに静かに支えてくれる力を持っています。気づかれにくいだけで、その価値はとても大きい。
50代の私たちは、もう「自分が前に出て主張しなければならない」と無理をする必要はありません。自分の意見は、誰かの言葉として広がっていけばそれでいい。 チームは“私”だけで成り立つものではありません。
そして不思議なことに、普段は静かな人でも、必ずチームを助ける瞬間が訪れます。 その時を待てるかどうかで、大人のチームワークは成熟していきます。
ビジネスでも家庭でも、友人関係でも、50代の生き方は“競争”ではなく“調和”。
「あなたがここにいてくれてよかった」
そう思える場所をつくれる人のそばには、自然と温かい人たちが集まるものです。