
今回は、海外のアトピー性皮膚炎の子供のケースの紹介です。
皮膚疾患は、一度発症すると、なかなか引かず、また慢性化してしまうので、
かなり厄介な症状です。
私自身も、季節ごとに発症し、精神状態が酷くなると、
かゆみと炎症がますますひどくなっていました。
身体と精神は相互作用がある事は当たり前なのですが、
これを知らずに皮膚科で処方されたステロイドだけ塗っていても、
症状が根治することはありません。
今回のケースもそのような、11歳の少女のケースです。
11歳少女
〇経緯
3年前にアトピー性皮膚炎を発症。
ステロイドクリームで皮膚炎は抑制されていたが、再発していた。
3年前はちょうど父親の転勤で学校や友人との別れに大きな怒りがあったものの、
それを表に出すことはなかった。
〇身体症状
・大腿部、膝の裏、両脚にかゆみと鱗屑を伴う黒ずんだ皮膚の症状
まるで象の皮膚のようで、かゆみのために搔きむしり、繰り返し出血していた
季節の変わり目ごとに悪化していった
・食欲がなく、とても痩せている
・喉は乾かない
・汗が不快
・締め付ける服が嫌い、日光に過敏
・車に乗ると吐き気と頭痛がする
・ひどい口臭、虫歯になりやすい
〇精神症状
・おとなしく、コミュニケーションが苦手
・内向的
・一日中寝るのが好きで、怠惰でだらしなく、勉強するよう言わないと勉強しない
・一日中疲れていて、エネルギーレベルが低い
〇好きな食べ物
・甘いもの、酸っぱいもの
このケースに処方されたレメディは、Kreosotumクレオソートでした。
Kreosotumクレオソートとは、ブナやカシなどの原木を乾留して得た木タールを
繰り返して精製した黄色みがかった色の液体で、正露丸の主成分でもあります。

(正露丸HPより)
木クレオソートの主成分であるフェノールは、皮膚や粘膜につくと、
重篤なやけどを負います。
(正露丸に含まれるフェノールの濃度は低いため問題はありません)
そのように、Kreosotumクレオソートは、
赤くヒリヒリして灼熱感があり、粘膜から出血するような症状に処方されます。
また、その分泌物には刺激性の臭いにおいがあります。
また、正露丸が効果があるように、
Kreosotumクレオソートのレメディも胃腸に効果があります。
食後の焼けつくような胃の痛み、吐き気や嘔吐、
冷たいものよりも温かいものを食べた後に緩和するようであれば、
Kreosotumクレオソートは、示唆されるレメディです。
また、血が混じった、黒っぽい下痢や
歯が生える時期の乳児の下痢にも効果があります。
精神的には、とてもイライラしていて、何も満たされることがなく、
もしそれを手に入れたとしても満足しない、満足感の欠如の状態にあります。
今回このKreosotumクレオソートが処方されたのは、
この女の子が虫歯になりやすいこと、乗り物による吐き気や頭痛、
憶病で内向的、怠惰で喉の渇きがなく、サポートと安心感を求める人柄であったからでした。
このレメディが処方された後、1年未満で完全に症状はきれいになったとのことです。
この症例を紹介している医師によると、
皮膚の状態が赤い場合は、表現された怒りであるのに対し、
かゆみで黒ずんだ皮膚の症状は、怒りを抑圧している象徴らしいです。
そういえば、皮膚症状が酷かった時期の私の状態も黒く変色していましたし、
私も怒りを抑圧していたことを思い出されます(笑)
また、膝の裏やわきの下などの人から見えない部分に症状が出る人は、
内気で控えめな性格の人に多いと言われていますね。
もし皮膚炎が遺伝性でないとすれば、それが何によって引き起こされたのか、
この少女の引っ越しのように、皮膚炎を起こしたきっかけを見つけるのも
症状改善への近道かもしれませんね。











