
かつての職場にトゲのある女性T子さんがいました
彼女の会話はいつも
「あら~ 花子さん フリルの付いたスカート と~ってもかわいいわ
ガニ股だけどね~」
というように
あざとい誉め言葉の後
叩き落として終わるのが常でした

話しっぷりがうまいので
周囲は一瞬「ぷっ」と笑った後
苦い思いが残ります
コンプレックスを突かれた花子さんは
陰で泣いているわけですから

「私の心にはトゲがある🎵」
とT子さんは自ら歌っていました
そのトゲに
私も常に刺されっぱなしでした

ある日のオフタイム
退職した女性が赤ん坊を連れて
お披露目にやってきました
「まだちゃんと意思表示してくれないので 大変ですよね」
と私は育児の大変さをねぎらいましたが
それを聞いたT子さん
赤ちゃんが笑うと
「こんなにしっかり意思表示できて
赤ちゃんの能力ってほんとにすごいわ」
と不気味なほくそえみを浮かべて私を見ました

当時の私は
T子さんとも仲良くやっていこうと顔色ばかり窺っていました
あ~ 馬鹿だなと今は思います

ある日 送ってあげるという彼女の車に
うっかり乗ってしまいました
彼女が何か誤解しているなら
絡まった糸が解けるといいなと思ったのですが
「何のことなの~ 理解不能」な言葉の暴力を受けて
ズタズタに傷つきました

常日頃 彼女は
「Aさんはこう考えているのよ」と
本人に確認もしないので
自分の憶測を真実だとして他人に説明する癖がありました
頭の回転が速いところはありましたが
しょせん 彼女の考えであって
Aさんの事実ではありません

T子ワールドを展開して彼女は私を攻撃し続けましたが
邪推にもほどがある!!な状態です
そうじゃない 違うと
いくら説明しても受け付けません

その日以来 彼女と顔を合わせたことがありません
部署移動になったようです
やれやれ・・・

なぜかあの人から嫌われているみたいだと感じたとき
自分の言動の何かが気に障ったのかと
自分の中に原因を探そうとしがちですが
わけもなく誰かに好意を抱いたり
嫌ったりするのが人間ですから
勝手に好かれるのも嫌われるのも
仕方ないですね

ちなみに
好かれるのもありがたいことばかりとは
限らないです