特集
深層サイエンス
深刻化する気候変動やノーベル賞、原発を巡る最新の情報など、最前線で取材する担当記者が複雑な科学技術や環境の問題を深く、分かりやすく分析してお届けします。
無料メルマガ「深層サイエンス」配信中!
「深層サイエンス」は毎月第2・4金曜に無料メールマガジンを配信し、深刻化する気候変動やノーベル賞、原発を巡る最新の情報など、最前線で取材する担当記者が複雑な科学技術や環境の問題を深く、分かりやすく分析してお届けします。ぜひご登録ください。
-
早く、正確な予測で被害軽減へ 線状降水帯研究の最前線
2026/1/18 11:00 1934文字記録的な豪雨をもたらし、甚大な被害を引き起こす要因として近年注目されるようになった線状降水帯。気象庁は2022年から予測情報を発表しているが、25年の的中率は約14%と正確な予測が難しい。早く、高精度な予測実現に向けた研究の最前線を取材した。 ◇詳しいメカニズムは未解明 兵庫県尼崎市の三菱電機電子
-
常識覆す「お尻から呼吸」の新治療 イグ・ノーベル受賞チームの挑戦
2026/1/14 11:00図解あり 1954文字哺乳類は肺を通じて空気中の酸素を取り込み、不要な二酸化炭素を体外へと出す肺呼吸をする。この常識を覆す研究が進められている。 「お尻」から呼吸する「腸換気法」だ。 「臨床試験の第1相(第1段階)が問題なく終わって、論文として形にできた。今は安堵(あんど)しています」 東京科学大総合研究院ヒト生物学研
-
浜岡原発の地震データ不正 中部電による「捏造」はどう行われたのか
2026/1/14 11:00深掘り 1941文字中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)の再稼働に向けた安全審査で、「前代未聞」の不正が発覚した。原発で予想される地震の揺れについて、中部電がデータを都合良く操作していた。本来よりも小さく見積もられていた可能性が高いという。原子力規制委員会の山中伸介委員長も「捏造(ねつぞう)」「暴挙」と断じたが、何がそ
-
国際規格ISOに「カーボンニュートラル」 “優等生"日本の課題は
2026/1/9 11:00 2111文字企業・団体の製品やサービスを世界共通の「ものさし」ではかり、仕様を定める国際規格「ISO」。そのシリーズに2023年、カーボンニュートラル(炭素中立)をテーマとする新たな規格が加わった。日本の企業でも導入が進んでいる。 ISOは、スイス・ジュネーブに本部を置く非営利団体「国際標準化機構」が発行する
-
「調べるざんす!」 ワオキツネザル姿で語る白黒つけづらい環境問題
2026/1/9 05:00 1800文字気候変動やエネルギーをめぐる論争は、科学の専門用語や、立場による見解の違い、それに誤情報や偽情報も入り交じって、何が確かなことなのか分かりづらいことが多い。 党派的な対立を超えて、正しい認識を広げるためには、どのような態度が求められるのだろうか。 ◇クマ被害の原因はメガソーラー? 2025年11月
-
-
反・気候対策なぜ票に? 元参政候補「不満をいかに取り込むか」
2026/1/8 05:02 1484文字「パリ協定からの脱退も含め検討し、国際的なエネルギー戦略の再構築を図るべきだ」。参政党の北野裕子衆院議員は2025年3月の衆院環境委員会で、国際的な気候変動対策の枠組みからの離脱を訴えた。 ◇IPCC、再エネ賦課金に矛先 北野氏は「IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の報告を全面的に信頼するこ
-
有権者あおる「メガソーラー大歓迎」デマ 知事選“接戦”を後押し
2026/1/8 05:01 1796文字仙台市長選の「教訓」は、2025年10月の宮城県知事選に生かされた。 宮城県は24年4月、0・5ヘクタールを超える森林を開発する太陽光やバイオマスなどの再生可能エネルギー発電施設に課税する全国初の条例を施行した。秋保のメガソーラー計画についても、村井嘉浩知事は25年9月の記者会見で「間違いなく環境
-
「10万票取れるよ」 立ち消えたメガソーラー計画が争点になるまで
2026/1/8 05:00 2130文字2025年10月にあった宮城県知事選では、建設計画すら申請されていないメガソーラー(大規模太陽光発電所)の是非が争点となった。「現職はメガソーラー大歓迎」。そんなデマまで広がり、一気に政治問題化した。 ◇「日本一のメガソーラー」 「山にある土地を、できれば売ってくれませんか」 仙台市太白区の秋保(
-
「事業者性善説」で問題噴出 太陽光発電と地域共生、ヒントは?
2026/1/7 05:02 1409文字太陽光発電と地域とが共存できるヒントはないか。 筑波山の北西に位置する茨城県筑西(ちくせい)市。広大な田畑の一角に約1・9ヘクタールのメガソーラーがある。太陽光パネルの下ではキャベツやサツマイモ、アシタバなどの野菜が育つ。農業と太陽光発電を両立させるソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)の取り組
-
「何もこんな所に太陽光パネルを」 釧路湿原の攻防はモグラたたきに
2026/1/7 05:01 1840文字脱炭素社会の主力であるはずの太陽光発電が地元と摩擦を生む場面が目立つ。一部業者の違法な設置工事が明らかになった北海道・釧路湿原では今もなお業者と住民側の攻防が続く。個人や自治体が自ら土地を買い取る動きにまで発展している。 ◇地元が土地買い取る動きも 釧路湿原の野生生物を研究する照井滋晴さん(42)
-
-
被災地覆う太陽光パネル 復興促進で税優遇 「おしまいですよ」
2026/1/7 05:00 2023文字ほとんどの民家が解体され、更地と耕作放棄地が広がる。15年近く放置されたままの木造家屋は壁が壊れ、散乱した家具や食器が草木に埋もれていた。 通りに住民の姿はない。目立つのは、整然と並ぶ真新しい太陽光パネルばかりだ。敷地を囲うフェンスには、首都圏の倉庫会社や製薬会社などの名を記した看板が掲げてある。
-
洋上風力トップを走る中国 桁違いの成長と「好循環」生まれる仕組み
2026/1/6 05:02 1624文字日欧が足踏みするのを尻目に着々と洋上風力発電を増やしているのが中国だ。 風力発電の国際的な業界団体である世界風力会議(GWEC)によると、2010年代前半の新規導入量は年間1ギガワットにも満たず、欧州のはるか後方を走っていた。だが、17年に初めて新規導入量が1ギガワットを超えると一気に加速し、19
-
日本大手が見限った風車事業 採算崩壊、危ぶまれる「撤退ドミノ」
2026/1/6 05:01 2788文字「量産する予定だったのに、次のプロジェクトの芽がなくなってしまった。日本では、今後10年は浮体式の大規模な洋上風力発電は無理だろう」。2025年10月、長崎県五島市でのプロジェクトを推進してきた戸田建設の牛上敬部長(59)はそう嘆いた。 日本初となる洋上風力発電プロジェクトの詳細はこちらです。 再
-
再エネの「切り札」に異変 波間に浮かぶ風力発電「2号案件」に暗雲
2026/1/6 05:00 1412文字イセエビ漁が盛んな長崎県五島市の崎山漁港。小型漁船が停泊するのどかな港から沖合に7キロ離れた海域で5日、海の上で風を集めて発電する風力発電所(洋上風力)の「五島洋上ウインドファーム」が商業運転を始めた。事業を主導する大手企業や地元住民のみならず、日本政府も再生可能エネルギー普及の「切り札」と期待を
-
「グリーン覇権」狙う中国 米国の空白突き、新興・途上国で影響力
2026/1/5 05:00 1327文字中国国旗が掲げられ、パンダのぬいぐるみや習近平国家主席の著書が並ぶ建物内は、南米やアジアの人たちでごった返していた。 ブラジル北部ベレンで2025年11月に開かれた国連気候変動枠組み条約第30回締約国会議(COP30)。参加国や国際機関が会場内に設けたパビリオンの中で、中国の展示館はひときわ活況を
-
-
北極海に持ち込まれた緊迫の世界秩序 融氷でうごめく国益の攻防
2026/1/4 05:02 1906文字中国は2018年に北極開発についての初の白書を発表し、巨大経済圏構想「一帯一路」の一環として北極海航路を「氷上のシルクロード」と位置づけた。ロシアとの連携を進め、25年10月には新たな行動計画で合意。年間貨物輸送量を24年(約380万トン)の約5倍の2000万トンに増やす目標を掲げた。 ただ、北極
-
温暖化で注目の「北極海航路」 ノルウェーの港町まで伸びる中国の影
2026/1/4 05:00 1258文字ノルウェー最北東端に位置し、ロシア国境からほど近い北極圏の港町キルケネス。2023年11月、太陽が昇らない極夜が近づくこの町に、数人からなる中国の「代表団」が訪れた。 キルケネスは人口約3500人の小さな町で、ソル・バランゲル市の行政の中心地だ。当時、市庁舎で「代表団」の対応をしたマグヌス・メーラ
-
北極海に眠る資源、解放狙うトランプ氏 小さな街が望む活況の再来
2026/1/3 05:00 4010文字北極圏に近い極寒の地も、温暖化の影響なのか雪は少なかった。米アラスカ州南部ニキスキは、人口約5000人の小さな街だ。2025年12月上旬、まばらな民家の屋根には例年より雪が薄く積もっていた。地元の人が「ムース」と呼ぶ体長2メートルほどのヘラジカが、ゆっくりと幹線道路を横切った。 「この一帯が計画区
-
国際ロボット展を席巻した中国の人型ロボ 日本はどこでつまずいたか
2026/1/2 10:04 2770文字東京都内で2025年12月に開かれた「国際ロボット展」には多数の人型ロボットが出展されたが、目立ったのは中国の新興企業によるものだった。米中が開発競争を繰り広げる中、日本はどのように立ち向かうべきなのか。 ◇ブルーカラーの仕事を代替へ 「ヒューマノイドは工場や物流、サービス業でもっと一般的になる。
-
人型ロボ開発・早大は介護、トヨタはバスケ 日本が進む独自の道
2026/1/2 10:03 2934文字かつて「ロボット大国」と呼ばれた日本。自動車や電子機器工場の自動化を進め、1980~90年代には世界の半数以上のロボットを製造・保有していた。人型ロボットの開発でもリードしていたが、現在は米中の後塵(こうじん)を拝している。しかしそんな中でも、日本の強みを生かして道を切り開こうとする開発者たちがい
-