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今こそチャートに従うべき?

ここのところのマーケットを見ていて思うのが、直近の業績が好調で今後の予想業績も悪くないのに、株価が軟調でチャートが下降トレンドという銘柄群がよく目につきます。
 
僕がリーマンショックで学んだことの中で、最も強く印象に残ったことで、このブログにも何度か書き記した言葉があります。
 
それは、チャートはファンダメンタルズに先立つ、ということです。リーマンショック後の翌年の年初に僕が投資の骨格として書いたのが以下です。
 
「チャートはバリューに先立つ。しかし、ファンダメンタルズの前にはテクニカルも無力である」
 
そして、リーマンショックの200812月に書いた、「バリュー投資家の憂鬱」、という記事の中の文章が以下です。
 

「分析レベルが高かろうが低かろうが、昨年から今年にかけて、「安くなったから買う=下がっている株を買う」的な投資行動に出ている投資家達の多くは今現在憂鬱な日々を過ごしているのではないでしょうか。

僕も先月まではそういった憂鬱な気分で投資を続けていましたが、あることに気が付いて、また投資を続けていく未来にある程度の希望を持てそうな気がしてきました。

これは僕にとっては物凄く大きな意味を持ったことなのですが、それは、10年近く投資をつづけていますが、平均株価がマイナスの年でもプラスの年でも勝てていた頃、いや、勝てていた銘柄は、「上昇トレンドで買いを行っており、決して下降トレンドではなかった」ということです。」

 
当時の他の記事からの抜粋が以下です。
 
「何度も言ってますが、決算も無事通過して上昇トレンドに入ってからの押し目を買えばいい話だと思っています。底を買おうとする行為は長期的低迷にはまってしまう可能性が高いし、そもそも欲張りな行為だと考えています。」


 
以上のように、10年前も言ってることですが、チャートが下降トレンドのものを買うという行為は、もしその買ったところがチャートの底でなければ、含み損を抱えたままさらに含み損が増えていくということになります。
 
下降トレンドの株を買うということは、そこがその銘柄の底でない限りは、含み損を抱えたままその後の株価および業績を追っていくことになります。
 
ここでのリスクは、たとえ現在の業績が予想通り良くても、半年後とか来期以降に業績が悪化していくケースです。それを織り込みに行くために株価が下降トレンドである可能性があります。


もちろん、来期以降も好調な業績が続く可能性もあるのですが、それであればその株価のトレンドンが上向きに変わってから買えばいいと考えます。もしくは完全な底ねり状態のチャートになってから。


 
数字の根拠はないのでエビデンスはないですが、株価の底を狙って下降トレンドの銘柄を買った場合のリターンと、上昇トレンドもしくは底ねり状態のチャートの銘柄を買った場合のリターンとでは、長期的には後者の方が大きく勝るであろうし、これまで投資を続けてきて、前者の期待値はマイナスで後者の期待値はプラスであるように感じています。


 
今は軟調な相場環境が続いていますが、僕のポートフォリオ全体としては、なかなか堅調な推移をしており、チャートトレンドの形のいいものがそのパフォーマンスを牽引してくれています。
 
エフティグループやグローバルグループなどがそういった感じで、プレミアグループはトレンドが崩れそうだったところをその業績で盛り返しました。
 
そういった、業績も株価トレンドも良い銘柄群が今の堅調なパフォーマンスを支えてくれています。

  


今は資産規模が大きくなって、その保有銘柄数も増え、ポートフォリオ管理が以前ほどの短期(数か月から1年以内程度)のキャピタルゲイン(値上がり)重視銘柄だけでの構成ではなく、配当をもらいながらもっと長期的なスパンで持つことも視野に入れた、ウィザスやサムティ、アイドママーケティング、JT、ファーストコーポレーションなどの株価トレンドに勢いのないもの、良いとは言えないものも保有していますが、本来のスタンスは株価トレンドの良いものを持つことです。
 
もう売ってしまいましたが、油研工業とリックスはその業績が好調にも関わらず、チャートは下降トレンド入りの様相を呈しています。
 
こういった銘柄をまた買うのであれば、業績の好調が続きながら株価トレンドが底ねりから上昇に向かい始めてからその押し目で買えばいいと考えています。
 
 
当たり前のことですけど、いかに上手にポートフォリオのマネージメントを行っていくかということですよね。上昇の勢いのある銘柄にどれだけポジションを寄せることができるか、腐ったミカン状態の銘柄でポートフォリオの傷を深めていないかなど、注意深く、時に大胆に、そして感情に流されそうになっても潔く、マネージメントしていく必要があると思います。
 
 
そして最後に最近の売買ですが、業績が悪くならない限りは長期的な保有を考えているファーストコーポレーションを現物で、業績とチャートで勢いを感じる日本バルカー工業を信用でちょこちょこ買い増ししています。
 
ちなみに、信用銘柄はグローバルグループと日本バルカー工業で、信用の維持率は400%を超えています。
 
目標の資産規模に到達したにも関わらず、相変わらず信用を使っている自分を見て、やはり根っからの株バカなんだなとあきれる部分もありますが、攻める気持ちを持ち続けてる自分を見て、いち投資家として嬉しくも思いますね(笑。

注意 このブログで取り上げた銘柄を売買されて損失を被られても、当管理人は一切責任を負わないこと、そして、株の損は120%自己責任であることを理解してお読みください


コメント

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> ジズーさん

コメントありがとうございます。

ほんと、言われてるようにあの当時はもがいてましたね^^;

自分の過去のブログを読んでみるのもなかなか面白いし、その振り返りが勉強になることもありますね。
今はTwitter全盛期?ですけど、そういった面はブログの方がいい気がしますね。

No title

現在の相場はご指摘の通りチャートに従うべきです。
機械関連株がその典型で、現在の業績は好調ですが、チャートは下降線をたどっており、半年後の業績を織り込んでいます。
例年特に8月中旬から10月までは日本の株は下降するのが当たり前ですので、一旦休むかショートで勝負するかにしないと、勝てないでしょうね。

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> may*you**inさん

そうですね、8月9月は特に弱い印象があります。

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私はまだまだ初心者なので、数は少ないですが、7月頭の底値付近でディア・ライフを仕込みました。

期待を上回る増配もあり、配当利回りで下値抵抗もあることから、チャートも今後上昇が見込める形に変わってきているかと思いますが、Magicさんはこの会社の業績とチャートに関してどう考えられますか。

また押し目はどのように判断したら良いでしょうか。

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> bec*****さん

おっしゃる通り、高配当が下値抵抗線になって、仕込まれた株価も安いところなので、今後の業績と株価トレンドを追って行きながら、業績が堅調でチャートが上昇トレンドの間は保有継続でいいと思います。

株価トレンドは日足ほど短期ではなく、週足で確認する程度でいいと思います。

不動産業界に限ったことではないですが、近い将来売り上げが落ちてくる可能性もあるので、それをチャートのトレンドで先読みして対処するのか、次の決算をみながら判断するのかは自分次第だと思います。

株価の押し目は、上昇トレンド中の週足チャートで13週線とか場合によっては26週線あたりまで下げて来たときを考えたりします。さらに下がるようなときの追加買いナンピン買いは厳禁です。

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初めまして。記事はよく拝見させて頂いておりましたが投稿は初めてです。よろしくお願いします。
自分は社会人3年目で投資を開始し現在5年目になりますが、運用成績は-20%くらいです。いつも思うのですがどのようにして銘柄を探されてますか??自分が聞いたことのない会社に投資されていてその探索方法に興味があります。ご都合のつく時間で構いませんので回答頂けると嬉しいです。よろしくお願いします。

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> magicさん
ご丁寧にアドバイスありがとうございました。チャート及びトレンドに対する考え方非常に参考になりました。

業績堅調の上昇トレンド銘柄でチャートで落ち込み始めるというのは、情報が漏れておりそれを機関投資家と情報先行者が織り込み、業績発表の前に落ちてくるという論理でしょうか?

追加の質問で恐縮ですが、ちなみに週足チャート等見る際、どの証券会社のツールもしくはどのサービスで確認されてますでしょうか?

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> elt3105さん

銘柄を探す材料は、主には四季報の通読とかですけど、ここ2年くらいはサボってて、日々のランキング(値上がりとか高配当利回りとか低PERとか)を見てピックアップしたりしてます。

まだやったことがないようでしたら、是非、四季報の通読を一度やってみてください。おすすめです。

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> bec*****さん

おっしゃる通り、その論理でいいと思います。もちろん、その大口たちが間違った判断をして株価がまた上昇トレンドになることもありますが、セーフティーファーストで考えるとトレンドに逆らわない、という感じでしょうか。

週足チャートはヤフーファイナンスで十分と思います。シンプルで見やすいです。長期チャートが見たいときはKabutanを利用したりしてます。

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> magicさん
ご回答頂きありがとうございます!
やはり四季報の通読という手段は有効なんですね。一度チャレンジしたんですけど挫折した経験がありそこからできてないですね。もう一度チャレンジしてみます。またご質問させてもらいますがその際はよろしくお願いします。

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> magicさん
ご返信ありがとうございました。
勉強になります。ちなみにアプリのヤフーファイナンスだと週足等ではなく、期間設定し本数での移動平均線表示になりますが、その場合は13週、26週を代替するにはどのような見方をすべきでしょうか?もしくはウェブサイト版で見るべきでしょうか?

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> bec*****さん

僕はチャートはローソク足が基本なので、アプリ版のチャートは使えないです。
ウェブサイト版もスマホでは何となく感覚がつかみにくく、パソコンで見るのが一番見やすくトレンドをイメージしやすいです。

ゴールデンチャート社のチャートも良かったのですが、有料になってしまったので今はもっぱらヤフーファイナンスです。

やっぱ、きれいなローソク足のチャートが好きです。

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> magicさん
ご返信ありがとうございました。
PCサイトで確認してみるようにしてみます。
引き続き記事楽しみにしています。

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プロフィール

magic

Author:magic
兼業投資家の magic と申します。
Yahooブログからこちらへ引っ越してきました。

2002年から始めた戦略的バリュー投資で経済的自由を得て、今は仕事量を減らして休日を増やし、自分流のセミリタイヤ生活に入っています。

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