【カレーおじさん \(^o^)/の今週のカレーとスパイス#211】「磁力辛香(ジリョクシンカ)」

大阪・姫松駅近くで営業していた「磁力辛香」が阿倍野駅近くに移転しました。2024年12月プレオープン、2025年1月11日にグランドオープンとなった次第。

元の店舗が小さかったのでもっと広い場所を探していた中、惜しまれつつ閉店した「印華香飯」の跡地を縁あって受け継いだそうです。店外の印華香飯の看板はそのままに、店内に「磁」のネオンが輝いているのが新しくなった印。

1階にカウンター席、2階にテーブル席もあり、移転前よりもかなり広くなった分、メニューもパワーアップ。スパイス料理でお酒を飲め、〆にもアテにもなるカレーがあります。


まずは「まさひろオキナワジン」の辛口ジンジャー割り(800円)で乾杯。

シークワーサーやゴーヤのジンなのですがシークワーサーの爽やかな酸味の後に追いかけてくるほのかなゴーヤ感が程よく、飲みやすくスパイス料理との相性も良いものでした。

前菜的にアチャールを2種。「炙り鮮魚とロマネスコのレモンアチャール」350円は新鮮なキハダマグロ、カンパチ、マダイを炙って使い、ロマネスコの食感とのコントラストが楽しく爽やかなおいしさ。

「和牛肉とピーマンのアチャール」400円は八角が香る温製のアチャール。温かいこともありこれはアチャールなのかどうなのかと食べ進めると、そのおいしさにアチャールじゃなくても良いかと思ったのですが、最後に残ったのはまぎれもなくアチャール液。実に面白いおいしさでした。

カレーの内容は随時入れ替わるのですが、アテカレーはお酒のアテになる強めの味つけ、シメカレーは色々食べた後にも優しい味つけにしているそうです。この日のアテカレーは「花椒ほうれん草キーマ」1,000円。こちらに「豚バラ肉のトウチ蒸し」200円をトッピングして注文。

牛豚にラムも加わった合挽きのキーマは肉メインでほうれん草は隠し味というバランス感。ジューシーかつスパイシーでご飯も進みます。ご飯はバスマティのジーラライスというこだわりで、細部に至るまで手抜きがないのが素晴らしく、だからこその完成度となっていました。豚バラも満足感を高めてくれる逸品。お酒もおつまみもカレーもすべてのクオリティが高く、幸せな時間を過ごせました。
シェフは人気店「北浜 丁子」で2年間スタッフとして働きながら独学もまじえてカレー作りを習得。「MGN Curry」の屋号で間借りカレー店をスタートし人気となって、磁力辛香として前店舗を開店。それも人気となってよりアクセスも良く広くなった現店舗に移転したという大阪カレー界期待の星。
続々と新店舗が生まれるカレー激戦区大阪においても、特に要注目のお店ですよ。
※価格はすべて税込