League of Legendsのプロシーンは、2025年も激動の一年となった。T1の歴史的な三連覇達成から、各リージョンでの大型移籍まで、世界中のファンを熱狂させる出来事が続いている。本記事では、LCK、LPL、LEC、LTA、そして日本のLJLまで、世界全体のプロ選手の動向を詳しくまとめていきます。
LCK:T1の王朝継続とGumayusiの電撃移籍
Faker、史上初の6度目のワールドチャンピオンに
2025年11月9日、中国・成都で行われたWorlds 2025決勝にて、T1はKT Rolsterを3-2で下し、史上初となる三年連続優勝を達成した。この勝利により、Faker(李相赫)は自身6度目のワールドチャンピオンとなり、eスポーツ史上最も成功した選手としての地位を不動のものとした。
注目すべきは、T1がLCK第4シードという立場からの優勝だったことだ。国内リーグでは苦戦を強いられながらも、Worldsでは見事に頂点に立つという、T1らしい勝負強さを見せつけた。
Fakerは2025年夏に4年間の契約延長に合意し、2029年までT1でプレーすることが決定している。28歳を超えてなお第一線で活躍する「不滅の魔王」の伝説は、まだまだ続きそうだ。
引用元:
- Esports News UK「Faker leads T1 to the 2025 World Championship trophy for historic 3rd consecutive win」2025年11月9日
- France24「Faker's T1 win third back-to-back League of Legends world crown」2025年11月9日
- Wikipedia「Faker (gamer)」2025年12月更新
Gumayusi、7年間のT1生活に幕
Worlds 2025決勝でファイナルMVPを獲得したGumayusi(李旼炯)だが、優勝からわずか1週間後の11月17日、T1からの退団を発表した。7年間にわたりT1一筋でプレーし、三連覇という偉業を成し遂げた直後の移籍は、多くのファンに衝撃を与えた。
2025年シーズン序盤、Gumayusiは一時的にSmashにスターターの座を奪われるという苦境を経験。T1のCEOであるJoe Marshが介入してスターターに復帰したという経緯があり、組織との関係性に何らかの問題があったことが推測される。
Gumayusiの移籍先はHanwha Life Esportsと報じられており、2024年に移籍したZeus(崔宇濟)に続き、伝説的な「ZOFGK」ロスターからまた一人がT1を去ることとなった。
T1は後任としてPeyz(金守煥)の獲得が噂されている。Peyzは2025年シーズンはJD Gamingでプレーしていたが、Gen.Gで3度のLCK優勝を果たした実力者だ。
引用元:
- Esports Insider「Worlds 2025 champion Gumayusi leaves T1」2025年11月17日
- Sheep Esports「LoL: Gumayusi leaves T1」2025年11月
- Dot Esports「Three-time Worlds Champion star ADC Gumayusi leaves T1」2025年11月
その他のLCK注目移籍
Hanwha Life Esportsは、Gumayusiの獲得に加え、LPLからKanaviをジャングラーとして招聘。さらにコーチ陣にはLPLで10年間指揮を執ってきたHommeがヘッドコーチとして就任し、来季に向けて大幅な戦力強化を図っている。
Dplus KIAは、T1アカデミーからSmash、FearX YouthからCareerをボットレーンとして獲得。若手中心の新体制で2026年シーズンに挑む。
引用元:
- Egamersworld「T1 Confirms Gumayusi's Departure Ahead of LCK 2026 Rebuild」2025年11月
- Sheep Esports「LoL: Offseason Live Tracker」2025年12月
LPL:BLGの大型補強とViperの中国復帰
BLG、XunとViperを獲得
Worlds 2025でスイスステージ敗退という衝撃的な結果に終わったBilibili Gamingは、2026年シーズンに向けて大幅なロスター再編を実施。ジャングラーにXun(彭立勋)を復帰させ、ADCにはHLEから移籍するViper(朴度賢)を獲得した。
Viperは2021年にEDward GamingでWorlds優勝を果たした後、韓国に戻りHLEで活躍。LCK 2024夏優勝、LCK Cup 2025優勝など数々のタイトルを獲得してきた。中国復帰により、Bin、knight、ONという強力なレーンメイトと共にBLGの新たな黄金期を築くことが期待される。
Xunは2023-2024年にBLGでプレーし、MSI決勝進出、Worlds 2024準優勝という実績を残している。2025年はJD Gamingでプレーしていたが、古巣への復帰となった。
引用元:
- STG Play「BiliBili Gaming Reunite with Xun and Add Viper」2025年12月2日
- Esports.net「LoL Esports 2026 Roster Tracker」2025年11月
Top Esports、JackeyLoveを中心に再建
Top Esportsは、369、Creme、JackeyLoveを軸にロスターを維持。ジャングラーにはnaiyouを獲得し、新体制での巻き返しを図る。JackeyLoveは健康上の理由からシーズン序盤を休養する可能性があり、サブADCとしてJiaQiも加入している。
JD Gamingは完全なロスター再編を実施。トップにAle、ジャングルにXun、ミッドにScout、ADCにPeyz、サポートにMISSINGという布陣で2026年に挑む。2021年Worlds王者のScoutと、LPL二冠のXunというミッド・ジャングルデュオに注目が集まる。
引用元:
- Sheep Esports「LoL: JD Gaming completed LPL 2025 roster」2025年12月
- Esports.net「LoL Esports 2026 Roster Tracker」2025年11月
LEC:G2連続出場、Fnaticは新体制へ
G2 Esports、2025年ロスター継続
LEC 2025夏王者のG2 Esportsは、2026年シーズンも現行ロスターとコーチングスタッフを維持することを発表。Caps、SkewMond、Labrovらを擁するこのロスターは、Worlds 2025でベスト8に進出し、2021年のMAD Lions以来となるLECチームのWorlds上位進出を果たした。
Capsは2027年までの契約延長を済ませており、EMEA地域で最も実績のある選手として、引き続きG2の中心として活躍する。
引用元:
- Esports News UK「G2 Esports confirm they've retained their LoL roster for LEC 2026」2025年11月25日
Fnatic、大幅なロスター変更
Fnaticは2026年シーズンに向けて大きな変革を迎える。Karmine CorpからミッドレーナーのVladiを獲得し、トップレーナーにはEmpyrosが加入。サポートにはGIANTX PRIDEからLospaを招聘した。
一方、2025年シーズンでファンを沸かせたADCのUpsetは契約を更新し残留。彼にとってはLEC9年目、Fnatic4年目のシーズンとなる。2025年シーズン、UpsetはリーグトップのKDA(7.9)、1試合平均キル(5.8)を記録するなど、依然としてトップクラスの実力を見せている。
引用元:
- Hotspawn「LEC 2026 Roster Tracker: Every Team's Moves In The Off-Season」2025年11月25日更新
- Sheep Esports「Sources: Upset re-signs with Fnatic for 2026」2025年11月
Karmine Corp、北米からBusioを獲得
Karmine Corpは、FlyQuestのサポートBusio(Alan Cwalina)を獲得。これはJojopyunに続き、北米からLECへ移籍する2人目の選手となる。Busioは2025年LTAファイナルMVPを獲得した実力者で、LECでの活躍が期待される。
また、ミッドレーナーにはLCKからkyeahooを獲得。韓国人インポートを活用した国際色豊かなロスター構成となっている。
引用元:
- Strafe Esports「[UPDATED] League of Legends Rostermania: All 2025-2026 LEC Roster Changes」2025年11月
- Esports.net「LoL Esports 2026 Roster Tracker」2025年11月
LTA:リーグ統合後の新時代
Americas統合の影響
2025年から、従来のLCS、CBLOL、LLAが統合され「League of Legends Championship Americas(LTA)」として新たなスタートを切った。LTA Northには北米チームが、LTA Southには南米チームが所属する形となっている。
100 Thievesは2025年限りでリーグから撤退することが決定しており、最後のシーズンを戦っている。一方、配信者Disguisedが運営するチームがゲスト枠でリーグに参戦するなど、新たな動きも見られる。
FlyQuestは2025年LTAで圧倒的な強さを見せ、バック・トゥ・バックのタイトルを獲得。しかし、MVPジャングラーのInspiredはLYONへの移籍が報じられており、来季は大幅な戦力ダウンが避けられない状況だ。
引用元:
- Dexerto「LoL 2025 rostermania recap: Every LTA, LEC, LPL, LCP & LCK roster change」2025年1月16日更新
- Strafe Esports「[UPDATED] League of Legends Rostermania: All 2024-2025 LEC Roster Changes」
LJL:日本シーン、新体制で再出発
オープン予選制度の導入
2025年、日本のLJLは大きな変革を迎えた。これまでのフランチャイズ制から、誰でも参加可能なオープン予選制度へと移行。「LJL FORGE」「LJL STORM」「LJL IGNITE」の3つのレギュラートーナメントを経て、チャンピオンシップポイント上位6チームが決勝トーナメントに進出する形式となった。
年間優勝チームには、アジア太平洋リーグ「LCP(League of Legends Championship Pacific)」への昇格・降格戦出場権が与えられる。これにより、日本のチームが世界の舞台で戦うための新たな道筋が示された。
引用元:
- LoL Esports公式「LJL 2025シーズン発表」2024年11月
- eSports World「【「LJL 2025」情報第2弾】「LJL FORGE」フォーマットが判明!」2024年11月
国内の有力eスポーツチームREJECTが、2025年からLoL部門を新設することを発表。LCKで活躍した経験を持つコーチ陣を招聘し、LJL 2025での優勝とLCP昇格を目標に掲げている。
また、V3 Esportsは若手育成を重視した新方針を発表。複数の学校法人と提携し、「V3ユース」プログラムを通じたプロゲーマー育成に注力することを明らかにした。
新体制では外国人選手の登録が1チーム2名までに制限され、これまでの「3KR」(韓国人選手3名体制)が事実上不可能に。日本人選手の活躍の場が広がる一方で、国際競争力の維持が課題となる。
引用元:
- PRTIMES「プロeスポーツチーム「REJECT」League of Legends部門設立、及びメンバー加入のお知らせ」2025年1月12日
- V3 Esports公式「V3 Esportsチーム方針刷新・LJL2025選手募集のお知らせ」2024年11月15日
- eSports World「【「LJL 2025」情報第5弾】「LJL FORGE」の公募詳細が判明!」2025年12月
2026年に向けて
2025年のWorldsは、T1の三連覇という歴史的な結果で幕を閉じた。しかし、オフシーズンの移籍市場は例年以上に活発で、各リージョンの勢力図は大きく塗り替えられようとしている。
LCKでは、T1がGumayusi、Zeusという主力を失いながらも、新たな選手と共に四連覇を目指す。LPLでは、BLGがViperとXunを獲得し、リベンジに燃えている。LECではG2が安定したロスターで引き続き欧州王者の座を狙い、日本のLJLは新体制で新たな才能の発掘を目指す。
2026年シーズンがどのような展開を見せるのか、今から楽しみでならない。各リージョンの熱い戦いに、引き続き注目していこう。
参考サイト一覧: