無理やりのインド。歩き続けた12日間 16 - クトゥブ・シャヒー・トゥームス⑤ ハマム(2025年10月18日/2日め)
2025年10月18日 ハマムで。(インド・ハイデラバード)
10月18日(土)
インド最大の墓廟群複合体である、
クトゥブ・シャヒー・トゥームス
(Qutb Shahi Tombs)
を歩いています。
ここまでに、
アブドゥッラー・クトゥブ・シャー廟
アブル・ハサン・クトゥブ・シャー廟(未完成)
ファティマ・スルタナ廟
司令官の墓
ハキムの墓
ハヤット・バクシュ・ベグム廟
スルタン・ムハンマド・クトゥブ・シャー廟
バディ・バオリ(階段井戸)
を見てきました。
バディ・バオリ(階段井戸)から、さらに西へ向かって歩きました。今度はあの建物に行くそうです。
途中で、掃除をしていた女性に遭遇。掃除するときもサリー着てるんですね。^^
一枚撮っちゃったあとで、
目が合ってしまったので、
おそまきながら、
「写真を撮ってもいいですか?」
とお尋ねしたら…、
手早くサリーの裾を直して、笑顔を見せてくれました。(カワイイ。😊)
さて。ハマム(Hamam)に到着。
ハマムとは、トルコやモロッコなど
中東地域に広く見られる、
伝統的な公衆浴場です。
アラビア語で、
「熱い空気」「湯の供される場所」
を意味します。
浴槽はなく、蒸気で体を温める、
スチームバス形式が特徴です。
でも、
「墓廟群の中の公衆浴場」
というのは、ちょっとありえませんね。^^
そこで、英語の資料を調べてみると、
Mortuary bath
と書いてありました。
つまりここは、「霊安室」でした。
【霊安室】
クトゥブ・シャヒー・トゥームス内にある霊安室は、第5代王であるムハンマド・クリ・クトゥブ・シャーによって建てられました。亡くなった王や王族の遺体は、永眠の地に運ばれる前に儀式的に洗われるのですが、その儀式が、この霊安室で行われました。王や王族が亡くなると、その遺体は、ゴールコンダ・フォートからバンジャラ門を通ってこの霊安室まで運ばれました。そして清めの儀式のあと、廟へと運び、埋葬されました。この「霊安室」という名の浴場は、インドに現存する古代ペルシャ式ハマムまたはトルコ式ハマムとして、最高クラスのものと言えます。
ハマム内部には、温水と冷水のための複数の貯水槽を備えてあります。近年、タタ・トラストの支援によって保存・修復工事が行われたのですが、その際、水道管と水路のネットワークの詳細が明らかになりました。
東西に細長く作られている、ハマム。ここは東端部分です。
ここから入ります。
ずっと奥まで、まっすぐに伸びる通路。ここを、遺体が運ばれたのでしょうか。
こんな不適切なことをしております。(アホ)
いえ、このときはですね。
ただの「お風呂」だと
思ってたわけです。😓😓
「霊安室」だとは、夢にも思わず…。
(スミマセン。)
私たちの後ろに見えているのは、ムハンマド・クリ・クトゥブ・シャー廟。彼は、自分の廟の隣りに、このハマムを造ったんですね。
ハマムの内部です。
ここに立って見上げると…、
天井もすばらしかった。^^
天井から差し込む光は、内部を穏やかに照らしていました。
浴槽です。
ここで、遺体が清められたようです。
死後、ここで体を清められたムハンマド・クリ・クトゥブ・シャーは、あの廟に埋葬されました。
次は、あのムハンマド・クリ・クトゥブ・シャー廟まで歩きます。
上の写真で、
霊安室を出てすぐのところに、
なにか石が並んでいるのが見えます。
これです。霊安室と並行して、まっすぐに伸びています。「16世紀の水路(16th-century Aqueduct)」と言われています。
【16世紀の水路(16th-century Aqueduct)】
ムハンマド・クリ・クトゥブ・シャー廟周辺の景観復元工事を行っているときに発見された水路です。この水路は、階段井戸から灌漑用の水を引くために使用されていたと思われ、地中を縦横に交差していることがわかりました。
階段井戸、井戸、そして水を供給する多数のタンクをつなぐ地下水路は、106エーカーの敷地全体に広がっており、霊廟に付属する重要な構造物であったことが、現在では確認されています。
この水路の発見により、クトゥブ・シャヒー・トゥームスにおいて、水がどのように供給されていたかがわかってきました。修復工事の際に水路は修理・清掃されましたが、現在、その一部は露出したままで残してあり、見学者が見ることができるようになっています。
上:現在の庭園。
右下:修復工事の際に地中で発見された水路。(2012年)
左下:水路の修復工事。(2019年)
見学者が見ることができるよう、水路の一部は露出したままで残されました。
庭を掘ったら、
なにがでてくるかわからない。😊
悠久のインドは、
墓の下にも眠っていました。
いまここ。😊
(つづく)