無理やりのインド。歩き続けた12日間 14 - クトゥブ・シャヒー・トゥームス② アブル・ハサン・クトゥブ・シャー廟とファティマ・スルタナ廟(2025年10月18日/2日め)
2025年10月18日 ハキムの墓で。(インド・ハイデラバード)
10月18日(土)
インド最大の墓廟群複合体である、
クトゥブ・シャヒー・トゥームス
に来ています。
入場口を入ってすぐのところにある、アブドゥッラー・クトゥブ・シャー廟。
ひとつめの廟を後にして、再び歩きました。
1870年ごろには、目の前に、こんな景色が広がっていたそうです。いくつもの廟が連なって見えます。
が、現在は、敷地内が整備されていて、
芝生や庭園が広がっているので…
いちばん近くにあるアブル・ハサン・クトゥブ・シャー廟が、樹々の間に垣間見えるだけです。
生い茂るガジュマルを左に見ながら、近くに行ってみました。
むき出しになったレンガが見えます。
全体が見えました。
アブル・ハサン・クトゥブ・シャー廟(未完成)です。
不思議なことに、日本の資料を見ると、
ほとんどのものに、
「ニザームッディーン・アハメッドの
未完成の墓」
と書いてあります。
が、よく知られている
「ニザームッディーン・アハメッド廟」
は、デリーにあるため、
ネットでこの名前を検索すると、
デリーの廟しか出てきません。
(ここはハイデラバードです。)
あらためて、現地で撮ったパネルを調べると、
「アブル・ハサン・クトゥブ・シャーの墓」
となっています。
日本では、間違った名前が
広まってしまったのでしょうか…。🙄
そこで、
「アブル・ハサン・クトゥブ・シャー」
で調べたところ、その説明文は、
現地でハルジャさんが説明してくれたものと
同じ内容でした。
ということで、本当は、
「アブル・ハサン・クトゥブ・シャーの
未完成の墓」
とすべきではないかと思うので、
このブログでは、この名前で書きます。
【アブル・ハサン・クトゥブ・シャー(Abul Hasan Qutb Shah)】
アブル・ハサン・タナ・シャーとも呼ばれています。彼は、1672年から1686年まで、ゴールコンダを統治しており、クトゥブ シャーヒー朝の、8番目にして最後の統治者でした。1686年、ムガル帝国のアウラングゼーブ帝は、息子が率いる連隊を派遣し、ゴールコンダ・フォートで戦います。
ゴールコンダ・フォートにおける8か月間の戦いの後、ムガル軍がゴールコンダを征服しました。最後の統治者であったアブル・ハサン・クトゥブ・シャーは捕縛・投獄され、1699年、獄中で亡くなりました。
アブル・ハサン・クトゥブ・シャーの肖像画(1650年のもの)
ムガル帝国から無謀な要求を受け続け、
彼の治世は、悲しみと困難に満ちていた、
と言われています。
その歴史を調べてみると、
アウラングゼーブ帝の長男に
自分の長女を嫁がせており、
ムガル帝国との友好関係を保つべく、
腐心していたことがうかがえます。
が結局、ゴールコンダ王国は、
ムガル帝国に征服されてしまいました。
自分の廟を建設中に戦いが始まり、あげく、捕まって投獄されたため、廟は未完成のままで、放置されることとなりました。
ここでもまた、廟の周囲をぐるぐる回り、こんな写真を撮る多動夫…。😓
先ほど見た、
アブドゥッラー・クトゥブ・シャー廟
と比べると、
造りかけで放置された廟の外観は、
なにか哀れな感じがしました。
この廟そのものが、
アブル・ハサン・クトゥブ・シャーの
苦難に満ちた人生を
物語っているのかもしれません。
これは、MIYOが帰り際に撮ったもの。なんだか去りがたく、最後にもう一度この場所に戻ってしまいました。
いまここ。😊
遠くの方に、またあらたな廟が見えました。ハヤット・バクシュ・ベグム廟です。これはまたあとでご紹介します。
うん。
やっぱり美しい。😊
次に行きます。
アブル・ハサン・クトゥブ・シャー廟(未完成)
のすぐ隣りにある、
ファティマ・スルタナ廟です。
ファティマ・スルタナ廟(Mausoleum of Fatima Sultana)。(17世紀後半)
【ファティマ・スルタナ廟】
ひとつめに見た、アブドゥッラー・クトゥブ・シャー(ゴールコンダ王国第7代の王)廟の東側に、目立つように造られています。ファティマ・スルタナは、彼の妹で、1676年に亡くなりました。兄妹であったことから、ふたつの廟はすぐ近くに造られたようです。
廟の高さは19メートルで、一辺20メートル。5メートルの正方形の基礎の上にあります。上部に設けられたドームの周囲には、蓮の花びらが連続して飾られています。
正方形の下層部分は、三重アーチ型のファサードで構成されています。建物の内部には2つの墓があるのですが、そのうちの1つが誰のものであるかは、わかっていません。
再びぐるぐる回って、背面から廟を撮る多動夫。🤣
いまここ。😊
次回は、3つのドームが並ぶ墓を歩きます。
(つづく)