海外オヤジの読書ノート

中年おじさんによる半歩遅れた読書感想文です。今年もセカンドライフ等について思索したく。

2025-03-01から1ヶ月間の記事一覧

女性主人公のフラットな心象描写が不思議な余韻を生む |『泣かない女はいない』長嶋有

皆さん、こんにちは。 先週高校のバンド仲間にあってきました。 曰く、再婚したということ。別れた元奥さんと三人の子どもの養育費もあるなか、再婚相手は18歳下。しかも再婚相手はできれば子どももできれば欲しいとの話。 御仁曰く「まあそうなっても、二周…

自宅で計画的に看取る困難さ。突然死ではない看取りについて |『家で死ぬということ』石川結貴

皆さん、こんにちは。 先日、幼稚園から付き合いがある友人と夕食を取りました。 アラフィフの会話といえば、自身の健康・キャリアについて、子どもの養育、親の介護の三本柱が定番。老両親の話に及び、友人曰く、今年の一月に両親を介護施設に入所させた、…

飛行機恐怖症かつ呑兵衛の旅行記 |『『恐怖の報酬』日記』恩田陸

皆さん、こんにちは。 突然ですが、海外に住んでいて、日本の子どもたちの養育で困ったことを、問わず語り。 子ども手当や高校学費減免の件が受けられない、あるいは都(道・府・県)立高校に子どもを進学させられないこと。です。 子ども手当は、両親の海外…

自分の興味・関心へと業務をデザインする |『組織にいながら、自由に働く。』仲山進也

皆さん、こんにちは。 最近バカみたいに本を読んでいます。 日本に一時帰国中というのもありますが、できれば日本で読んだ本は日本で処分して居所に戻りたいというのがあり、買い込んだ本を必死に読了させ、それをオークションだったりブックオフだったりへ…

頑張り、希望、祈りを静かに綴る |『星がひとつほしいとの祈り』原田マハ

皆さん、こんにちは。 この前、居所の確定申告を済ませました。 私の居所、東南アジアの外れでは確定申告が必須。税金が天引きされているものの、申告すると大抵還付があります。今年はおおよそ4万円程。 ここ数年みていると、両親の医療費や介護費が控除の…

半農ですらない、チョビ農で自由を得る |『アロハで田植え、はじめました』近藤康太郎

はじめに 本社のビミョーなおじさんの、地方での「オルタナ」生活 ユーモラスに描かれる彼の田男ライフ 時限付きラストリゾートの「地方」住まい おわりに はじめに 著者の近藤康太郎氏は、朝日新聞にて記者として勤めつつ音楽や文化関連の文筆活動に(も)…

遺骨を本土に持って帰る意味とは。戦争を知る人がいなくなる前に |『硫黄島上陸 友軍ハ地下ニ在リ』酒井聡平

はじめに なぜ硫黄島なのか 進まぬ遺骨発掘と日米密約 顧みられなかった人たちー当事者の気持ち おわりに はじめに 北海道新聞所属の酒井聡平氏による、硫黄島遺骨発掘のドキュメンタリ作品。 二万人以上が玉砕・戦死したという硫黄島で一万人以上の遺骨が未…

読み口の良さの上に描かれる性と業 |『九月が永遠に続けば』沼田まほかる

皆さん、こんにちは。 先日、尼崎に居たときの知人と家族で会ってきました。 尼崎に居たのはかれこれ15年くらい前に3年間ほど。子どもは上が4歳、下が2歳とかそんな感じ。向こうのお宅は上が4歳と下が1歳でした。 今回の会合は、うちは私、家内、息子(今年2…

自費出版の闇をエンタメに昇華させた佳作 |『夢を売る男』百田尚樹

皆さん、こんにちは。 過日、(両親の)確定申告を済ませて参りました。 80を超え身心ともに少しガタが来たために、毎年私が代わりにやっています。 しかし嘆息してしまうのは彼らの年金の多さ。 まあ現役の私などよりは当然低いものの、老後不安をあおる昨…

現金3460万を残して亡くなった身元不明女性を追う記者の奮闘ぶり |『ある行旅死亡人の物語』武田惇志、伊藤亜衣

皆さん、こんにちは。 最近、寒暖差が激しいですね。暑くなっがり寒くなったり。 ワイドショーでも、寒暖差で体調を崩すことが有り、気を付けるようにとのこと。 これを見て家内は、「あなたの機嫌や私への態度も寒暖差が激しいのよ」とのご意見。 誠に仰る…

アツくアホで愛すべき高校生青春小説 |『レヴォリューションNo.3』金城一紀

皆さん、こんにちは。 日本に居ると日々感じることですが、日本は食材が美味しいと感じます。特に魚! 東南アジアだと魚の鮮度がイマイチで、スーパーの魚売り場では生臭さが漂い、市場だと常温(常夏ですよ)の野外で少々の蠅が飛び交ったり。潔癖気味な家…

ユーモアと知をもって認知症をみつめる |『おやじはニーチェ』高橋秀実

皆さん、こんにちは。 少し、ご無沙汰しておりました。 旅行から帰ってきたと思ったら、父母の確定申告やら子どもたちの学習状況やら自分の体の具合を確認するやらで一時帰国に至っております。 折しも期末ということで数字を詰めるとか、経費を見極めるとか…

コーポレートガバナンスの足しに?または下剋上の指南書として読む? |『韓非子(上)』安能務

皆さん、こんにちは。 先週、ケニアに行ってきました。 当地からLCCが直行便を飛ばしていたのが端緒。 これまで世界遺産や文化・絵画・景観などを目当てに幾つか旅行してきましたが、今回の旅行はかなり驚き、学びがありました。サファリの雄大さ、キベラス…

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