秋晴。長かつた夏の所為か、未だに曼殊沙華<リコリス>が咲いてゐる、紅と白に。紅茶葉の価格が高騰してゐる。これもまたインドの異常気象の所為だといふ、セイロンの擾乱も影響してゐよう。だが私の知つた事ではない、ディンブラにあるディヤニラ茶園のロングリーフを淹れ乍らさう独りごちた。さう、儘よ、幾ら対価を払ふとて、手に入れるだけのこと。紅茶の無い人生など考へられない。音楽の無い人生と同様に。
扨て、『サルヴェ・レジーナ』は4つある聖母のアンテフォナの一つで、最も繁く歌ふ機会があるのではないか。グレゴリアンの旋律には、Simple toneとSolemn toneがあるが、動画は後者。これ、歌ふのが難しい。
Salve Regína, Máter misericórdiæ,
元后、憐み深き御母
Víta, dulcédo et spes nóstra, sálve.
我らの命、慰め、及び望みなるマリア
Ad te clamámus éxsules fílii Hévæ.
我ら逐謫の身なるエワの子なれば
Ad te suspirámus geméntes et fléntes
御身に向きて呼ばはり、ひたすら仰ぎ望み奉る。
in hac lacrimárum válle.
この涙の谷に泣き叫びて、
Eia ergo, advocáta nóstra,
あゝ、我らの代願者よ、
íllos túos misericórdes óculos ad nos convérte.
憐みの御眼もて、我らを顧み給へ
Et Jésum, benedíctum frúctum véntris túi,
また尊き御子イエズスを我らに示し給へ
nobis, post hoc exsílium osténde.
この逐謫の了はらん後には
O clémens: O pía: O dúlcis Vírgo María.
寛容、仁慈、甘美にまします童貞マリア