
「共同実施」って結局、何を勉強すればいいの?
教員採用試験の**「共同実施」**。
ニュースや資料を見て、
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結局、どんな問題が出るの?
-
今までの勉強、このままで大丈夫?
そんな不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
実際のところ、
「共同実施」という言葉だけが先行し、出題内容や学習の軸が見えにくい
――これが今の正直な状況です。
そこで本稿では、
を手がかりにしながら、
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共同試験では、どの分野が問われやすいのか
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今、学習の軸として押さえるべきことは何か
を、受験生目線で整理していきます。
この記事で扱う「出題予想」の前提
ここで示す出題傾向の整理は、
令和9年度(2027年度実施)以降に予定されている
**教員採用試験「共同実施」**を想定したものです。
ポイントは、次の3点。
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選考改革の方向性
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共同実施の目的(質の確保と効率化)
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文科省モデル問題・先行事例の分析
この3つの視点から、
**「共通問題として出されやすい範囲」と「求められる理解の深さ」**を整理しています。
先にお伝えしておくと、
共同試験は決して“怖いもの”ではありません。
仕組みを理解すれば、
やるべき勉強の軸は、むしろはっきり見えてきます。
この先で解説すること
この記事では、次の流れで整理します。
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共同試験は「何を測ろうとしているのか」
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出題の中心になると考えられる**「3つの核心」**
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合格に近づくため、今すぐ始めたい学習の進め方
① まず押さえたい
「共同実施」の目的と出題形式の原則
出題予想を考える前に、
共同試験が目指す方向性を押さえておく必要があります。
共同実施の目的は、大きく言えば、
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全国で一定水準の教員の質を確保すること
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採用試験の効率化・公平性の向上
です。
このことから、共同試験の共通問題は、
「全国の教員が最低限知っておくべき知識」を
公平かつ効率的に測るための客観テスト
になると考えられます。
📌 東京都と文科省モデル問題から見えてくること
近年の教員採用試験では、
「一般教養をどれだけ知っているか」よりも
「教員として必要な基礎的な専門知識を、きちんと理解しているか」
を重視する流れが強まっています。
その象徴が、東京都の一般教養廃止です。
東京都では、
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時事・理数・文章理解といった従来型の一般教養
ではなく、 -
教育法規・教育制度・教育理解など
「教師になるうえで欠かせない知識」
を重視する選考へと舵を切りました。
ただし、注意点があります
文部科学省が示してきたモデル問題を見ると、
出題割合は次の通りです。
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英語:約29%
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数学:約29%
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社会:約29%
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理科:約14%
つまり、
文科省提供の共通問題では、一般教養が明確に出題されている
ということです。
これは、
全国レベルでは、
「教員として最低限の基礎学力は必須」
と考えられていることを示しています。
そのため、
「東京都が一般教養をやめたから、もう不要」
と判断するのは、
共同試験時代では非常に危険です。
理科・社会は、中学〜高校レベルの基礎が中心と考えられます。
特に配点の高い英語・数学については、
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出ないかもしれない
と油断せず、 -
基礎学力の確認は必須
と考えておきましょう。
② 【出題予想】
教職教養で問われる「3つの核心」
共同実施の教職教養は、
出題範囲が際限なく広がるわけではありません。
焦点は、
「教員として全国共通で備えておくべき基礎力」
その中核となるのが、次の3つの領域です。
これは単なる予想ではなく、
一次試験の合否を左右する必須理解事項と考えてください。
【核心①】法令・制度を正確に理解しているか
最も重視されるのが、
教育に関わる法令・制度の正確な理解です。
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学校教育法
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学習指導要領
これらは、
国が「どのような教員を求めているか」を示す根幹です。
共同試験では、
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正誤問題
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多肢選択問題
として出題される可能性が高く、
出題頻度は最も高いと考えられます。
学習のポイント
用語暗記で終わらせず、
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「〜しなければならない」
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「〜努めるものとする」
といった文言の違いまで含めて、
条文の意味を理解することが重要です。
【核心②】国の教育政策・現代的課題を理解しているか
次に問われるのが、
文部科学省が示している教育政策の方向性です。
ここで問われるのは、
単なる「教育時事」ではありません。
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なぜその施策が示されたのか
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学校現場に何が求められているのか
を理解しているかが問われます。
想定されるテーマ例
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個別最適な学びと協働的な学び
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GIGAスクール構想・ICT活用
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主体的・対話的で深い学び
学習のポイント
ニュースを追うだけでなく、
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通知
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審議会答申
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解説資料
をもとに、
用語の定義・位置づけ・関係性まで整理しましょう。
【核心③】教員養成課程で学ぶ基礎的な教育理論
三つ目は、
教員養成課程で学ぶ教育の基礎理論です。
ここは、
差をつける領域ではなく、
「落ちないため」の確認領域
と考えるのが適切です。
学習のポイント
丸暗記ではなく、
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どんな考え方か
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何と結び付く理論か
を説明できるレベルを目指しましょう。
【整理】3つの核心と学習戦略
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核心① 法令・制度
→ 最優先で完璧に固める -
核心② 教育政策・現代的課題
→ 現代教員としての必須理解 -
核心③ 教育理論
→ 深追いせず、基礎確認
この切り分けが、
共同試験時代の最も合理的な学習戦略です。
ステップ① 一次試験まで
共通問題対策【最終調整】
広く浅く手を出すのではなく、
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共通問題で確実に得点すべき知識
を、正確に理解することを意識しましょう。
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教職教養:
「なぜ誤りか」を条文・資料で説明できるか -
一般教養:
基礎レベルの問題を確実に落とさないか
間違えた問題は、
理由まで説明できる状態を目指してください。
ステップ② 一次通過後〜二次試験へ
共通問題を突破したら、
次は自治体独自の人物評価・教育観の段階です。
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志望自治体の教育計画を読む
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地域の課題を理解する
その上で、
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なぜこの自治体なのか
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教員としてどう関わりたいのか
を、自分の言葉で語れるようにしていきましょう。
まとめ
共同試験は、
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一次:知識を効率よく確認
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二次:人物・教育観を丁寧に評価
という二段構えです。
この構造を理解し、
学習内容と学習時期を意識的に切り分けること。
それが、合格への最短ルートになります。
教員採用試験をめぐる制度が、大きく動こうとしています。

東京都の教員採用面接では、3人の面接官がそれぞれ担当を分けて質問を行います。