
イメージにとらわれることなかれ
きのうの記事で、最初は神戸のイメージにあわないと思っていた「そして神戸」がだんだん好きになったことを書いた。
こういうのは慣れであるな。
食べ物といっしょだ。
カリフォルニアロールだって最初は寿司にアボカドときいてゲンナリしたものだ。
今ではわざわざ食べようとは思わないが、別におかしいとは思わない。
お菓子類では最近、あんバターというのが普通にあるみたいだね。
私は最初、あんこにバターと聞いただけで気持ちが悪かった。
ところが友人から仙台出張のおみやげにもらったシーラカンス最中というのを、中に何がはいっているのかを確かめずに食べてしまった。
これってあんこにバターなんだね。
でもいったん口にしてしまったら、悪くない気がした。
そして今では、これ、どこに行ったら買えるのかな?とまで思っている。

鬼平犯科帳のエンディングテーマはジプシー・キングス
父が生きているときは、よくテレビで時代劇を一緒にみていた。
父のお気に入り番組のなかで、おそらく時代劇チャンネルだったと思うが、中村吉右衛門主演で「鬼平犯科帳」があった。
そのエンディングテーマで哀愁に満ちたギターが演奏されるのだが、その演奏の主は1980年代にワールドミュージックを牽引したジプシー・キングスだったのだ。
そのときは、彼らがロマ(ジプシー)の出身で、ご先祖はスペイン人で、フラメンコとロックとクロスオーバーを混ぜ合わせた音楽を得意とするフランス人バンドとは知らなかった。
ただ、時代劇のエンディングテーマとしては、ちょっと変わっているなと思った。
しかしこの、ちょっと変わってるな➡ま、いいかも➡ええやん、これ!
と変化するのにあまり時間はかからなかった。
そして今では江戸時代の、というか日本の風景に、あの哀愁に満ちたやるせないギターの音はとてもマッチするものだと思っている。
だいたい日本人は短調の曲が好きらしく、ジャズでも「Golden Earrings」「No Problem(危険な関係のテーマ)」「Recado Bossa Nova(ザ・ギフト)」などは60年代のジャズ喫茶での定番だったそうな。
いろいろ調べたところ、この音楽の選定は、テレビ局の辣腕プロデューサーではなく、鬼平犯科帳の原作者、池波正太郎氏だったとのこと。
いや、すごいセンスだね。
池波氏は以前からラテンギターがお好きだったらしい。
YouTubeでこの音楽をBGMに、中村吉右衛門さんが写っている動画を探したが、残念ながらみつからなかった。
かろうじてあったのが、京都のお寺をバックに流れているジプシー・キングスの「インスピレーション」。
これもなかなかあうではないか。
インスピレーションに合わせて踊るフラメンコ
そしてこの曲「インスピレーション」でフラメンコを踊ると、下の動画になるらしい。
となると、時代劇もラテンギターもフラメンコも、私たちの感性にはまったく違和感がないわけだ。
ああ、やっぱりいろんな土地、いろんな時代の音楽を偏見なく愉しめるというのはいいね!
