
ジーン・ハックマン、自宅で死亡しているのを発見
あれは今年の春の初めごろ、ジーン・ハックマンが妻、愛犬とともに自宅で死亡しているのが見つかった、と報道された。
但し、遺体に損傷はなく、事件性はないと思われるとのこと。
それはないんちゃう?
なんといっても可愛がっているワンちゃんまで亡くなっていたのだから、こりゃまた、なんかの事件に巻き込まれたのかも?と思いつつ、そのことはすっかり忘れていた。
しかしその後、彼の代表作である「フレンチコネクション2」、ついで「フレンチコネクション」を観た後、「あれはどうなったんだろう?」と思い、ネットで調べてみた。
するとジーン・ハックマンと妻(クラシックピアニストでハックマンより30歳も若い)は自宅の別々の場所で亡くなっており、妻はたぶん病死、そしてハックマンはアルツハイマーを患っており、妻の死が理解できていなかった可能性があるとのことだった。
ワンちゃんはたぶん餌をもらえる人がいなくなったため、餓死。
あーぁ、諸行無常ではないか。
せめてはアカデミー主演男優賞を受賞したジーン・ハックマンの勇姿を「フレンチコネクション」で振り返ってみようではないか。
モンテ・クリスト伯の舞台でギャングの密談
「フレンチコネクション」はアクションスリラー映画となっているが、派手な撃ちあい、殴り合いが延々と続くわけではない。
どちらかというと、ハックマンが所属するニューヨーク警察の地味な張り込み、尾行の場面が多い。
そして彼らが追うマルセイユのギャング、シャルニエ側は全員フランス語をしゃべっている(ハリウッド映画ではフランスが舞台でも、役者は全員英語を話していることが多い)。
「おぉ、これはホンモノらしくってええなぁ」
と私は感心していたが、マルセイユの黒幕、シャルニエを演じているフェルナンド・レイはスペイン出身で、夫ちゃんに言わせれば「そのフランス語が訛っていることはフランス人ならすぐわかる」そうだ。
なんか、ちょっとがっかり。
しかしマルセイユの風景もたっぷり(たぶん今ではずいぶん変わっているだろうけど)。
シャルニエが手下と密談をする場面では、石造りの牢獄みたいなのがでてきた。
これを見るなりすぐ、夫ちゃんが
「あ、シャトー・ディフだ!」
と言った。
ここは16世紀から20世紀初めまで実際に牢獄として使用され、デュマの「モンテ・クリスト伯」の舞台となったところらしい。

強引さと勘が売り物のハックマン演じるドイル刑事
ところでハックマン演じるポパイことドイル刑事は、強引な捜査方法がお手のもので、他の刑事たちも「きわめて勘がよい」と評していた。
しかし「勘がよい」とはどういうことやのん?
彼は目を付けたリンカーン車に絶対麻薬が隠されていると信じて疑わない。
なんか根拠なしで信じているみたいだけど。
そこで捜査班はクルマを解体して探し回るのだが、麻薬はでてこない。
万事休す、と思われたところ、一人が、
「あとはロッカーパネルを探すしかない」
と言う。
そしてもうひとりが、
「クルマの総重量が仕様書よりだいぶ上回っている、ということは・・・」
なんや、そんなんはよいわんかいな。
案の定、私が知らなかった場所なのだが、車の側辺にあるところをこじ開けると、砂糖1キロぐらいの袋がゾロゾロでてきたのだった!
大ヒット前のザ・スリー・ディグリースが出演
ドイル刑事と相棒がナイトクラブで、ギャングたちが豪遊しているのをみかける場面があった。
そこでは黒人女性のグループが歌っていて・・・なんとそれは爆発的なヒットを出す前のザ・スリー・ディグリースだった。
曲は「Everboday gets to the Moon」。
彼女たちが「ソウルトレイン」や「天使のささやき」といった大ヒットで知られるようになったのは1974年以降だから、この映画に出演したときはまだそれほど知られていなかったのかもしれない。
下の動画は「天使のささやき」
あぁ、懐かしいなぁ。