栗ッピング

旅やグルメの日常をクリッピング(切り取り)

懐石 近又 <京都> 200年変わらぬ店舗でいただく極上の懐石料理

京都には、ずっとずっと行ってみたかった料理屋がたくさんあるが、こちらもその一つ。一つ隣の寺町、すぐ近くの四条や錦の喧噪が嘘のような静かさ。もうこの外観でノックダウン。そして、ここに来るなら絶対着物って決めてた。
玄関を入ると立派な雛壇が迎えてくれた。京都では3月終わりまで飾るのだそう。

 

通された部屋は、手前にももう一部屋あり、そして床柱も立派な床の間が。生け花、掛け軸がなんとも素晴らしい。部屋に通されただけですでに感動、感激。この何ものにも返られない時の経過が築いた空間は、まさに宝。

 

3月ひな祭りということで、まずは盃で白酒をいただいた。

 

箸置きも趣がある。

 

先付け。煮凝り、和え物、どれも美味しい。貝の器も黄金色!

 

地元のお酒 玉乃光をいただきながら。日本酒って本当に美味しいわあ。

 

椀。季節の菜の花、豆腐、柚子に穴子。和食って本当に素敵。奥深い味わい。

 

向付。京都らしく湯葉の刺身も!山菜やほおずきも入ってた。ほおずきが美味しくてびっくり。こんなの初めて食べた。

 

蒸物。玉子、イクラ、山葵の彩りの下にふわっふわの穴子飯。たまらん。

 

揚物は、淡水魚のモロコと山菜の天ぷら。淡水魚は、本当は苦手なんだけど、見た目からは想像できない柔らかさとさっくと揚がった天ぷらの美味しさにびっくり。モロコちゃん、美味しかったよー。山菜もこのちょっぴり大人の苦みがたまらないよね。

 

炊合せは、掛け軸にもなっている筍。いやあ、本当に美味しい。そしてもよもぎ麩。

 

焼物は、鱒。あー、もう何杯でもご飯食べられちゃう。

 

紫蘇ご飯とお味噌汁。

 

白米もたくさん食べてくださいねと。
もともとは、近江商人が宿泊していたお宿だったそうで、その時の名残で、客人にお腹いっぱい食べてもらいたいという想いなのだそう。

 

そして、漬物と椎茸昆布。ご飯、当然お替わり。

 

お部屋前の廊下。窓の意匠も素晴らしい。

 

中庭。

 

水物と抹茶。いやもう本当に美味しゅうございました。

 

総料理長でもある七代目のご主人と女将さん、そして八代目と代わる代わる挨拶に来てくれて、お店のこと、料理のこと、もともとは近江商人のための宿で今も宿泊できること、建物のことなどいろいろお話してくれた。
今度は、ぜひ宿泊して朝食のおばんざいも食べてくださいねとのこと。

味、サービスの素晴らしさは、もちろんのこと時代を経た貴重な空間での食事は、忘れられない経験となった。
帰り際、ご主人がもう一つ小さなおひな様があるから見て行ってというので見せていただいた。ミニチュアの精巧な小道具や衣装が素晴らしいおひな様だった。
ご主人と女将さんが、ずっとずっと出口でお見送りしてくれた。

絶対、また訪れた〜い。

 

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