濱口竜介「ドライブ・マイ・カー」

2021年作品。ようやく見た。

多言語演劇という形をはじめて垣間見た。

ラスト近くの、「ワーニャ伯父さん」の

舞台でのパク・ユリムという女優の韓国

手話の演技、手の語りが素晴らしい、感

動的だった。

それと前の会食のシーンで、(手話を使う)

私だけに困ってることはないかと手を差

し伸べるのか、役者みんな苦労している

のに、公平に扱ってと凛とするところに

も好感。

全体として179分は長尺の感あり、村

上春樹原作(かなり改変創作している)

なので不穏不安、心の奥、闇を静かにあ

ぶりだすような、かつ「ワーニャ伯父さ

ん」(読んでない見ていない)が絡んで

いるし、むつかしい。

亡くした4歳のこどもに重ね合わせるド

ライバー女性は主人公にとって実在した

のか、謎は謎のまま、謎が多くてでも最

後まで見させる映画は傑作というのだろ

う。保留しながらじわじわと咀嚼したい。

 

 

荒井晴彦「火口のふたり」

2019年キネ旬ベストワン作品。原作

白石一文、企画に寺脇研wikiにある。

柄本佑瀧内公美のふたりだけの出演の

映画だったか濃密な性愛に酔う。

でも端々に震災の傷跡と富士山異変の予

感から不安感が滲み、刹那的な感情をう

まく描いて強く共鳴する。みえないもの

をきちんと描いていた。

柄本佑瀧内公美は「光る君へ」の道長

と明子につながっていく。

 

マッツ・ミケルセン「アナザーラウンド」

2020年デンマーク・オランダ・スウェー

デン映画。飲酒により仕事の効率が上が

るとの理論に基づき、少しづつ飲酒量が

増えていった高校教師仲間が、ハイにな

り、溺れ、悲劇を生む。家族関係も微妙

となるが、ラストでなんとか立て直すと

いう物語。

基本的に納得いかず、高校教師の、いや

男の身勝手さ、安易な解決が納得できず。

アカデミー賞国際長編映画賞受賞とは、

ハッピーエンドじゃなくアイロニー

読み取るのかな。

 

高村薫「墳墓記」

いろんなことはあるけれど、はじめての

年、はじめての今日、明日。

 

読みはじめて数ページで脱落したが、も

ういちどこんどはわからなくてもとにか

く読もうと時間を置いて読む。

やっぱりわからない、万葉集、源氏、定

家などの古文、能楽の理解と深い教養が

ないとまるでわからない。所々出てくる

主人公の輪郭線、死ぬ間際の夢か幻か父、

祖父のこと、その現代文だけはわかる。

古文と現代文の融合というか連続してい

るという文学なんだろうな。

墳墓記

墳墓記

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2025年大晦日

今年はいろいろ不確定な年だった。

それでネガティブ・ケイパビリティとい

う言葉を知っていくらか凌いだ。

積読本、来年に繰り越し。

神谷恵美子「生きがいについて」(いつになったら読むのだ)

ブロンテ「嵐が丘」、オースティン「高慢と偏見

カラマーゾフ読んでここから海外古典を読むつもりなのに)

大江の全集未読作品(まだまだ中短編たくさんある)

村上春樹短編再読(長編再読したら次は短編へ)

また来年。

ktoshi.hatenablog.com

 

 

 

 

 

テレビドラマ2025

テレビドラマはずっとあまり見ないでき

た。たまに大河とか朝ドラとかで。

最近はぼちぼち見るようになった、なぜ

か、映画と違ってくつろいで見られるか

らか、ぼやああと見たいからか。

それで、「もしもこの世が舞台なら、楽

屋はどこにあるのだろう」

期待したんだけどな、冬物語とかまるで

知らない話、すぐにシェイクスピアなん

て演じられるのか。しかも群像劇といっ

ても盛り込みすぎ、三谷の映画らしい詰

め込み過ぎ。主人公は中途半端、リチャ

ード3世並みの悪役でなきゃ。

と突っ込みながら最後まで見ました。

「ひらやすみ」

これはよかったなあ、朝ドラくらいの連

続ドラマでよかったのに。最近は「団地

のふたり」といい、「しあわせは食べて

寝て待て」というほのぼの系が流行なの

かひたひたと楽しむ。

実はこっそり「ばけばけ」も見ている。

そろそろ映画に戻らなきゃ、と2025年

でした。

 

 

 

「ニューイヤーズ・イブ」「ブラザーサンタ」

年末に気楽に見る映画を2本。

「ニューイヤーズ・イブ」2011年ア

メリカ映画。

スター揃いの群像劇。ミシェル・ファイ

ファー(久しぶり、名前が思い出せなか

った)、ヒラリー・スワンク、 ハル・ベ

リー、 サラ・ジェシカ・パーカー、 ロ

バート・デ・ニーロも。ボン・ジョヴィ

も出ていた。いささか話がぎくしゃくし

てもったいなかった、スター多すぎ。

「ブラザー・サンタ」2007年アメリ

カ映画。こちらは子供向き。

ポール・ジアマッティ(がんばってるね)、

 ケヴィン・スペイシー、キャシー・ベイ

ツ、なんとクリントン元大統領の弟が、

シルヴェスター・スタローンの弟が本人

役で出ていた、びっくり。

ディランのマイ・バック・ページが流れ

てきたのもびっくり。

となかいのそりが飛んでいく場面、よく

聞く曲が「そりすべり」という名前だと

最近知ったのだった。

まあ、どんな映画でも得るところがある。