阿津川辰海による〈館四重奏〉シリーズ第2作『蒼海館の殺人』は、前作『紅蓮館の殺人』からわずか二ヶ月後を描く、本格ミステリです。
水害という逃げ場のない状況を大胆に取り込み、閉ざされた館と極限状態の緊張感を600ページ超えのボリュームで描き切ります。
結論から言えば、本作はシリーズ第1作を読んでから手に取るのがおすすめ。
葛城と田所、二人の関係性や心情の揺らぎまで含めて、より深く物語を味わえる一冊です。
- 『蒼海館の殺人』あらすじ・書籍情報
- 『紅蓮館の殺人』のその後を描く物語
- 『蒼海館の殺人』水害×クローズドサークルが生む緊張感
- 『蒼海館の殺人』推理と動機について思ったこと
- まとめ
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当作の完成度は、一斉を風靡したわが「新本格」時代のクライマックスであり、フィナーレを感じさせる。 今後このフィールドから、これを超える作が現れることはないだろう。
──島田荘司
ああびっくりした、としか云いようがない。
これは僕の、多分に特権的な驚きでもあって、そのぶん戸惑いも禁じえないのだが──。
ともあれ皆様、怪しい「館」にはご用心!
──綾辻行人