小鼓草子2020

小鼓方観世流能楽師岡本はる奈のブログです。舞台・ワークショップ・稽古場案内と日々の出来事など。静岡県掛川市、神奈川県相模大野市、東京都杉並区などで小鼓指導しております。フランス語版ブログhttps://notesdunkotsuzumi.blogspot.com/

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あけましておめでとうございます。

 バタバタと忙しくしていた昨年末はブログの更新が滞ってしまいました。今年は落ち着ける1年を目指したいと思います。

 本年も宜しくお願い申し上げます。

 東京の家で迎えるお正月も10年超となり、地元御前崎と23区内の多拠点生活も3年目に突入します。

 能楽の道は相変わらず果てしなく、舞台もまだまだ未熟者ですが精進して参ります。

さて、昨日は恒例のおせち料理作りに邁進しておりました。

今年の黒豆は某お料理マンガを参考に土井善晴さんのレシピ。ここ数年、黒豆の最適解を探しております。煮物は人気ドラマで話題になったらしいので、触発されて久しぶりに筑前煮です☺️

まずは腹ごしらえをしてから、仕事に生活に勉強に…頑張ります!

 

 

 

擦りきれるほど着物を着る

祖母がお茶のお稽古で使っていた着物で、観劇にお茶会にと私もよく着ていた小紋

先日とうとう八掛が擦り切れました。

「擦り切れるほど着る」とは比喩で使うものの、洋服では中々ここまで着ることはありません。着物は長く着られるとは言いますが、まさに証明してくれる1枚。

様子を見て、仕立て直ししようと思います。

さて、今週水曜日は囃子科協議会定式能12月公演でした。

今回の解説では、お囃子の先生方のみならず、舞囃子のおシテ方にもインタビュー。

なぜ敢えて舞囃子のお役の方に聞いたかというと、慣れていないと鑑賞が難しいと常々思っていたからです。

装束付きで物語が全部上演される能に比べて、一部分にフォーカスする舞囃子

解説&インタビューがご来場の皆様の鑑賞の助けになれていたら嬉しいです。

 

 

 

新年の出演舞台のご案内

 12月もあっという間に一週間が過ぎました。11月の備忘録も終えないうちですが、2026年の年始は以下の舞台で鼓を打たせていただきます。

 

2026年

1月4日(日)掛川謡い初め @静岡県掛川市

例年、掛川城又は報徳社にて行われています。

https://kakegawajo.com/

www.houtokusya.com

1月16日(金)国立能楽堂ショーケース @国立能楽堂

金春流能「箙」を打たせていただきます。

www.ntj.jac.go.jp

1月27日(火)坂井同門会 @宝生能楽堂

観世流能「花月」を打たせていただきます。

www.facebook.com

1月31日(土)金春円満井会 @矢来能楽堂

金春流能「野守」を打たせていただきます。

www.facebook.com

 

新春の芸術鑑賞に、ぜひ能楽堂にお越しください。

 

ご本尊もお寺も素敵@相州西之坊善福寺

備忘録としては、日にちが前後しますが11月は、毎年恒例の相州西之坊善福寺の報恩講の本堂でのお能の鼓も打たせて頂きました。

今年は半能「三輪」でした。この会では例年いろいろな曲の鼓を打たせて頂いています。 山を背負ってのお寺の境内は、日が暮れると雰囲気が満点です。

山の気候なので寒さ対策は大事。

毎年伺っているこの報恩講

かつて研修を出たばかりの頃初めて打つ曲ばかりで緊張したり、場所がら他の能楽師の方に車に乗せてもらったり、忙しい時期には舞台が終わってから静岡に直行したり、2年前には身内の不幸のすぐ後でご本尊を拝むことで心が落ち着いたり…ご縁が続くことで、私が授かっているものも多い気がします。

嬉しいことに、来年も伺えるとのことです。近くなりましたらまたブログで宣伝(ずっと檀家の方しか参加出来ないと思っていましたが、大丈夫のようでした)したいと思います。

 

新国立劇場(オペラ)が好き

 冬はオペラの季節です。

先月から始まった新国立劇場のオペラシーズン、11月下旬はアルバン・ベルクの「ヴォツェック」を観に行ってきました。

玄関ホールの花

研修生の頃住んでいた場所からも、今の所からも新国立劇場は割合近いので良く利用します。

洋楽については疎いので何となく「あんまり知らない曲だから一度行ってみよう」というノリでした。

当日の舞台直前にタイトルロールの役が降板、カヴァーの方に変わったとのことで「後見の人がシテを代わるようなものか…大変そうだな」と思ったり。「自分の役として受けた以上這ってでも舞台に出る」のが能楽の舞台と常々聞かされているので「ヨーロッパの人たちは感覚が違うんだろうな〜」と変なところで感心したり。

 

 奇しくも代役の方と、本役(←という言い方ではないと思うけれど)のテノールの方は新国立劇場のオペラ研修所出身でした。そのうちお一人は私の研修生時代に合同講義でお話したことがあり、他の舞台でも活躍されているようです。何だか嬉しい。 

ライトアップされていてきれいな外観。

音楽も、演出なども勉強になることが多く、楽しくて充実したひとときでした。

 

銀行と能楽師と山下公園と

 11月半ば、久しぶりに横浜へ。大学卒業後就職し仕事をしていた銀行の、退職者向けの催しに10年ぶりに参加してきました。

 クリスマスの飾りがもうあちこちに…

 平日昼の催しなので、退職者といっても参加するのはほぼ年配の方々。寿退社や出産から育児によって、あるいは一度退職してパートで勤務していたけど…という感じです。

 就職して何年もしないうちに(←たいした仕事もしていないのに)「能楽師になるので辞めます」なんて言ったような変わり者は(多分)一人だけでしょう。

 投資案内や懇親会等が続き、久しぶりに行員の方ともお話してきました。

 昼過ぎに終わった後は、山下公園で囃子科協議会12月公演の解説執筆。

 海を眺めながら、ノートパソコンのキーボードを爆速で叩き、能の解説と囃子の解説を…ああ、終わらない…。

 苦労の成果については12月公演にお越しの際に皆様にお読みいただければと存じます。

 

nohgaku-hayashika.com

チケット発売中!

 

20年ぶりの徽音堂の舞台

11月8日(土)は母校のお茶の水女子大学の文化祭での学生サークル「能楽研究会」発表会でした。

いつもは閑な大学構内。日が暮れると特に静かです。

文化祭も割合静かだけど、普段に比べると賑やか。

番組は…番外素囃子、仕舞「高砂キリ」「敦盛キリ」、舞囃子「草子洗小町」、連吟「小袖曽我キリ」という内容でした。

舞囃子の助演で大鼓方高安流の柿原孝則さんにお越しいただき、笛、小鼓、謡、舞を、全部学生で行うという試み。能楽の囃子はとても難しいし、合わせるというのもこれ又大変ですが、みんな頑張った!

せっかくなので、一緒に指導してくれている笛方藤田流の平野史夏さんと柿原さんと三人で番外囃子を打ったので、私としては久しぶりの徽音堂の舞台となりました。

 学生時代は狂言サークルで文化祭にて毎年発表をしていましたが、今回は指導する側として行ったので年月を感じることしきり。去年から講堂で発表を始めた能楽研究会、今年はお社中の皆さんや、ご家族の方以外でも沢山お越しいただき盛況でした。

 

しっかりお稽古して、来年も頑張って欲しいと思います。