この章は、あなたの運用
(日本株・12銘柄前後/増配×累進配当/コア最大13〜15・サテ最大10/業種35・主因40)を“回る形”に固定します。
結論はこれです。
・買い増しは「3条件が全部OKのときだけ」
・売却は「3つのトリガーのどれかに該当したら」
・そして重要なのは、判断のたびに悩まないように
決算後の手順(いつ・何を・どの順で)を決めておくことです。
4-1. 決算後フロー(7日以内に結論を出す)
タイムライン
決算発表日〜当日:やるのは「事実確認」だけ(売買しない)
翌営業日〜3営業日:情報を更新
〜7日以内 : 結論(買い増し/維持/縮小/売却)を確定
48時間クールダウン(衝動防止のルール)
・悪材料を見て即売り、好材料を見て即買いをしない
・売買は48時間後(ただし、無配・重大な方針撤回などは例外として即対応可)
4-2. 買い増し条件(3つ全部)=“買っていい許可証”
買い増し(追加投資)は、次の 3条件が全部OK のときだけに固定します。
(どれか1つでも欠けたら、見送りが正解です)
条件①:配当が「維持以上」(維持 or 増配)
・当期の配当予想が 維持または増配
・減配予想/未定は原則「買い増し禁止」
条件②:配当方針が「維持」(後退していない)
・累進配当・安定配当・DOE等の枠組みが 維持されている
・「累進を撤回」「下限を外す」「方針の文言が弱くなる」などは、
買い増し禁止(売却条件側にも該当し得ます)
条件③:原資が「死んでいない」(無理して配当してない)
・営業CFや利益の構造を見て、配当を支える力が残っている
・多少の悪化があっても「一時要因として説明可能」ならOK(説明不能ならNG)
4-2-1. 買い増しの“実務チェックリスト”
買い増し判定(YES/NO)
□条件① 配当予想:維持 or 増配(YES/NO)
□条件② 配当方針:後退なし(YES/NO)
□条件③ 原資:営業CF・利益構造に致命傷なし(YES/NO)
□上限:1銘柄(コア13〜15 / サテ10)に抵触しない(YES/NO)
□上限:業種35%・主因40%に抵触しない(YES/NO)
判定ルール
・YESが全部 → 買い増し「可」
・1つでもNO → 買い増し「不可」(維持 or 縮小 or 売却の検討へ)
4-3. 売却条件(3つ)=“持ち続けない理由”を固定する
増配投資の最大の失敗は、下がったから売る/上がったから売る、の場当たりです。
売却は「価格」よりも、増配×累進の前提が壊れたかで判定します。
売却トリガー①:減配・無配(原則一発アウト)
・減配/無配/無配の可能性が高い
・例外を作るほどルールが壊れます。増配投資では基本「一発アウト」で良いです。
売却トリガー②:配当方針の後退(累進の撤回・下限撤回など)
・「累進配当をやめる」「減配しない方針を撤回」
・DOEや総還元などの“縛り”を弱める
・株主還元の説明が急に曖昧になる/後ろ向きになる
→ これは“将来の減配確率が上がる”サインなので、早めに切る価値があります。
売却トリガー③:稼ぐ構造の崩壊(改善シナリオが薄い)
・主力事業が構造的に弱くなり、利益・CFの回復シナリオが見えない
・一時要因ではなく、競争力・規制・市場縮小などで「戻らない」タイプの悪化
→ この場合、たとえ当期の配当が維持でも、増配投資としては“土台が崩れている”扱いです。
4-3-1. 売却の“実務チェックリスト”
売却判定(YES/NO)
□トリガー① 減配/無配(YES/NO)
□トリガー② 配当方針の後退(YES/NO)
□トリガー③ 稼ぐ構造の崩壊(YES/NO)
判定ルール
・YESが1つでも → 売却「検討」ではなく、原則「実行」
・迷う場合は「次の決算まで様子見」ではなく、メモに“保留理由と期限”を書く(期限なし保留は禁止)
4-4. “入替”のやり方(12銘柄運用の現実解)
12銘柄前後は、入替のルールがないと売買が増えすぎます。
おすすめはこの上限です(あなたの既定方針に合います)
・年間:売却 最大4回/新規 最大4回/入替(売って買う)最大4回
・これ以上は、増配投資というより「売買ゲーム」に寄りやすい



