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銀河鉄道の夜

いそがしい仕事の合間に
母親と妹に会える機会があった。
松江に二人して自分に会いに来てくれて
自分もそこで落ち合った。
駅からの道順がわからず妹は何度も探しに来てくれた。
楽しい時間を過ごしたけれど
母は時折、自分のことを見ていなくて
周りで遊んでいる小さな子どもに目が行って、
本当に可愛らしそうに声をかけていた。
店の二階で鍋をとって話をしているうちに
母と自分の心がはなれていっていると思えてきて
次に会える機会はもうないかも、
これで最後かもと思えて
日本酒の入った盃を母に向けて(今生の別れかもしれんな)
と乾杯しようとして嗚咽してしまった。
店を出て駅へ向かう段になって、もうわかると思ったのか
二人は先に行ってしまってあとから店を出た自分を
もう妹は探しに来てはくれなかった。
そこでまた嗚咽してしまった。
曲がり角で駅への矢印案内が出ていたので、
駅に急いだがもう二人の姿はなかった。
(そうだ、なにか松江のお菓子でもあとで母に贈ろう)
そう思って駅の売店を見ると「赤福餅」しか売っていない。
赤福では意味ないなあ、
そこで夢から醒めた。

神様を信じれば自分の罪は許されるかもしれないが
母との溝は永遠に埋まることはないのだろう。

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