十二月は仕事を納めてから青森へと旅立った。お目当ては本州最北端の映画館「青森シネマディクト」である。ミニシアター系は館内もだが上映作品も個性が強く出るので訪れるのが実に楽しい。「川越スカラ座」や「高田世界館」にもいずれ訪れてみたいが、今回は冬景色も楽しめるという事で青森へ。
おみくじハンターを自称しているので、ついでに廣田神社へと寄る。お目当ては「りんごおみくじ」である。りんごの木にりんごのおみくじがぶら下がっていて、自身で収穫しながらおみくじをひけるのだ!

ほんとうに実っている……!

ほたてもあったが、次回の楽しみにとっておく事にする
この二種類は青森弁のおみくじという事で、早速開いてみたら本当にわけがわからなくて笑ってしまった。もちろん文章のすぐ下に翻訳が書かれているので意味はわかるのだが、ご当地感溢れすぎていて実に楽しいおみくじであった!
そして今回のメインである「青森シネマディクト」へ。神社から歩いて五分程か。どちらも駅から歩いていけるのでとても利便が良い。

雪が積もっているが映写機っぽいのが置かれている

中はこじんまりとしているがとても明るく、開放感がある
スクリーンが二つもあり驚いたが、今回鑑賞した「落下の王国」と「天使のたまご」は同じシアターでの上映であった。今度訪れた際もうひとつのシアターで鑑賞できたら良いな…。椅子はふかふかだし思っていたより新しいぞ…?と思ったらクラウドファンディングをし、現在改修工事中をしつつの営業らしい。なるほど~。

階段に貼られているポスターが圧巻
大好きな映画や思い出のある映画のポスターを見つけるのが楽しく、友人といけば盛り上がる事間違いなしだろうという階段。他にも営業している施設があったので長居はしなかったが、大好きな「南極料理人」のポスターを発見する事ができた!そして全く知らない映画のポスターもあり、新しい出会いの場ともなった。
本当は喫茶店などにも入りたくて幾つか目星を付けていたのだが、いちばんはじめの神社に向かうさい迷子になってしまい体力がもうなくなったので映画を鑑賞したあとはそのまま駅へと戻った。そして最後の悪あがきで青森県ぽいものを…!という事で煮干しラーメンを食して帰宅した。冷えた体に染み渡る、良い味でした。
青森はやはり遠いな…と感じつつ、そういった心残りもあるのでまた次回への楽しみとしておく。
今年の目標のひとつである「仕事以外に月一で家から出る」は無事達成した!中々に面倒臭い目標を立ててしまった…と思ったが、行かないような場所を調べたり、それをモチベーションに仕事を頑張ったりできたので良い目標でもあった。ただ、お金を使う目標であったので来年はもう少しそういった面でも考えていきたい。
今月映画館で観た映画
「落下の王国」
石岡瑛子さんが手掛ける衣装が大好きである。観ただけでファンタジーへと強制的に意識を飛ばすデザインの強さ、静止時の凛とした強さ、しかし空気を含んだ瞬間途端にとろけていくあのうっとりとする滑らかな柔らかさ。大好きなのである。
というわけでこの映画を鑑賞したのだが、道中迷子になってしまった為体力が削られ上映中うとうとしてしまった。まさに夢うつつの状態で夢うつつのような映画を鑑賞したわけだが、実に染み渡る良い映画であった。
そしてこのシナリオ、石岡瑛子なくしては成り立たぬとも思った。彼女のデザインの強さがしっかりと現実との境界を引き、世界各地どこに立っても幻想的な空気成り立たせ、現実が入り込んでくる世界でもファンタジーを崩壊させなかった。圧巻である。素晴らしかった。
作中の軸である作り話がこどもの一言でどんどん変わっていく適当さもわたしはリアルに感じてすごく楽しめたし、その適当さであの圧巻の映像が出てくるわけだからそのギャップも良かった。
わたしはとてもネガティブなので、最後も彼女らは違うアクション俳優を彼と認識しているのではないか?という疑心暗鬼にも一瞬襲われたが、チャップリンの登場によりこれは喜劇なのだと感じたし、病院での上映会でも「人生は近くで見れば悲劇だが、遠くから見れば喜劇だ」というチャップリンの言葉に尽きるなと感じた。
とにかく石岡瑛子さんが好きで観に行ったわけたが、もしかしてこの監督はチャップリンが大好きなのか?たまたま作品がそういった設定だから関わりが深いのか?わたしは触れる程度しかチャップリンを知らないので、チャップリン好きの人の感想を聞いてみたいと感じた。
「天使のたまご」
こちらも夢うつつ状態で夢うつつのような映画を鑑賞してしまった。
彼女がよく抱いていたガラスの瓶はもしかして子宮のメタファー?と感じて、え~!もしそうだとしたら気持ち悪い~!とめちゃくちゃ盛り上がったというか、そういったすごい遠回りというか直接的じゃない比喩の作品ってやっぱこの当時のアニメ映画あるあるっていうか……そういう意味で最高だった。あの赤い瓶も生理がこないみたいな永遠の少女みたいな、ひとり時間が止まってるみたいなそういったあれなのでは?と思うと本当気持ち悪くて最高に楽しい。いや違うかもしれないけど、良い意味でこういった類の気持ち悪さを久しぶりに体験した。サブカルは死んだけど、過去の作品の中ではやっぱ生きてるんだな…と感じた。はあ~最高だった。
言葉では全然説明できないけど、筋はめっちゃ通ってると思うし、途中男の人がナウシカの「金色の衣纏いし~」みたいな長い台詞出してきて急に何!?ってなったし全然覚えてなくて、そこもっかいちゃんと聞きたいと思った。そこ理解できたらもっとこの作品を勝手に解釈できて楽しいと思う。
途中鳥の骨出て来て「いやそれ人間やで!!鳥の骨くっ付いとるだけや!!」と突っ込んだけど、あれ天使の骨やんな。ウケる。
「うる星やつらビューティフルドリーマー」と「天使のたまご」はどちらが先なんだろう?どちらも少女の夢がテーマよね?とも思ったり。
少女の表情も可愛いだけでなく、すごく疲れて老婆のようになったりと実に深く、素晴らしかった。
映画で二千円以上か~と思ったけど、観て良かった。パンフレットが売り切れで買えなかったのが残念。何が書かれていたんだろう。超気になる。
今月いちばん聞いた曲
曲っていうか、このアルバムがすごい。今年のベストアルバムになった。CD欲しいよ~!
今月の発掘!音楽
































































