
今日は、レッズ関連で優先順位トップのネタが来ました。それは、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(ミシャ)の解任と、堀コーチの次期監督就任です。ミシャは、浦和に「3-6-1(5-4-1)」と「4-1-5」を可変にする、独自のシステムを植え付けて、就任当時は残留争いのレベルだったチームを優勝争いができるチームまで上昇させました。
このシステムが威力を発揮した理由として、4バックのチームに強いことが考えられます。浦和が前に5人上げることによって、4バックの相手より一人多い状態を作れるので、浦和のアウトサイドがどうしてもマークしにくい状況にできました。このアウトサイドのポジションで、梅崎や宇賀神、関根をブレイクさせることにも成功しています。
しかし、今年は相手に対策を立てられました。もともと、このミシャサッカーは、シャドーやアウトサイドに取られてはいけない、高い信頼性を要求するものです。その信頼性を破ろうと、4バックの相手もボランチを最終ラインに入れる急造5バックを作り、取ってから縦に出して、バイタルエリアに唯一残っている柏木のマークを外そうとしてきました。
これが、今季の浦和の迷走の原因になりました。また、ミシャのサッカーは選手にとってはきついサッカーです。特にアウトサイドは、攻撃に参加してから最終ラインまでカバーする、相当の縦の動きが要求されます。このサッカーで、関根や宇賀神が消耗し切ってしまい、浦和はチームとしてのコンディションが相手より悪い状況が、今季は続いてしまいました。
堀監督は、まずはチームの混乱を鎮める作業を期待したいです。前回、ゼリコ・ペトロヴィッチ監督が解任された2011年に、堀監督はわずか二日間しか指導期間がない状況で、当時の浦和に合っていた4-1-4-1を機能させた実績があります。今回も、ミシャのやりたいサッカーに合わせて選手がいる状況なので、堀氏がやりたいサッカーに合う選手は必ずしも揃っていない状況ですが、今の選手を生かすためにシステムはおそらく変えると予想しています。
広島、浦和と11年、Jリーグに旋風を起こした、ミシャの独自システムは、おそらくここで消え去る可能性が高いです。面白い戦術でしたが、戦術は対策を立てる側と常にいたちごっこを起こすものです。時代に合わなくなったら消えゆく、それは運命として仕方ないのだろうと思います。