私は川崎Fと大宮がJ2だった頃、浦和の試合がないタイミングで大宮や等々力によく出かけていました。当時のメンバーで残っているのは中村憲剛だけなので、今回ネタにします。中村憲剛はボランチで起用されることが多いゲームメーカーです。
一本のパスで流れを変えられる選手で、「このパス絶妙だなぁ」とスタンドで感じていると、出したのは憲剛ということはよくあります。川崎FというチームがJ2からのし上がって、J1でタイトル争いに絡めるチームになれたのはジュニーニョと憲剛が牽引したからだと思います。
憲剛は少年団でなでしこジャパンの沢穂希の2年後輩でした。「男女を抜きにして素晴らしい選手」と沢を称えていました。確かに沢は13歳でベレーザのトップチーム、15歳で日本代表ですから、少女の頃からものが違ったのでしょう。
脱線しましたが、憲剛はボランチかトップ下が最適なポジションです。瞬間的なスピードには難があるので、1対1の勝利を必須条件にされるサイドハーフは向いていません。ただ、技術的にはしっかりしていて、サッカー少年には見習って欲しい選手です。
憲剛の良さはその視野の広さだと思います。ボールを正確に止められるので、どちらから相手が来ているか常に把握して、相手の来ない側にトラップができます。キックの種類も豊富なのでいろんな方向にパスが出せ、タッチラインという制約のない真ん中のポジションの方が力を発揮できる選手です。
日本代表では、一時本田圭佑の代役を任された時期があるように、トップ下としての期待です。普段のJリーグのスピードを見慣れていると、日本代表の試合のスピードは相当のものですが、憲剛は十分そのレベルでプレーできます。ブラジルW杯に出るかどうかはわかりませんが、川崎にとっては既にレジェンドで、引退後は銅像が立つかもしれません。