未来を守る一冊の書物――『ザ・ウォーカー』で描かれる、希望と闘いの旅
今回は、2010年に公開されながらも、その深いテーマ性で今なお多くのファンを惹きつける作品、映画『ザ・ウォーカー』(原題:The Book of Eli)の日本語字幕付きブルーレイ版をご紹介します。
荒廃した世界に灯る、一筋の光
大戦によって文明が崩壊した近未来。放射線に汚染され、灼熱の太陽が照りつける大地を、一人の男(デンゼル・ワシントン)が西へと歩き続けています。彼の名はイーライ。背中のリュックには、人類の未来を左右する「ある重要な書物」が納められています。
彼の旅路は決して平坦ではありません。水や食料を求めて人々が獣のように争うこの世界で、彼はただ「西へ」という内なる声に導かれ、危険と隣り合わせの日々を送ります。そんな中、彼が辿り着いた小さな町を支配するのは、水を支配し、権力を振るうカーネギー(ゲイリー・オールドマン)でした。カーネギーは、人々を従わせる「力」となるものを求めていました。そして、イーライが持つ「書物」の存在を知ると……。
この作品は、単なるポストアポカリプス・アクションではなく、「信仰とは何か」「人類が守り伝えるべきものは何か」という重厚な問いを、緊張感あふれるストーリーと圧倒的な映像美を通して投げかけます。
デンゼル・ワシントンとゲイリー・オールドマン――静と動の名演技
主人公イーライを演じるデンゼル・ワシントンの演技は、言葉少なでありながら、眼差しと動作だけで内面の確固たる信念と揺るぎない決意を表現しています。無駄のない殺陣シーンは、彼が単なる戦士ではなく、ある「使命」を帯びた巡礼者であることを強く印象づけます。
一方、敵役カーネギーを演じるゲイリー・オールドマンは、知性的でながらも狂気を秘めた、非常に魅力的な悪役を創り上げています。彼が求める「書物」への執着は、権力欲というよりも、荒廃した世界に対するある種の絶望と、歪んだ希望の表れのようにも見え、単なる悪人を超えた深みを与えています。
この静(イーライ)と動(カーネギー)の対比が、物語に絶妙な張りと哲学的深度を生み出しています。
ブルーレイでこそ堪能したい、圧倒的な世界観
『ザ・ウォーカー』の魅力はそのストーリーだけではありません。ヒューズ兄弟監督による、セピア調を基調とした色彩と、圧倒的なスケールの廃墟の映像は、まさにブルーレイの高画質・高音質でこそ存分に味わえるものです。
- 広大な荒野や廃墟の細部までくっきりと再現される臨場感。
- 銃声や風の音、静寂までを伝える迫力のサウンド。
- 日本語字幕により、台詞の細かいニュアンスも逃さず理解できる。
家庭用劇場で、この孤独で美しく、また残酷な世界にどっぷりと浸ることのできる一品です。
今、この作品を観る意味
公開から10年以上が経過した今、改めて『ザ・ウォーカー』を観ると、そのメッセージが色あせていないばかりか、より切実に響いてくる部分があります。情報は氾濫するが心のよりどころが揺らぐ現代社会において、イーライが命を懸けて守り、運ぼうとしたものの価値について、私たちも考えさせられるのです。
アクションとサスペンスのエンターテインメントとして十分に楽しめる一方で、鑑賞後も余韻と思考を残してくれる、稀有な作品と言えるでしょう。
商品詳細
商品名:映画「ザ・ウォーカー」 日本語字幕ブルーレイ[Blu-ray-BOX] 1-DISC
当店ではこちらの貴重なブルーレイ版を在庫しております。高画質でこの深遠な旅路をぜひご体感ください。
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