あずみ2〜Death or Love
2006年 04月 02日
WOWOWにて「あずみ2」鑑賞。金子修介監督作品ということで期待していた。だが、いまひとつノリきれず。
ダイナミックに弾けまくっていた北村龍平監督の前作「あずみ」との違いを、続編では主人公あずみの苦悩、人間ドラマで表現したかったと聞く。
しかし、使命(戦のない世の中を実現するという大義)のため兄弟同然に育った仲間を殺すという前作で描かれたエピソードを幾度もフラッシュバックさせて苦悩のドラマを演出したことで、かえって強く前作を意識させる結果となってしまった。
そもそも、人間凶器として育てられた主人公が、仲間や自分にかかわる者たちの死を引き受け、背負い、それらよりも重い使命のために闘い続ける物語。苦悩はおそらく最後まで消えることのないテーマであり、前作の疾走感と爽快感はその苦悩を振り払おうと、あずみが斬って斬って斬りまくるところにあった(それが切なさにもなって伝わってきた)。
その、すでに走り出している主人公を、また話の振り出しに引き戻してもドラマの停滞を招くだけ。それでもあえて引き戻すというのなら、最後までアクションを封印して人間ドラマ一本でいく位の覚悟がなければ前作は越えられないし、違いも出せない。とくに前作は奇想天外なアクションが売りだったのだから。
今回もアクションシーンはよく描けている。しかし、新たなドラマの根幹をなすはずの、あずみを救う登場人物達との関わりが希薄なため、せっかくのアクションシーンも活きていない。あずみと敵対する忍者達の性格もよくわからない(とくに高島礼子の演じる役)。加えて、忍術のギミックの使い方もドラマ重視だという割には前作を踏襲して劇画チック。前作が劇画的な嘘を徹底的に映像化して爽快だったことを意識してのことかもしれないが、結果的に人間ドラマとアクションのどちらも中途半端。前作のイメージからも逃れられない原因となった。あのガメラやゴジラに鮮やかな新解釈を施した金子監督とは思えない平凡な作品。上戸彩の「あずみ度」が増していただけに、ちょっと残念だった。
ゴジラとあずみの監督交代が話題になった作品でもあったが、北村龍平監督の「ゴジラ・ファイナルウォーズ」がよくも悪くもそれまでのゴジラ映画とは一線を画した作品になったのに対し、金子修介監督の「あずみ2」は独自の世界を作り上げるには至らなかった。
軍配は北村監督に上がった。
あずみ1も決して褒められた出来じゃ無いとは思いますが、2よりは破天荒で楽しめました。
金子さんは好きな監督だけに次回作は頑張って欲しいものです。
ちなみに次回作は「デスノート」というホラーだそうです。
でも、金子監督はオーソドックスに見えて意外性もあるので、
どうなるかはわかりませんものね。
あずみ2を観て思ったのですが、金子監督は少女にあまり興味がないのではないでしょうか。1999年の夏休みでは少女を無理矢理少年にしてしまったし、ガメラ3の前田愛の描き方も、どこか突き放した感じがありました。その辺もべたべたしてなくて好きな理由ではあるのですが、あずみ2では裏目に出ているような気がします。

