you more 三国志解説(その2)
こんにちは キセキです!
解説の2回目です!
今回の議題は…
三国志と演義の違いは?
you more 三国志で紹介しているのは、三国志''演義''です。
では、『三国志』とだけ言うと何を表しているんでしょうか?
『三国志』は、「正史」です。
正史とは、当時の政府が正統と認めた歴史書のことです!
正統と認められた… つまり、それが全て正しいわけじゃないんです。
当時の歴史、力関係、政治文化で見たら正しいってことなんです。
では、三国志演義はどうでしょう。
この演義ってのが肝心です。
舞台とかで披露する演技とは、全く違うのでご注意を。
演技とは、物事を道筋立てて説明するもののことです。
つまり、正史のような歴史書ではなく、ストーリーとして説明していくのが演義ってことですね。
ちなみに、説話という伝説を語り継いだものがまとめられたものを「白話小説」と言います。
この白話小説を歴史テーマにして出来上がったのが、「演義」とも言われてます。
三国志演義も、語られてきた三国時代の話をまとめてできた小説みたいなものってことです。
さいごに
まぁまとめとくと、
三国志演義は語り継がれた説話を物語にしたもの
どちらも三国時代の事を書いてますが、表現していることもしたいことも違うわけなんですね。
やー。
ここで紹介できてスッキリしました笑
これでyou more 三国志の続きがかけそうです!
それではまた、更なるyou more 三国志を!
you more 三国志解説(その1) 始まり方の違い
こんにちは キセキです!
唐突に始まったyou more 三国志シリーズですが、今回、you more 三国志解説も始まりました笑
ここで僕が話しておきたい議題はこちら。
三国志演義の始まり方の違い
僕のこのyou more 三国志シリーズは、劉備が洛陽船で茶を求めるところから始まります。
しかしこれ、今では脚色として扱われてるんです。
故に最新版や改訂版では、ここの部分を抜かすこともあるわけですよ。
どこから始まるのかと言うと、劉備と張飛と関羽の3人がはじめて出会うところから。
この違いは一体どこから生まれるのかと言うと、さっきもちょっと触れましたが、原本(訂正前)と完成版(訂正後)のどちらを参考にするかで違ってくるんです。
you more 三国志の始まりが参考にしたのは、はじめて三国志が日本に来た時に訳された『吉川英治 版』なんです。
で、3人の出会いから始まる完成版であるとされているのが『毛宗崗 版』なんですね。
これ、始まり方だけではなく、そのほか内容もちょっとずつ違っているんですよね。
古典をとるか最新をとるか
もちろん、吉川英治版は間違いも多いです。
ですので、僕も全てをそのままに書いていくつもりはありません。
間違った情報は最新の情報に直しますし、最新版には無い面白い小話は付け加えていきます。
僕にとって最低限必要だなって思う情報しか書かないことにしてます。
難しいことまで書いても仕方ないので、面白く簡単に、なおかつ人生に役立つ部分を記していけたらいいなって思います!
では、それぞれどんな違いがあるのか、『吉川英治版』と『完成版』の違いをまとめて見ましょう。
『吉川英治版』
- 完成版では語られない小話が豊富
- 家族との繋がりが描かれる
- 階級や地名が違っている部分あり
『完成版』
- 英雄達の戦いに注目している
- 妖術が魔法のように扱われる
- 内容に間違いが少ない
このように、一長一短なわけです。
だから僕は、小話豊富+正確な情報で三国志を自分でまとめてみよう! って思ったわけです。
まずどれを読むべきか
では、今から読み始めるならどっちがいいのか、気になりますよね。
僕のおすすめをお伝えします。
まずは最新版、次に吉川英治版、そして三国志の解釈本を読んだら面白いんじゃないかと思います。
で、今まで僕が「三国志」って呼んでいたのは、「三国志演義」のことです。
これもまたややこしいので、次の解説に回しますが、三国志と言ってもふたつあるんですよ。
物語調で語られて英雄が戦うのが「三国志演義」、正史として人物について書き残されてるのが「(正史)三国志」となります。
ですので、あくまで三国志演義で探したら、見やすい本が見つかると思います。
そしてやっぱり、三国志は長いお話です笑
何巻も読んでられん!概要だけ知りたい!
…まじで分かりますその気持ち笑
そんな方は、まとめ本や図解本をおすすめします。
僕のおすすめルートをまとめるとこんな感じです。
- まとめ本や図解本で概要を
- 最新版で正しい知識を
- 吉川英治版などで裏話や小話を
- その他解釈本で更なる理解を
って感じですね。
まぁ人によると思うので、それぞれの楽しみ方でいいと思いますね。
さいごに
ってことで解説して見ました。
これは言いたかった笑
僕がこの部分から始めたのは、脚色だとしても今後の物語を彩る情報だと思ったからです。
正しい情報はもちろんですが、それ以上に物語として楽しめることが1番だと思うので、吉川英治版の始まりを参考にしたわけです。
「正しくないから、根拠がないから」と言って、味のある部分を削るのは寂しいことだと、僕は思います。
だからこそ、僕の人生を楽しくしてくれた三国志をもっと面白くしたい。
そして人生のためになる気づきを与えたい。
そんな僕から生まれた、人生を彩る物語としての三国志、『you more 三国志』を創っていきたいのです。
それではまた、you more 三国志で。
you more 三国志 【第二話】 黄巾族
劉備玄徳はお茶を求めて洛陽船を待ってます。
劉備は洛陽船を見つけ、港まで船を追っかけます。
そもそも洛陽っていうのは、黄河上流に位置する、霊帝の城があるところです。
霊帝は12代目の帝王ですね。
そんな都から来たとんでもなく立派な船を、劉備は待ってたわけです。
お茶
既に港には人集りができてました。
もはや船にも近付けません。
ついに日が暮れかけ、人の足が遠のく頃。
やっと劉備は、一人の商人を引き止めることが出来ました。
劉備「すみません!私に茶を売ってください!」
商人「なに? 茶だと? ガキに渡す茶などないわ」
それもそのはず、当時茶といえば高級品。
種は遠くから少量だけ、周の時代に中国に渡ってきました。
皇族の所有地でほんの少し栽培されるだけです。
言い伝えだと、神農さんがあたった毒草の毒を消したんだとか。
つまり、劉備の身分では買えないと言うのです。
商人「金のないやつに譲る茶などない!帰れ!」
劉備「お金ならあります!」
商人「?!」
劉備「いつも苦労をかけている母のために、2年貯めた銀と、この父の形見である刀の琅玕の緒珠と、交換して頂きたいのです!」
商人「なるほど。母のためにここまでできるとは、なんて親孝行なやつだ。良かろう!」
と、小瓶に入った茶を売ってもらった。
劉備は船が遠ざかっていくのを、お辞儀をして見送った。
劉備「さて… 楼桑村まで百里はあるな…。宿に泊まられてもらおう」
と、近くの木賃(宿)で眠ることにした。
その時、遠くの星がボォッと虹色に見えた。
これが凶兆だったとは…。
黄巾族
夜半。
劉備は、ドアが勢いよく開けられる音で飛び起きた。
宿主「黄巾族が来た!洛陽船から買い物した人を狙って来たんだ! 裏門はまずい、玄関から出るんだ!」
劉備は窓の外が赤黒くなっているのを見た。
頭に黄色の頭巾。
本来は尊い国色だったはずの黄色が、まさか盗賊のシンボルになるとは…。
劉備は、さやに手をかけた。
足を振り上げ、今にもドアを蹴破って、黄巾族の前に躍り出ようとしていた。
…ふと母の顔が思い出される。
劉備「(そうだ。今戦ったとしても何万と存在するうちの十数人しか倒せないだろう。しかし私には、私の帰りを待つ母がいる。ここで私が命を捨てても、母が悲しむだけで、黄巾族を止められやしない…。)」
劉備は食いちぎる勢いで唇を噛み、泣きながら裏門を背に走った。
村を抜け、森に入り、山を登った。
振り向くと、先程までいたはずの水村からは黒い煙が上がっている。
無力にただ歩く劉備の前に、廟が見えた。
廟とは小さなお寺のようなものです。
孔子を祀っているようであった。
劉備は廟の前に跪いた。
「何故こんなことになったのだろう。人間がいるからこんなことになってしまったのだろうか…。いや、人あってこその宇宙だ。ならばそれを治める者が必要だ。孔子は文で人を先導し、民を救ってくれた。ならば私は武を持って、民を救おう!」
と、大きなひとり事を叫んだ。
???「わはははww 何意味わからんことを言っとるか!!」
劉備「?!」
廟のドアを破って、内側から誰かが出てきた!
次回
明らかになる黄巾族の始まり
それではまた、次回のyou more 三国志で。
you more 三国志【第一話】 劉備
むかーしむかし …ほんとに昔。
それも1800年くらい昔の話。
建寧は日本で言うところの年号で、令和とか平成とかにあたる。
元年は建寧って年号が始まった年ってこと。
場所は黄河のほとり。
黄河は長江の次に大きい河です。
劉備
そこに1人のイケメンがいました。
姓は「劉」、名は「備」、字(あざな)は「玄徳」。
彼こそ、この三国志(演技)で主人公的立場の劉備玄徳なのです。
ちなみに姓と名は日本と同じ概念ですが、字名とは?
字は、古代中国で成人した男子が付ける、本名とは別の呼び名です。
親や目上の人以外が名(つまり備)で呼ぶのは不敬とされ、みんなは字(つまり玄徳)で呼ぶのが一般的だったそうな。
腰には1本の剣、年は24~5歳、服装は地味で、愛想がよく普段から微笑みをふくんでいます。
喜怒哀楽をあまり顔に出さないとか。
肌は白く唇は紅を塗ったように赤い…もう美男ですね。
当時イケメンとされた「福耳」や「腕が長い」とかいう特徴ももちあわせていたとか。
そんなイケメンがほとりに座ってるので、通りすがりの人も声をかけます。
通行人「おい兄ちゃん。そんなとこで待ってても交易船なんて来ないぜ?」
劉備「(ニコッ ぺこり)」
通行人「…おや、まだいるのかい?最近は黄巾族が出てるから気をつけるんだよ?」
劉備「ありがとうございます(ニコッ ぺこり)」
そうなんです。
この頃、黄巾族という盗人軍団が出回っていたんです。
彼らは黄色の頭巾を被っていたので、「黄巾族」と呼ばれて恐れられました。
疑い
???「(グイッ!)」
劉備「ぐっ!?」
後ろから襟髪をつかまれて持ち上げられました。
見てみるとそれはお巡りさん2人でした。
1人は弓矢を、もう1人は薙刀を持ってました。
役人A「こんなところで何してんだ!?」
役人B「随分前からいると思ったら…貴様さては黄巾族だな?!」
劉備「ち…違います…!」
役人A「ならその腰の刀はなんだ! 一般人が持ち歩くものじゃねーだろ!」
それもそのはず、劉備が持ってた刀は超立派でした。
黄金の佩環(刀を吊るす金具)と琅玕(綺麗な緑)の緒珠(刀頭につける飾り)をつけていたそうですから。
そりゃ只者じゃない感が溢れ出てますよね。
ちなみにお絵描きするとこんな感じです。

劉備は自分の素性を語ります。
母と2人で蓆を織り、草鞋や簾を作って売っています。
この刀は父の形見なのです。
日頃苦労をかけているので、貯めたお金で母の好物の茶を求めようと、洛陽戦を待ってるのです。」
ここから分かるように、劉備は貧しく、それでも貯めたお金で親孝行しようとするとてもいい子なんです。
まぁこの身の上話は、物語を彩る脚色だとも言われてますね。
役人A「そうだったのか。親孝行ねぇ、俺も最近母親にあってねぇなぁ」
役人B「だなぁ。俺の故郷なんてさぁ」
と、役人2人は歩いていってしまいました。
黄巾族といい、先程の役人といい、この国の将来はどうなるのか…なんてことを思ったような思ってないような。
つづく
劉備「お! あれは?!」
黄河の先に見える大きな船。
あれこそ中国後漢の都「洛陽」から来た船。
劉備は「おーい!」と叫びながら、洛陽船が着く港まで追いかけました。