氬─アスペの気構え

略歴:北海道出身。言語IQ144のギフテッドASD当事者。自身の「生きづらさ」を解き明かす自己理解の書を執筆。強迫性パーソナリティ障害の傾向と向き合い、具体的なライフハックや心と知の養生法を提示。知能と発達特性の狭間で葛藤する人々へ、自己受容と社会適応の羅針盤となる一冊。

【Kindle出版】『ギフテッドASDの自己理解への旅: 言語IQ144が照らす「生きづらさ」の地図』出版しました!

Kindle出版】言語IQ144のギフテッドASDが描く「生きづらさ」の地図、出版しました!

この度、私のKindle電子書籍**『ギフテッドASDの自己理解への旅: 言語IQ144が照らす「生きづらさ」の地図』**を出版しました!

私自身の「生きづらさ」を紐解き、ギフテッドASD当事者としてどのように社会と向き合ってきたかを綴った一冊です。

 

 

本書について

この本は、ギフテッドASD当事者である私が、自身の「生きづらさ」の根源を探求する自己理解の書です。言語IQ144という高い知能を持ちながらも、自閉スペクトラム症ASD)の特性、特にスキゾイド(後に強迫性パーソナリティ障害の傾向と認識)的な傾向による社会とのズレに苦悩してきた私が、いかにしてその困難と向き合い、自分なりの「生きづらさ」の地図を描いてきたかを詳細に記しています。

 

本書で得られること

本書では、私のIQ測定の経緯から始まり、具体的なライフハックを多数提示しています。

  • 「合理的配慮」の活用法
  • 「こだわり」を強みに変える方法
  • 「孤立」を楽しむソロ活のススメ
  • 「完璧主義」との付き合い方
  • 情報収集と自己理解の重要性

など、私が実際に実践し効果を実感した「心と知の養生法」としての読書や散歩のすすめも紹介しています。

また、私が「スキゾイド」という自己認識から「強迫性パーソナリティ障害」という新たな自己認識へと至る過程や、「妄想」という言葉の誤用、そして精神医学における「統合失調質」と「統合失調型」パーソナリティ障害の厳密な違いを学ぶ中で、自己理解を深めていく様子も詳細に描かれています。


この本を届けたい人

これは単なる体験談に留まりません。知能と発達特性の狭間で葛藤するすべての人々へ、自己受容と社会適応のための具体的なヒント、そして多様な「普通」を生きるための羅針盤となる一冊です。


序文からの抜粋

本書の「序文」より一部を抜粋してご紹介します。


序文:ギフテッドASDの自己理解への旅:IQ144が照らす「生きづらさ」の地図

私は、自閉スペクトラム症ASD)という発達特性を持つ一人の人間です。そして、その特性ゆえか、時に世間とのズレを感じながら生きてきました。しかし、私には一つ、興味深い「指標」があります。それは、IQ144という数値です。

初めて知能検査を受けたのは13歳の時。結果は102で、正直なところ「普通」の数値にがっかりしました。自分が「普通」ではないことは薄々感じていたので、もっと高い数字が出るのではないかという漠然とした期待があったのかもしれません。しかし、数年後の21歳の時、入院中に受けた二度目の知能検査で、私の自己認識は大きく変わります。当時の私は、どうせ結果は変わらないだろうと思い、担当医に尋ねることもありませんでした。診断書にもIQの記載はなく、その数値を知ったのは、別の病院の医師から唐突に「IQ124なの知ってる?」と聞かれた時でした。その時、初めて自分の知能指数が120を超えていることを知ったのです。

「二回目だから偶然高くなったのでは?」そう尋ねた私に、その医師はこう言いました。「知能検査は低く出ることはあっても、偶然高くなることはない。それは、あなたの本当の知能の高さを示している可能性が高い」。その後、さらに専門的な検査を受けた結果、私の言語IQは144(総合IQ122)という数値を示しました。この数字は、私という存在を理解する上で、一つの重要な手掛かりとなりました。

ギフテッドと呼ばれる高い知能を持つ一方で、ASDの特性による「生きづらさ」を抱える。この矛盾するような感覚が、私の人生を複雑にしてきました。特に私の場合、ASDに伴う被害妄想に悩まされることが少なくありませんでした。しかし、認知行動療法との出会いが、その苦しみから私を解放する大きな一歩となりました。頭の中で堂々巡りをする思考を文章化する作業は、まさに私自身の認知の歪みを修正するための、有効な「ライフハック」だったのです。

例えば、過去の私は「嘘である証拠がないなら嘘を貫き通せる」という奇妙な信念を持ち、知ったかぶりや嘘を平気でついていました。しかし、中学に進学すると、周囲の人間関係や社会のルールを学習し、そうした行動は次第に消えていきました。これはまさに、発達障害の当事者の人格が「成長が遅い傾向はあるが、社会で活動している限り、ゆっくりではあるが成長し続けている」ということを、私自身の体験が証明しているのだと感じています。

この本は、ギフテッドASD当事者である私自身の、自己理解への旅の記録です。私の個人的な体験や、時に偏見に満ちた考察を通して、発達障害の特性、そしてそれらとどう向き合い、自分なりの「生きづらさ」の地図を描いていくかを綴っていきます。私と同じように、知能と発達特性の狭間で葛藤する方々にとって、この本が少しでも道しるべとなることを願っています。


目次(一部)

本書の目次の一部をご紹介します。


第1編:目次 序文:ギフテッドASDの自己理解への旅:IQ144が照らす「生きづらさ」の地図 発達障害と私:スキゾイドな自閉スペクトラム当事者の偏見まみれライフハック はじめに:私の「普通」と世間の「普通」のズレ

第1章:私の発達特性と「スキゾイド」という傾向 診断名だけでは語れない、私の内面 「統合失調症」という自称の理由

第2章:発達障害者の就労支援と「障害者の特権」 B型作業所との出会い:私の就労支援への第一歩 B型作業所の現実と「特権」としてのポジティブ解釈 B型作業所のピンキリ:私の見学体験

第3章:発達障害ライフハック:私なりの「生きづらさ」との付き合い方 ①「合理的配慮」を賢く使う ②「こだわり」を「強み」に変える ③「孤立」を楽しむ「ソロ活」のススメ ④ 「完璧主義」との付き合い方 ⑤ 情報収集と自己理解の重要性 SNSとの賢い付き合い方:発達障害当事者としての私見 読書と散歩のすすめ:ギフテッドASD当事者としての「心と知の養生法」 終わりに:多様な「普通」を生きる

第4章:自己理解の深化:誤解と新たな発見スキゾイド型」から「強迫性パーソナリティ障害」へ:私の自己認識の変遷 「妄想」の誤用と精神医学の専門用語の深さ 「統合失調質」と「統合失調型」:似て非なる概念 自己理解の旅は続く スキゾイドと強迫性:私の自己認識が深まった体験 「妄想」の誤用と精神医学の厳密性 「統合失調質」と「統合失調型」:似て非なる概念 参考:精神疾患の国際的分類:DSMとICDの概要とASD・パーソナリティ障害



最後に

私自身の体験が、同じような「生きづらさ」を抱える方々の道しるべとなれば幸いです。ぜひ手に取ってご覧ください。