「なんで私ばっかり…」
仕事をしていると、ふとそんな気持ちになる瞬間があります。
ちゃんとやっているのに評価されない。
誰かのフォローをしているのに、当たり前のように扱われる。
今日は、私の職場で耳にしたある2人の同僚の話を通して、
「自分ばかり損している」と感じたときの気持ちの切り替え方について書いてみます。
■ 似ているのに、すれ違ってしまった2人の話
今回の話の中心は、B子です。
B子は、いわゆる「縁の下の力持ちタイプ」。
一方、同僚のA子は、
人当たりがよく、場を回すのが得意なタイプです。
● A子(表に見えやすい人)
・人当たりがよく、発言もはっきり
・周囲と関係を作るのが上手
・その分、細かい部分が抜けやすい 詰めが甘い
● B子(裏で支える人)
・口下手で説明が得意ではない
・細かいミスや抜けに気づき、黙ってフォローする
・仕事の完成度を静かに底上げしている
問題はここでした。
B子のフォローが、A子にほとんど伝わっていなかったこと。
■ 「損してる」と感じ始めた瞬間
B子は、A子の抜けを日常的にフォローしていました。
でも、その努力が表に出ることはほとんどありません。
ある日、B子が小さなミスをしたとき、
A子からはっきり指摘されました。
B子は言い返せず、
心の中でこう思ったそうです。
「私はこんなにフォローしてるのに」
「なんで私だけ責められるんだろう」
ここから、
「自分ばかり損している」という感情が、
少しずつB子の中に溜まっていきました。
■ 「相手が変われば楽になる」は、ほとんど叶わない
上司も間に入り、何度か話し合いは行われました。
部署異動の提案もありました。
でも状況は大きく変わりませんでした。
なぜなら、
A子はA子のまま
B子はB子のまま だったからです。
ここで大切なのは、
「誰が悪いか」を突き止めることではありません。
他人に固執すると、苦しくなるのは自分
という事実です。
■ 「自分ばかり損してる」と感じたときの思考の切り替え3つ
ここからは、B子に実際に伝えた考え方です。
① 怒りの矛先をはっきりさせる
「ムカつく」「しんどい」だけだと、思考は堂々巡りします。
・評価されないことが辛いのか
・感謝されないことが苦しいのか
・指摘される言い方が嫌なのか
何に一番引っかかっているのかを、
まず自分の中で明確にします。
② 相手を変えようとするのをやめる
A子に「気づいてほしい」と思い続けるほど、
B子は消耗していきます。
人は、
自分が見たいものしか見ません。
ここで切り替えたいのは、
「分かってもらえないなら、どう動くか」
という視点です。
③ “報われない場所”で頑張り続けない
これは少し厳しい話ですが、とても大事なこと。
努力が評価されない環境で、
自分をすり減らし続ける必要はありません。
・伝え方を変える
・仕事のやり方を変える
・環境を変える準備をする
自分を大切に扱わない場所に、居続けない選択も、立派な自己防衛です。
■ 他人より、「自分の価値の育て方」に目を向ける
B子には、こう伝えました。
「A子にどう思われるかより、
自分がどう在りたいかを大事にしよう」
・自分の強みは何か
・どんな働き方が合っているか
・この経験を、次にどう活かすか
ここに目を向け始めたとき、
「損している」という感覚は、少しずつ薄れていきます。
■ まずは紙に書き出す。思考の切り替えはここから
感情が絡むと、頭の中だけでは整理できません。
だから私はいつも、
「紙に書く」ことをすすめています。
・今つらい理由
・手放したい感情
・これから大切にしたいこと
書き出すことで、
「他人に向いていた意識」が
「自分に戻ってくる」感覚が生まれます。
■ おわりに
「自分ばかり損している」と感じるとき、
それは あなたが真面目に向き合ってきた証拠 でもあります。
でも、
誰かの評価に自分の価値を預けすぎなくていい。
他人に固執するより、
自分を磨き、大切にする方向へ。
今日できる小さな切り替えが、
あなたの働き方と気持ちを、きっと楽にしてくれます。