
こちらの本は小学校高学年から推奨されている児童書でずが、内容は大人でも楽しめる
ぐらい充実した内容になっている。
モナリザの絵を描いた、レオナルドダヴィンチの生涯と、師弟関係にあった少年サライ、美人に生まれなかったが、自分の中に確かなものさしをもって生きているお姫様の話だ。3人は確かな深い信頼関係と愛情で繋がり合い、相互の人生に多大な影響を与え続けるソウルメイトのような存在。
20代の頃、実際にフランスのルーブル美術館に行ってモナリザの絵をみた。
思っていたよりも小さな作品でそこにたくさんの人が群がっていて、
絵と長く対峙するのが難しいぐらいに人気を集めていた。
なんとも言い難いモナリザの表情は、今にも泣き崩れそうでもあり、
優しい微笑みにも感じ、観るものの心をぐっと引き寄せる静かな力のある絵画だと思う。
あのモナリザはどうして描かれたのか?そして才能豊かなレオナルドダヴィンチが人間臭く描かれている本書。遠い存在だった彼は、雲の上の人ではなく、私たちと同じ人間だった。
天才ゆえの孤独感、名声や虚栄心に押しつぶされそうになり、完璧な芸術を追い求めるばかりに、作品の勢いが失われていくことを知っている上で、
どこまでも自由奔放で、未完成で、粗削りな少年サライは、ダヴィンチにとって、
ユニークな存在であり、作品に勢いと色気を出すために欠かせない人物だった。
また美人に生まれなかったお姫様は、何が真実で、何が一番価値あるものかを、
自分のものさしをもって芸術が何かを問いかけてくる存在。
彼女に認められない作品は、よい作品とは呼べない。彼女は誰よりも確かな目を持っていたから。
本当の美しさとは何か?
人生にとって本当に大切なものは何か?
何もかも望めば簡単に手に入る時代だからこそ、これから子供たちは未来に
何を選択して生きていくのか問われる。
人生は選択の連続だから。何を選ぶかはその人しだい。
正解も間違いもきっとない。
でもきっと自分軸で生きていくことこそ、幸せなことはないだろう。
私たちはぞれぞれ自分にしかなれない。だれかの人生を生きることはできないのだから。
大人になるまでに1度は読んでもらいたい一冊です☆

誇り高き王妃 ジョコンダ夫人の肖像 (カニグズバーグ作品集 4)
【著者紹介】
作者:E・L・カニグズバーグ
訳:松永ふみ子
出版社:岩波書店












