企業法務担当者のビジネスキャリア術

氷河期世代の企業法務担当者がライフログとして日々の出来事を記録しています。2009年に開始したブログは17年目を迎えました。

【京都・烏丸】再会した元同僚がいつの間にか転職&出世していた/ 転職とは自らの未来を切り拓くための“伝家の宝刀”なり!?

1.秋深まる京都・烏丸にて再会を祝す

この三連休、秋の気配が深まる京都・烏丸の柔らかな灯りの下で、前職の元同僚のAさんと再会を果たした。Aさんとは、前職時代にそれなりに親しくさせて頂いたこともあり、登山や飲みに行ったことがある。烏丸近辺の居酒屋でグラスを重ね、互いの近況を語り合う時間は、時計の針を優しく巻き戻してくれるかのようだった。
 
 

※店はApplestore京都の近くで、近辺は外国人観光客が非常に多かった。
 
 
早速名刺交換してAさんの近況を聞いてみた。以下のようにAさんのキャリアの劇的な変化があったらしい。
 
  • Aさんは前職ではベテランの中堅ポジションの立場にあったが、マネジャーへの昇進の見込みは薄かった。このまま定年まで同じ景色を眺めるのか――そんな焦燥を抱えていたという。
  • しかし、マネジャー志望だったAさんは、昨年秋にダメ元でマネジャーポジションに向けた転職活動を開始。転職活動を開始して半年後にB社の求人に出会い、トントン拍子でマネジャー職として内定ゲット。
  • Aさんは有給消化期間を経て前職企業を円満退職し、現在は新天地で念願のマネジャー職に就いて、充実した日々を送っている。
 

2.転職は慎重に、したたかに、そして大胆に!?

今回のAさんの転職は、いわゆる衝動的な逃げではなく「自分の価値観を軸にした決断」によるもの。つまり、「採用されればどこでもいい」という妥協ではなく、「ここで働きたい」と思える会社が見つかるまで、在職のまま腰を据えて転職活動していたとの事。
 
「自分の価値観に合致する会社やポジションに出会うまでは、長期戦も覚悟の上。しかし、ひとたび『ここだ』と確信したら、電光石火で動く」
 
その潔さと行動力に、私は心の底から拍手を送りたい。私たちの年代になると、転職にもはや失敗は許されない。だからこそ、転職活動では、「慎重かつしたたかに、そして大胆に」動くことが求められる。私自身も前回の転職活動では、後日に倒産してしまった企業の求人に遭遇したことがある。あの時、もし心の余裕を失い、口コミサイト(Openwork)で聞こえてきた危ういサインを見逃していたら・・・と考えると、今でも背筋が凍る。くわばらくわばら。

 

kigyouhoumu.hatenadiary.com

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Aさんが転職期間中でも冷静な判断を下せたのは、やはり「今の会社に在職している(=少なくとも無職ではない)」という安心感があったからに他ならない。転職活動において最も大切なのは心の余裕や現実的なバランス感覚。焦って動けば、命取りになりかねない。私も数年前の転職活動では、それを徹底しており、長期戦も想定していた(もっとも実際は50日ほどで終わったが)。
 

3.運とタイミング、そして縁

盃を交わしながら夜が更けるにつれ、二人の意見は自然と一つの結論にたどり着いた。
 
「結局のところ、会社との出会いは『運とタイミング』だね」
 
当たり前の話だが、私もAさんも、現在の勤務先を知ったのは転職活動を始めてからのこと。それまで名前すら聞いたことがなかった御縁がなかった会社。それが、いまや私たちを次のステージへと導いてくれているのだから、人生とは本当に不思議だとしみじみ思う。二人とも今や共にプレイングマネジャー(管理職)として、前職時代には味わえなかった「重い責任と一定の裁量」の中で働いており、前職よりも一段高い景色を見ているのだから・・・。
 
食後のデザートを食べながら、「もし、あのまま前職に留まっていたら、私たち二人はどうなっていただろうか?」と二人で振り返ってみた。おそらく、良くも悪くも安定した日々の中で、定年まで静かに「飼い殺し」の運命が待っていたはず。そう考えると、自らの意志と行動で環境を変えて、人生そのものを転換させる力を持つ転職とは、なんと面白い仕組みだろうか。
 

 
ただ、忘れてはならない。転職という刀は決して軽々しく抜くべきではない。それは、現職ではどうしても叶えられない目的がある場合にのみ、最後の最後の手段として行使する「伝家の宝刀」に等しい。現状への不満から逃げるための一時しのぎではなく、いわば自らの未来を切り拓くため、やむにやまれず振るう、自らの人生をかけた覚悟と決意の一刀。
 
 
 
・・・さて、転職活動を無事に終えて、刀を再び鞘に戻した私たちが酌み交わした酒は、Aさんの新しい門出を祝う、そして互いの健闘を称え合う、深く、そして温かい味がしたような気がする。