こちら、カヨ研究所!

自分を研究するためのブログ。言語聴覚士。2025年5月からミシガン州で暮らしています。

裸の目

息子が1歳2ヶ月を過ぎた頃の話。
子どもが生まれてからずっと、自分の目にモヤのようなベールがかかっているように感じていた。
特に子どもを見つめる時、それを感じた。
そのベールのせいで、目の前の子どもが不鮮明になる。
可愛さを全部見られていない、何かとりこぼしている気がずっとしていた。
砂時計の砂をすくおうとしても、指をすりぬけてしまうような感覚。
でも、やっとそのベールがとれた。
なぜかはわからない。
たぶんずっと疲れていた。
今は、鮮明に自分の子どもが見える。
裸の目でじっくり見る。
毎日子どもの可愛さにびっくりする。

とはいえ、もちろん疲れる!
ハイパーな息子、雄叫びをあげて家のなかを走り回っている。
エネルギーを消費して、頼む!寝てくれ!
そんな、今日この頃。

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子育てが苦しくなくなった日

働く夫と、働いていない私。
比べて、落ち込むことがある。
子育てはしている。
それは、意義のあることだとわかっている。
でも、自分に対して無価値感を抱くことがある。

その理由がわかった。
自分の価値観が働いていた時のままだからだ。
数字と速さと社会的承認。
それらは、子育てでは得られない。
お給料は出ないし、こなせるタスクは激減。
自分1人の時にはできた効率良い動きは無理。
社会の役に立っているという意識も持ちにくい。
数字と速さと社会的承認だけに価値を見出していたら、当然子育ては苦しくなる。

とある方に、こんな視点をもらった。

子どもは無条件にお母さんが大好き。
そばにいるだけで満足してもらえる。
それってすごく自分の価値。
子育てはそれを味わう時間。
今までの価値観とは違った価値観で生きてみるチャンスをもらったのでは?

はっとした。
数時間前の自分の姿が頭をよぎる。
息子に後追いされて、鬱陶しいと思った自分。
夕飯の支度中、足にまとわりついてくる息子にため息をついた自分。

心がギュッとした。
私はなんのためにタスクをこなしているんだろう。
何をそんなに急いでいるんだろう。

寝起きに私を見つけた時の息子の笑顔。
私のことが全力で大好きなんだ。
そんな存在がいることほどすごいことってない。
私、めちゃくちゃ価値がある。
それが子育てで得られるもの。
この価値観で、しばらくは生きていこう。
その日から、世界が変わった。

パニックスタートの駐在生活

夫のアメリカ駐在についてきて1カ月。
渡米して2週間くらいは、何がなんだかわからないくらい疲れてパニックだった。
当時8カ月の息子と13時間飛行機に乗るのはかなり気疲れした。
慣れない家。
私が離れるとギャン泣きする息子。
夜は毎日4回くらい泣いて起こされる。
頭がおかしくなりそうな中、家のお湯が出なくなり冷水シャワーに絶望する。
平日は車がないのでどこにも行けず、家に閉じこもるしかない。
しんどかった。

でも、徐々に慣れてきた。
楽しくなってきた。
まだ自分の車はないけど、休日は夫の車で運転の練習をしている。
この前は高速でも運転した。
日本でも運転したことないのに。
かなりのスピードにドキドキした。
Tシャツもハンドルも汗でビショビショになった。
でもとっても自由を感じた!
自分の車をゲットして、どこにでもいくぞー!

友達もできた。
1人友達ができると、どんどん繋がる。
たくさんの駐妻(駐在員の妻)さんに出会った。
彼女たちはたくましい。
そして優しい。
来て間もない私を受け入れて色々教えてくれる。
駐妻同士協力する。
でもベタベタしない。
適度な距離を保つ。
まだよく知っているわけではないけど、そんな印象を受けた。
それが気に入っている。

息子は10カ月になった。
夜泣きがひどかった息子も、先週からやっと朝まで寝てくれるように!!
嬉しい。
最近の彼のブームは立つこと。
自分で数秒立って、私の顔を見てドヤ顔。
歯は二本生えている。
今日は初めて自分の手で掴んでベビー煎餅を食べた。
嬉しそうだった。

だんだん生活が回ってきた。
考える力が戻ってきた。
スーパーで買うものもわかってきた。
平日日中の過ごし方も掴んできた。
夜ご飯を作る余裕もできた。

そんな中、また新しい課題が2つ。
一つは原因不明の蕁麻疹。
痒くて眠れなくなるほど。
2週間続いている。

もう一つは、自分に価値を感じられなくなることがあること。
働く夫と、働いていない私。
消費するだけの私。
息子のお世話はしているけど、それもままならないと感じることがある。
ギャン泣きする息子を前に、ただ途方にくれることがある。
そんな自分に無価値感を抱く。

でも昨日、ある人にすごく素敵な視点をもらった。
おかげで、ちょっと楽になった。
それについては、また次回。

さよなら愛しのホーム

今月、2年間住んだ家を退去した。

寂しかった。

とっても気に入っていた。

実家を出て、初めて自分の作った家族と暮らした家。

陽当たりがよく、公園が近く、明るい外観と内観。

嬉しいことも、悲しいことも、この家は全部知っていて、どんな日も私を外の世界から守ってくれた。

引越業者が信じられないくらい手際よく作業してくれた後の、ガランとした部屋。

2年前、この家を契約した時もこうだったな。

それからたくさん思い出ができて、部屋の壁に思い出が染み込んでるような気がした。

愛おしくて、全部の部屋にありがとうと伝えて去った。

今はまだ私たちの空気が濃く残っている部屋。

少しずつ、私たちの要素は薄まっていく。

新しい人が入り、新しい匂いになっていく。

寂しい。だけどそれでいいと思った。

 


全てのものには終わりがある。

終わりがあるから始まりがある。

そして、人生は続く。

to be continued…❤︎

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助産院での出産レポ!

まるくん、無事に生まれました!!!
ただいま1ヶ月。
とても可愛い。
お世話は大変だけど、可愛すぎる。
可愛すぎるけど、お世話が大変。
ここらで出産を振り返ってみます。

私は助産院で産みました。
理由は自然なお産がしたかったから。
動物的な出産ってどんなものか、体験したかった。

その助産院はお家みたいな所で、布団の上で産むスタイル。
見学で、その空間と、助産師さんを好きになって即決。
パワフルであたたかく頼りになる。
絶対ここで産みたい!と思った。

結果、大正解だった。
2回目があるなら、またここで産みたい。

ちなみに体育会系。部活みたい。
よりよい陣痛を起こすため、陣痛中に階段登り降りエンドレス。
陣痛は寄せては引く、を繰り返す。
もちろん陣痛の波がきたら階段の途中で止まる。
でも波が引いたらすぐ再開。
休んだりスローペースだったりすると、もっと!と促される(笑)
バランスボールに乗ったり、よつばいになったり、腰と腰をぶつけ合ったり、いろいろなことをした。

陣痛は痛かった。
痛みがくる前、あ〜くるくるってわかる。
そのたびに、もうやだ〜って思った。
助産師さんが体をさすってくれた。
その助産師さんの手がすごいの!
痛みが和らぐ魔法の手!
途中「もう誰かお腹を切って出してくれ!」って思ったけど、その魔法の手のおかげで頑張れた。

いきみを逃すのが一番きつかった。
いきみを逃すとは、子宮口が全開大になるまで陣痛中にいきまないようにすること。
まだ全開大になっていないうちにいきむと、産道がむくんで赤ちゃんが出づらくなってしまうんだって。
でも、いよいよ!って時は、いきまないではいられなくなる。
頭でいきまないようにしても、体が勝手にいきんでしまう。
体が優位になるというか、体に自分をのっとられるというか、そんな感じだった。
体がワナワナ震えるから、悪い病に冒されたような(冒されたことないけど)感じもした。

子宮口が全開大になり、いよいよ布団の上へ!
そこからはもう、まるくんに会いたい一心だった。
助産師さんが「こっち!」と指で力を入れる方向を導いてくれた。
「頭が見えてきたよ!」と頭を触らせてくれた。
さらにパワーが湧いてきた!!!

ついにまるくんが出てくるとき。
産道にまるくんの凹凸(手足?)がボコボコあたる感触があった後、
にゅる〜っとまるくんが体外へ!

まるくんを見た瞬間、疲れが嘘のように吹っ飛んだ。
嬉しかった。
人生最高の日!

すぐにカンガルーケアをさせてもらった。
自分の胸に乗っている新しい生き物を見て、驚いた。
こんなに人間らしい生き物が自分のお腹に入っていたなんて。
それにしても、この世のものとは思えない可愛さだ。
しみじみ思っていると、まるくんは私のお腹の上にうんちをしていた。

へその緒を切らせてもらった。
興奮していて、なんの感情もなくあっさり切ってしまった(笑)
わりと切りごたえがある固さだった。

胎盤も触らせてもらった。
これも興奮していて、あまり視覚的には情報が入ってこなかった。
生ぬるい温度だった。

出産が終わると、まるくんを横にしてそのまま布団で寝た。
目が覚めると横に赤ちゃんがいて、びっくりした(笑)

以上、助産院での出産レポでした!
大変だったけど、満足のいく出産だった。
これを乗り越えられたなら、これからなんでも乗り越えられる気がした。
宝物の経験を、また一つゲット!

⑦体外受精のこと~そして妊娠~

1年前を振り返るシリーズ最終回!
続きです。
kayoken.hatenablog.com

1回目の卵は着床しなかった。
ショックだけど、切り替えた。

再びお腹に自己注射をして次のタイミングを待つ。
卵を子宮に戻す日が決まる。

当日。
卵を子宮に戻してもらう。
今回は全然神秘的じゃなかった。
立ち会った新人の看護師さんが、まだそのタイミングじゃないのに、手持ちのライトで私の股を懸命に照らしていた。
培養士さんに「まだ早いですよ」って言われていた(笑)
でも、そんな時こそうまくいく気がする。

まるちゃん(卵)がお腹に入った。
やっぱり嬉しい。
出血しないか、いつも気が気じゃなかった。
無事に1日が終わると毎日ほっとした。

生理予定日を数日過ぎた頃、妊娠検査薬を使った。
お願いします!という気持ちでトイレに向かった。
結果は…

陽性!
妊娠していた。
涙がでた。
夫が「ありがとう」ってハグしてくれた。

手術、体外受精を通して、より夫が大好きになった。
絆が強まった。
夫と結婚できたことで、すでに幸せ。ゴール。
あとはおまけ。
世界一嬉しいおまけを授かった。
おまけだけど絶対欲しかったもの。
大切にする。


それから数ヶ月が経った。
妊娠9ヶ月を迎えている。
まるちゃんは男の子ということがわかり、今はまるくんと呼んでいる。

まるくんに会えるのが楽しみ。
今の気持ちを忘れないでいたい。
まるくんにどれだけ会いたかったか。
子どものいない人生も考えたこと、それもいいと思えるほど素敵な夫と出会えたこと。
それを忘れないでいたい。
でも日常が忙しくて、きっとすぐ忘れる。
それでいい。
そうしたら、また思い出せばいい。
そのために、この1年を振り返って文章を残した。
未来の自分へ。
今あなたが持っているものは、過去の私がこんなにも欲しかったものなんだよ。
味わって、大切にね。