角度ノート

駄文も積もればログ資産。かもね

15年経っても。

 

まるで春一番のような強風だった。
ヨーグルトと牛乳を買いに外に出て、本日の外出は終了とする。
寒くはないけれど飛ばされそうだったので。

週末をだらだら過ごしたので月曜日はきりっとしようと思い、室内でみっちり運動をすると汗ばんでしまった。ややこしいな、汗をかくと後から冷えて困るのに。最初から薄着で動けばよかった。まあ、毎年性懲りもなくこれを繰り返すのだけれど。あまりきりっとできなかった。

ああまた吹雪いてきた。冬だから当たり前なんだけど。

毎日こんな天気だと砂の女を思い出してしまう。雪は砂ではないけれど、この閉塞感と狭くなった世界の妙な安堵感で。

そういえば砂の美術館というのが鳥取にあって2010年に行った。
当時は現在のような屋内展示ではなく仮設テントでの展示だった。美術館のサイトを見ても全く建物の記憶がなく、砂像しか覚えていないのはそういうことだったのだと合点した。砂像は迫力もあったが、雪像以上に明日にでも崩れ落ちる予感をはらんでいて良かった。私が見たのはアフリカをテーマにした展示で、記録を見ると12月の19日に行っているので、15年前のちょうど今頃だ。
ところが、旅行の写真や詳細な記録の中にこの旅だけがない。

もともと乗り物が嫌いで旅行などはもっての外であり、修学旅行も社員旅行も苦行のようなものだったのが、自分が車の運転をするようになるとバス酔いもしなくなり、乗り物が平気になった。
それまで飛行機に乗ったことがなく、初めて乗ったのが50歳のときの初沖縄だった。その後少し溜めの期間があり、仕事が緩くなった2010年から旅行が始まった。この年は8月、10月、11月、12月とあちこちに出かけており、12月は鳥取の空港から松江に行き、最終日に砂の美術館に行った次第。で、この12月のファイルだけがないのだった。
鳥取の空港はとても好きだった。カレーが美味しかった、などを覚えているし、砂丘を上りきって唐突に広がる日本海も記憶に焼きついているのだが。忘れたくないことは覚えているので問題がないといえばない。

開けて2011年は2月にカンディンスキー展を見た。三菱一号館美術館で。平山郁夫展も上野かどこかで見た。絵が大きかった。そんな子供じみたことを書くのもどうかと思うが本当に大きかったんで。
シュルレアリスム展もどこかで見た。私は本も絵画も感想を書けないので自分を残念だと思う。

この年は仕事絡みもあって、何度も出かけたので息子に行き過ぎだと言われたのだった。
2月の東京は梅まつりの頃、泣きそうなくらい寒かった。