加持顕のジャズに願いをのせて

新潟在住の加持顕(かじあきら)が、ジャズの名盤について個人的感想を気まぐれに投稿。

「Horace Silver - Pencil Packin' Papa」メジャー・レーベル復帰第2弾で来日記念盤

「Columbia」からメジャー・レーベル復帰第1弾として発売された「It's Got To Be Funky (CK-53812)」が好評だったのか・・・。

 

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翌1994年05月にメジャー・レーベル復帰第2弾となるアルバム「Pencil Packin' Papa」が発売されました。

 

「Horace Silver - Pencil Packin' Papa」メジャー・レーベル復帰第2弾で来日記念盤

Horace Silver - Pencil Packin' Papa
Columbia CK-64210 / Sony SRCS-7416 [1994.05.31]

01. Pencil Packin' Papa  5:48
02. I Got The Dancin' Blues  7:09
03. Soul Mates  6:50
04. I Need My Baby  7:02
05. My Mothers Waltz  6:10
06. Red Beans And Rice  7:21
07. Blues For Brother Blue  8:13
08. Let It All Hang Out  4:56
09. Señor Blues  6:58
10. Viva Amour  6:00

all songs written by Horace Silver

Jeff Bernell, Oscar Brashear, Ron Stout (tp, flh) George Bohanon (tb) Maurice Spears (bass-tb) 
Suzette Moriarty (french horn) Horace Silver (p) Bob Maize (b) Carl Burnett (ds) 

Guest Soloists - O.C. Smith (vo #2, 3, 6, 8)
Red Holloway (ts solo #1, 2, 4, 6, 8, 9, 10) Eddie Harris (ts solo #1, 9)
James Moody (ts solo #4, 10) Rickey Woodard (ts solo #7, 8) 

January 10 and 11, 1994 in NYC.

 

 

 

このアルバムは「Mt. Fuji Jazz Festival '94」での来日記念盤としての意味合いもあり、1993年におけるホレス・シルヴァーの来日中止の分も含め、マウント・フジのステージで素晴らしい演奏を聴かせてくれた模様(私はラジオでしか聴けてません)。

 

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前作「It's Got To Be Funky」同様に、ホレスのピアノ・トリオにトランペット3人、トロンボーン2人、フレンチ・ホルン1人という6人編成の金管ブラス・アンサンブルを加えたバンドをベースとし、ブルース・シンガーのO.C. スミス(O.C. Smith)がヴォーカリストとして4曲に参加しております。

 

前作同様、メインのゲスト・ソロイストとして、サックスのレッド・ホロウェイ(Red Holloway)が7曲に参加。

 

さらにゲスト・ソロイストとしてテナー・サックスのエディ・ハリス(Eddie Harris)が2曲、大御所テナー・サックス奏者のジェームス・ムーディ(James Moody)が2曲、そしてリッキー・ウッダード(Rickey Woodard)という聞きなれないテナー奏者も2曲ほどソロを聴かせてくれております。


このアルバムの注目曲はもちろん、9曲目「Señor Blues」の再演ですね・・・。

 

 

アルバムタイトルでもある1曲目「Pencil Packin' Papa」はアップテンポなナンバー。

 


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ホレス・シルヴァーの特徴的なバッキングとブラスアンサンブルにのり、テナー・サックスのレッド・ホロウェイ(Red Holloway)と、同じくテナー・サックスのエディ・ハリス(Eddie Harris)の高揚気味なソロが登場。ソロ3番目に登場するホレス・シルヴァーは、如何にもホレスらしい陽気でハジけ気味なピアノ・ソロを聴かせてくれております。

 


2曲目「I Got The Dancin' Blues」は、アップテンポながらブルージーかつシリアスな雰囲気の曲で、O.C. スミス(O.C. Smith)のブルージーなヴォーカルも登場します。

 

テナー・サックスのレッド・ホロウェイがオーバー・ブロー気味なソロを聴かせ、続くホレス・シルヴァーも負けじと、テンション高めなピアノ・ソロを聴かせてくれます。

 


3曲目「Soul Mates」は、ゆったりとした感じの美しいバラッド風味な曲。O.C. スミスのコブシを効かせたヴォーカルに続き、ホレス・シルヴァーの幻想的で美麗なソロが登場します。

 


4曲目「I Need My Baby」は、シャッフル気味なリズムにのせた明るめな曲。

 

テナー・サックスの大御所・ジェームス・ムーディ(James Moody)、トランペットのオスカー・ブラッシャー(Oscar Brashear)、テナー・サックスのレッド・ホロウェイと陽気なソロ・リレーが続き、最後に登場するホレス・シルヴァーは、フレーズの合間に
「ゴッ」というファンにはお馴染みな鍵盤の低音を用いたアクセントを混ぜつつ、前のめり気味なソロを聴かせてくれております。

 


5曲目「My Mothers Waltz」は、ゆったりとした3拍子で演奏される、ホレス・シルヴァーの母親に捧げた曲なんだそうです(伝聞系)。

 

ホレス・シルヴァーの、これまたゆったりとしたピアノ・ソロが登場。ソロの合間には、ブラスアンサンブルによるセカンド・リフが効果的に挟まれております。

 


6曲目「Red Beans And Rice」は、サッチモことルイ・アームストロングLouis Armstrong)に捧げた曲なんだそうで、O.C. スミス(O.C. Smith)のソウルフルなヴォーカルも登場します。

 

レッド・ホロウェイがソウルフルなテナー・サックス・ソロを聴かせた後、ホレス・シルヴァーのソロが続き、ブラスアンサンブルによるセカンド・リフを挟み、ボブ・マイゼ(Bob Maize)の短いベース・ソロを経て最後、O.C. スミス(O.C. Smith)のヴォーカルで演奏は締めくくられます。

 


7曲目「Blues For Brother Blue」は、ゆったりとしたスイングする曲で、かつての重要なバンド・メンバーであるトランペット奏者、ブルー・ミッチェルBlue Mitchell)に捧げられた曲なんだそうです。

 

ソロはリッキー・ウッダード(Rickey Woodard)がファンキーなテナー・サックス・ソロ、ジョージ・ボハノン(George Bohanon)のこれまたファンキーなミュート・トロンボーン・ソロと続き、ソロ3番目に登場するホレス・シルヴァーは途中、リズム・パターンを変えつつ、お得意のファンキーなソロを聴かせてくれております。

 


8曲目「Let It All Hang Out」は、アップテンポでシャッフル気味なリズム・パターンが
印象的な曲であり、ヴォーカルのO.C. スミスのヴォーカルが登場します。

 

ソロはテナー・サックスのレッド・ホロウェイ、同じくテナー・サックスのリッキー・ウッダードが登場。この手のリズム・パターンにのったホレス・シルヴァーのピアノ・ソロは唯一無比ですね(笑)。

 


9曲目「Señor Blues」は、ホレス・シルヴァーが書いた曲の中でも、アルバム収録後にヴォーカル入りシングルが発売されるなど、知名度がかなり高い1曲ではないでしょうか。

 

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ソロはテナー・サックスのエディ・ハリス、同じくテナー・サックスのレッド・ホロウェイが登場。ブラス・アンサンブルを挟んだ後、ホレス・シルヴァーの哀愁漂うソロを聴くことが出来ます。

 


10曲目「Viva Amour」は、珍しく5拍子で書かれたシリアス風味な曲であり、先発ソロはテナー・サックスのレッド・ホロウェイと、同じくテナー・サックスのジェームス・ムーディ

 


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ソロ3番手に登場するホレス・シルヴァーは、「ゴッ」というお馴染みの低音アクセントを時折混ぜつつ、素敵なソロを聴かせてくれ、テーマ部最後をテンポ・フリーなカデンツァで終わらすなど、アルバムの最後を余韻残しつつ締めくくっております。

 

 

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