加持顕のジャズに願いをのせて

新潟在住の加持顕(かじあきら)が、ジャズの名盤について個人的感想を気まぐれに投稿。

「Stanley Turrentine - Up At Minton's Vol. 2 (Blue Note) 1961」爆走する「Us Three」トリオ

スタンリー・タレンタイン(Stanley Turrentine)名義でニューヨークのライブハウス「ミントンズ・プレイハウス(Minton's Playhouse)」で1961年02月23日に録音され、2枚に分散発売されたライブアルバムのうちの1枚、「Up At Minton's Vol. 2 (Blue Note BST-84070)」のご紹介となります。

 

「Stanley Turrentine - Up At Minton's Vol. 2 (Blue Note) 1961」爆走する「Us Three」トリオ

ホレス・パーラン(Horace Parlan)を核とした「Us Three」トリオに、当時売り出し中のグラント・グリーンGrant Green)を加えた演奏が収録されております。

 

ブルーノートのライブ盤の中で何十年も再発されなかった位、軽くあしらわれているアルバムではありますが、無条件かつ真っ先にこのアルバムを推したいです、私は(笑)。

 


さて、「Up At Minton's Vol. 2 (Blue Note BST-84070)」の収録曲を見ると、丁度この記事をアップした新潟のまだ梅雨明けぬ時期にありがちな、目まぐるしい天候の移り変わりを表現するには、ぴったりなすぎるスタンダード・ナンバーをずらっと並べておりますね。

 


さて演奏は、スタンリー・タレンタイン(Stanley Turrentine)自ら曲名をアナウンスして始まる、スロー・ブルースな1曲目「Later At Minton's」で始まります。

 

こういうねちっこいソウルフルなノリは、ハーレム地区にありビバップ発祥の地とされる「ミントンズ・プレイハウス(Minton's Playhouse)」だからこそ聴けるものではないでしょうか。

 

ソウルフルなスタンリー・タレンタインに続き、グラント・グリーンも反復を多用した
いつになくねちっこいソロで応酬(笑)、ソロ3番手に登場するホレス・パーランは
観客から感嘆の声が上がるほど、ノリノリでアーシーなソロを聴かせてくれております。

 

 

2曲目は、バラット調で演奏される「Come Rain Or Come Shine(降っても晴れても)」。

 

この曲は、アート・ブレイキーの演奏でも有名ですが、ここでの演奏はソウルフルというか、ねちっこい(笑)。

 

 

スタンリー・タレンタインは抑え気味な軽めなブロー、つづくグラント・グリーンも朴訥なソロを聴かせてくれているのですが、バックの「Us Three」トリオが醸し出す「どす黒さ」の影響か、どちらもソウルフルな演奏に聴こえてしまいます。

 

ソロ3番手に登場するホレス・パーランのスイングを思いっきり引っ張ったソロも、たまりませんね。

 

 

3曲目はアップテンポで演奏されるの「Love For Sale」ですが4曲中、一番のお勧め。

 


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「Us Three」トリオが奏でる不穏な空気醸し出すイントロにのり、スタンリー・タレンタインのひっぱり気味にスイングするテーマが登場。ラテン部分(Bパート)でのドライブ感溢れる演奏との対比が素晴らしいです。

 

演奏時間は15分とかなり長目ですが、ラテン部分(Bパート)でテンポが自在に変化したりと、曲の構成がよく練られているため、飽きず(ダレずに)に最後まで聴き通せます。

 

主役であるスタンリー・タレンタインのソウルフルなテナーはもちろんのこと、ゲスト扱いのグラント・グリーン含めたバック4人の演奏も、かなりノリノリ(死語か)でおます。

 

 

アルバム最後、スタンリー・タレンタイン自ら曲名をアナウンスした後、かなりスロー気味に4曲目「Summertime(サマータイム)」が演奏されますが、ここまでソウルフルな「Summertime」は、他では聴けないのでは。

 

スタンリー・タレンタインの程よくソウルフルなテナー、朴訥としたグラント・グリーンのギター・ソロ、ホレス・パーランのねちっこいピアノ・ソロと、ハーレムのライブハウスならではのアーシーなノリを十二分に堪能出来る1曲でございます。

 

軽いフェイクを経て曲は締めくくられますが、観客のこれまたねちっこい拍手が、当日ライブを観ているお客さんがアフリカン・アメリカンな人達である事を、暗に提示しているようにも思えます。


しかし、スタンリー・タレンタインを煽るかのように爆走する「Us Three」トリオの醸し出すねちっこいグルーヴ感は何度聴いても凄いですねー、の一言。

 

 

Stanley Turrentine - Up At Minton's Vol. 2 (RVG)
Blue Note BST-84070 / 東芝EMI TOCJ-9179 [2000.01.26]

side 1
01. Later At Minton's (Stanley Turrentine)  13:44
02. Come Rain Or Come Shine (J. Mercer - H. Arlen)  8:33

side 2
03. Love For Sale (Cole Porter)  14:56
04. Summertime (George Gershwin)  7:04


Stanley Turrentine (ts) Horace Parlan (p) Grant Green (g) George Tucker (b) Al Harewood (ds) 

February 23, 1961 at Minton's Playhouse, NYC.

 

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