スタンリー・タレンタイン(Stanley Turrentine)を主役に据え、ニューヨークのライブハウス「ミントンズ・プレイハウス(Minton's Playhouse)」で1961年02月23日に録音され、2枚に分散発売されたライブアルバムが「Up At Minton's Vol. 1 (Blue Note BST-84069)」と、次回紹介予定の「Up At Minton's Vol. 2 (Blue Note BST-84070)」です。

ホレス・パーラン(Horace Parlan)を核とした「Us Three」トリオに、当時売り出し中のグラント・グリーン(Grant Green)を加えたこのアルバム、ボビー・ティモンズ(Bobby Timmons)、ジュニア・マンス(Junior Mance)、あとスリー・サウンズ(The Three Sounds)辺りのコテコテな演奏が嫌いな人は、体(心にも)に悪いので、このアルバムはスルーする事を推奨致します。
長尺で、とにかく胃もたれする位などす黒い演奏が続きます(笑)。
さて「Up At Minton's Vol. 1 (Blue Note BST-84069)」には、ライブらしく10分以上もある4曲が収録されております。
会場のリラックスした様子から1曲目「But Not For Me」が始まりますが、マイルス・デイヴス(Miles Davis)やチェット・ベイカー(Chet Baker)などの軽快な演奏を聴き馴染んでいる方には、このソウルフルな「But Not For Me」に、戸惑ってしまうかもしれません。
スタンリー・タレンタイン、グラント・グリーンとソウルフルなソロが続きますが、ホレス・パーランのカロリー多寡というか、こってりしたソロが一番印象に残ると思います。
2曲目「Stanley's Time」は、ファンキー濃度高めなブルース進行で作られた1曲。
グラント・グリーンの哀愁たっぷりなギター・ソロ、スタンリー・タレンタインの程よくソウルフルなテナーサックス・ソロ、ジョージ・タッカーの骨太なベース・ソロ、ホレス・パーランの無骨なピアノ・ソロと、この手の演奏が好物な方々には、魅惑の演奏が続きます。
3曲目「Broadway」は、アップテンポで演奏されるソウルフルながら軽快な1曲であり、1番手に登場するグラント・グリーンのソロ・フレーズも心なしか高揚気味にも感じます。
続くスタンリー・タレンタインの豪快なテナー・ソロに続き、ホレス・パーランのノリまくったピアノ・ソロが登場。その後、スタンリー・タレンタインが再び登場し、グラント・グリーンを交えてのドラムとの熱いソロ交換に突入していきます。
4曲目「Yesterdays」も、これまたソウルフルというか、どす黒い演奏であります。
スタンリー・タレンタインは16分音符多用で早吹き多め、続くグラント・グリーンは
ゆったりとしたフレーズでソウルフルなソロを聴かせ、ソロ3番目のホレス・パーランは反復フレーズを多用した独特のピアノ・ソロで演奏を盛り上げていきます。
最後に登場するジョージ・タッカーの骨太なベース・ソロも、これまたソウルフルで良いですねー。演奏はスタンリー・タレンタインの奔放なカデンツァで幕を閉じていきます。
で、演奏終了後の様子まで聴かせてくれるのは、ライブ盤としては珍しい構成かもしれませんね。
Stanley Turrentine - Up At Minton's Vol. 1 (RVG)
Blue Note BST-84069 / 東芝EMI TOCJ-9178 [2000.01.26]
side 1
01. But Not For Me (Gershwin) 11:28
02. Stanley's Time (Stanley Turrentine) 10:59
side 2
03. Broadway (Bird, Woode, McRae) 10:24
04. Yesterdays (Kern, Harbach) 11:39
Stanley Turrentine (ts) Horace Parlan (p) Grant Green (g)
George Tucker (b) Al Harewood (ds)
February 23, 1961 at Minton's Playhouse, NYC.

