kaigonoki’s diary

えがおの高齢者を増やす介護士

物差しの違いで見え方まで違う

同じ出来事を見ているはずなのに、どうしてこんなにも受け取り方が違うんだろう。 老人ホームで働いていると、そんな場面に何度も出会います。 入居者様、同僚、上司、そして自分自身。同じ時間、同じ場所にいるのに、見えている景色は驚くほど違うんです。 …

不遇の子供時代を乗り越えてきた人ほど、実は強い

「昔のことなんて、思い出したくもないよ」 「いい子供時代なんて、なかったからね」 老人ホームで働いていると、入居者様がふと、こんな言葉を口にすることがあります。 笑いながら言う人もいれば、何気ない世間話の途中で、ぽつりと落とす人もいます。 そ…

他人の成功を喜ぶ世界を実現したい

毎日、同じフロアを行き来しながら、同じ顔ぶれの入居者様と向き合い、同じようでいて決して同じではない一日一日を過ごしています。 笑顔で始まる朝もあれば、理由のわからない不安に包まれる朝もある。 そんな現場で働いていると、人の心の動きが、まるで…

奪わずに分け合えば心が豊かになる

毎日、たくさんの人生に触れ、たくさんの「想い」に出会います。 朝の挨拶ひとつ、食事の時間のひとコマ、夜の消灯前の静けさ。そのどれもが、教科書には載っていない大切な学びで満ちています。 この仕事を始めた頃、私は「介護は技術だ」と思っていました…

楽で心地良いことが本当の自分に触れるための鍵

「楽をしちゃいけない」 いつからか、そんな言葉が心の奥に根を張っていました。 特に介護の仕事をしていると、その思いは強くなりがちです。入居者様のために、同僚のために、迷惑をかけないように、期待に応えられるように。 気づけば、いつも肩に力が入っ…

失敗していい。信じてこそ人は育てられる

現場に立つ中で、入居者様との関わりだけでなく、後輩職員や新人さんと向き合う時間も増えてきました。 その中で、何度も自分に問いかけてきたことがあります。 「人を育てるって、どういうことなんだろう」「本当に相手のためになる関わり方って、何だろう…

状況が悪くても、この状況を肯定的に受け入れる

毎日、同じ廊下を歩き、同じ時計の音を聞き、同じように一日が始まり、同じように一日が終わっていきます。 外から見れば、変化の少ない世界かもしれません。でも、その中で流れている時間は、とても濃く、重く、そして切実です。 今日は、「状況が悪くても…

人それぞれの願いの叶え方がある

「お願いがあるんだけどね」 そう言って、少し申し訳なさそうにこちらを見る入居者様の表情に、私はいつも胸がきゅっとなります。 毎日たくさんの入居者様と関わりながら、「願い」という言葉の重さを、何度も突きつけられてきました。 願い、と聞くと、何か…

今ある枠の中に固執してしまう

介護の仕事をしていると、ときどき自分がとても小さな「枠」の中に立っているような気がすることがあります。 それは、誰かに無理やり押し込められた枠ではなく、自分自身が守ろうとして、しがみついてしまっている枠です。 「ここまでなら大丈夫」 「これは…

意志力とは自分がまだよくわからない人が使う言葉

「もっと意志力を持ちなさい」 この言葉を、私はこれまで何度聞いてきたでしょうか。そして、何度、自分自身にも投げつけてきたでしょうか。 介護士として働いていると、意志力という言葉は、とても簡単に使われます。 リハビリを拒否される入居者様に対して…

手放すとは、心に抱え込んできた重い荷物をおろすこと

介護の仕事をしていると、「手放す」という言葉の意味を、何度も何度も考えさせられます。 手放すというと、何かを諦めること、 投げ出すこと、弱くなること、 そんなイメージを持つ人もいるかもしれません。 でも、介護の現場で私が感じてきた「手放す」は…

本来の姿で心地良く仕事をするには?

介護の仕事に就いてから、20年が経ちました。 毎日、入居者様の生活に寄り添いながら過ごす中で、ふと立ち止まって考えることがあります。 「私は、私のままで働けているだろうか」「本来の自分の姿で、心地良く仕事ができているだろうか」 介護の現場は、…

ありたい自分になれていない人は、何者かになる過程にある

「私、全然なりたい自分になれていないんです」 そう打ち明けてくれた同僚がいました。 その表情はどこか申し訳なさそうで、自分を責めているようにも見えました。 でも私は、その言葉を聞いたとき、胸の奥が少し痛くなったんです。 なれていない=ダメ、で…

自分が恵まれた環境にいたことに感謝し責任を果たす

介護の仕事をしていると、「人の人生の終盤に寄り添う」という言葉の重みを、嫌というほど突きつけられます。 教科書の中の言葉でも、研修で聞いたきれいごとでもなく、目の前で息づく現実として、毎日そこにあるのです。 朝、施設のドアを開けると、いつも…

周りと同じときは一歩引いてみる

この仕事をしていると、ふと不安になる瞬間があります。 「私のやり方、間違ってないかな」「みんなと同じ動きをしていれば、大丈夫だよね」 周りを見ると、同じように動いている同僚たち。 同じ時間に、同じ介助。同じ声かけ、同じ流れ。 気づけば、自分も…

誰かを思う心が自分を支えている

介護の仕事をしていると、「支える側」と「支えられる側」という言葉の境界が、だんだん曖昧になっていくのを感じます。 最初は、私が入居者様を支えているのだと思っていました。身体介助をして、声をかけて、不安を取り除く。それが私の役目で、それ以上で…

異質なものを組み合わせることで化学反応が起こる

毎日、同じようで同じじゃない時間の中で、たくさんの「人」と向き合っています。 介護の現場って、効率よく、無駄なく、決められた流れ通りに、そう求められることが多い場所です。 できるだけイレギュラーを減らす。予測できる動きをする。統一されたケア…

一見役に立たない知識でも大切にしよう

毎日、忙しさに追われながら、時間に追われながら、「役に立つこと」を必死に積み重ねる日々です。 移乗介助ができること。 排泄ケアを安全に行えること。 記録を正確に書けること。 緊急時に冷静に対応できること。 どれも大切で、どれも必要で、現場では「…

相手は誤解するものとして話す位が丁度いい

介護の仕事をしていると、毎日のように思うことがあります。 「ちゃんと伝えたはずなのに、伝わっていない」 何度も経験してきました。 申し送り、声かけ、ちょっとした確認。丁寧に話したつもりでも、なぜかズレる。 なぜか噛み合わない。なぜか誤解される…

非常識な前提で考える場合もある

毎日、たくさんの「当たり前」と向き合いながら仕事をしています。 安全第一。効率よく。 ルールを守って。迷惑をかけないように。 介護の現場には、こうした“常識”があふれています。そして私は長い間、それを疑うことなく信じてきました。 それが正しい。…

未来の目的で、誰のために、何ができるか

「この仕事、何のためにやってるんだろう」 介護士として働いていると、ふとそんな疑問が心に浮かぶ瞬間があります。 忙しさに追われ、時間に追われ、感情を置き去りにして動いていると、自分が“作業”になってしまったような気がして、胸が少し苦しくなる。 …

不完全なまま始め、失敗してもそれを利用する

介護士として働いていると、ふとした瞬間に思うことがあります。 「私、この仕事向いていないんじゃないか」 「また失敗してしまった」 「ちゃんとできている人は、最初からできていたんじゃないか」 この仕事をしている人なら、一度は胸の奥でこんな言葉が…

選ぶ前より、選んだあとを大切にする

人生は、選択の連続だと言われます。 どの道を選ぶか、どちらが正しいか、間違えたらどうしようか。 気づけば私たちは、「選ぶ前」の時間に、あまりにも多くの心を使っています。 でも、老人ホームで介護士として働くようになってから、私は少し違う考えを持…

自分の嫌いな性格は変えずに生かす方法を考える

この仕事をしていると、入居者様の人生に触れながら、同時に自分自身の“性格”とも、嫌というほど向き合うことになります。 今日は、「自分の嫌いな性格」について書きたいと思います。 きっと、これを読んでいるあなたにもあるはずです。 どうしても好きにな…

ものまねで本物を越える

介護の仕事を始めた頃、正直に言うと、私は「自分らしさ」という言葉が少し苦手でした。 「あなたらしくやればいいよ」「自分のやり方でいいんだよ」 先輩たちは優しくそう言ってくれました。でも、当時の私は心の中で思っていました。“自分らしさって、いっ…

怒りの感情で見えなくなるもの

この介護の仕事をしていると、「怒り」という感情と、思っている以上に近い距離で生きていることに気づかされます。 怒鳴られることもあります。理不尽な言葉をぶつけられることもあります。一生懸命やったつもりなのに、全否定されたように感じる瞬間もあり…

いつも難しく考えてしまう人はできるだけシンプルに考える癖を

介護の現場で働いていると、どうしても“考えすぎてしまう日”がある。 「この声かけでよかったのかな」 「もっと優しくできたんじゃないか」 「こう言ってしまって傷つけていないかな」 「他のスタッフならもっと上手にできていたかもしれない」 そんなふうに…

介護士として “感覚の麻痺” に気づくということ

介護士として働いていると、ときどき——ふと、胸がざわつく瞬間がありませんか? 「これって本当にいいんだろうか?」 「いつの間にか当たり前になってしまったけれど、昔の自分なら違和感を覚えたはずだ」 そんな、心の奥の小さな声に気づく瞬間。 私は、こ…

やらなくてもいいことを自分に課すことが修行

最近、ふとした瞬間に思うんです。「私って、なんでこんなに“やらなくてもいいこと”までやろうとしてしまうんだろう」って。 老人ホームで働いていると、毎日が時間との勝負だし、体力だって気力だって無限じゃない。優先順位をつけて、必要なことだけを淡々…

小さな未知を味わい続けたい

老人ホームで働いていると、毎日は「予定通り」の連続に見える。 同じ時間に起床介助、同じように食事を整え、同じように排泄の声かけ、同じようにレクリエーションの準備をする。 そんな日々のなかで、ふと立ち止まって思うことがある。 ――私、この“慣れた…