ねこ森町の中を流れるどんぶら川。
ここでは毎年五月五日に『お魚レース』が開催されます。
ゴールは上流のざあざあ滝。
滝の上には門があって、門をくぐったお魚は龍になります。
その門のさら奥には見事な桃の園がありまして。
花の時期はそのあたり一帯がふうわり紅色に輝きます。
三月三日、上巳の節句。今年の花も上々です。
女のコたちが羽巣手戸を囲んで茶話会を開くことになりました。

羽巣手戸さまはおっしゃいました。
天と地の間を流れゆく季節はせっかちな旅人みたいね。
夢のように過ぎ去ってゆくわ。
楽しい時間は特にね、あっという間に通り過ぎるの。
こんな素敵な日には昼も夜もない。
めいっぱい楽しまないと損じゃないかしら。
ほら、桃の花を見上げてごらんなさい。
紅色の輝きはこの世に生まれた喜び。
甘い香りは世界に感謝する思い。
さあ、私たちもいっぱいお話しましょう。
遊びましょう。歌いましょう。
眠くなったらう木陰でうとうとしましょう。
みんないい子。
とってもいい子。
あなたたちが幸せなら世界も幸せ。
世界が幸せに満ちればすべてがうまくいく。
・・・・・

春の日ざしと猫と桃の花。
夢見心地の昼下がり。
夜になったら男のコたちが合流します。
そしたらまたいつものどんちゃか騒ぎ。
桃の木までもが浮かれてゆさゆさ枝を振り回す。
夏が来れば木にたくさんの実がなるでしょう。
甘くてみずみずしい桃は、幸せの味がするでしょう。
^ーωー^ わくわく。

^・ω・^n ぼんぼり持参ですよ。

