今回は東芝ER-S6Bの単機能電子レンジについて、ちょっと深い話をさせていただきますね。
いつもありがとうございます!!
家電製品の使い方や特徴を紹介している、谷口ちひろです。
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「あれ、なんか調子悪いかも…」
って思って修理に出そうとしたら、
実は故障じゃなかった、なんて経験ありませんか?
実はこれ、電子レンジではめちゃくちゃ多いんです。
「壊れた!」と思ったら、まずここをチェック
温まらない?それ、デモモードかもしれません
突然、温まらなくなった。でもピーピー音は鳴る。
こんなときは「d」マークが表示されていないか確認してください。
これ、デモモード。
つまり、家電量販店の展示品みたいな状態になっているんです。
解除方法は簡単。CANCELキーを約3秒間(ピッピッと鳴るまで)押して、
もう一度CANCELキーを押す。
これを2回繰り返すだけ。修理代ゼロ円で解決です。
何回も使っていたら、急に温まりにくくなった
これ、実は故障じゃないんです。
電子レンジって、内部の電気部品を守るために、
連続使用すると自動的にパワーを落とす機能が付いているんですよ。
理由を説明しますね。
電子レンジの心臓部には「マグネトロン」という電波を発生させる部品があります。
これが熱を持ちすぎると壊れてしまう。
だから、製品が自分を守るために
「ちょっと休憩させてくれ」って出力を下げるんです。
対処法は簡単。
少し時間を置いてから使うか、様子を見ながら追加で加熱してあげればOKです。
とびらがくもる、水滴がポタポタ
これも故障じゃありません。
むしろ正常に加熱されている証拠なんです。
なぜかというと、食品から出た水蒸気が冷たいガラスに触れて結露しているだけ。
特にこの機種は密閉性が高く設計されているので、水滴が付きやすいんです。
密閉性が高い=熱効率が良い、つまり電気代の節約になっているということ。
ただし、この水滴を放置すると大問題。
なぜかというと、水分が庫内に残ると「さび」の原因になるから。
さびができると、そこから電波が集中して火花が飛んだり、最悪の場合は庫内底面のガラスが割れることもあります。
だから、使用後は必ず乾いた布で拭き取って、しばらくとびらを開けておく。
たったこれだけで寿命が大きく変わります。
お手入れ道具、実はこれだけでOK
お手入れって聞くと「めんどくさそう…」って思いますよね。
でも大丈夫。必要なのはたったこれだけです。
基本セット
- かたく絞った濡れ布巾(これがメイン)
- 台所用中性洗剤(頑固な汚れ用)
- クリームクレンザー(庫内底面のガラス専用)
- ラップ(丸めてスポンジ代わりに使います)
「え、これだけ?」と思われるかもしれませんが、これで十分。逆に、使っちゃいけないものがたくさんあるんです。
絶対使っちゃダメなもの
- 金属たわし、研磨剤入りナイロンたわし
- アルカリ性・酸性の洗剤
- 漂白剤、アルコール
- 硬いスポンジたわし
なぜダメかというと、庫内は特殊なコーティングがされていて、これを傷つけると電波の反射がおかしくなって加熱ムラの原因になるから。特に底面のガラスは傷が入ると割れやすくなります。
お手入れの黄金ルール:「すぐに、こまめに」
実は、お手入れのタイミングで寿命が決まります。
使用後すぐやること(所要時間:30秒)
- 庫内が冷めたら、濡れ布巾でサッと拭く
- とびらを1時間くらい開けて乾燥させる
これだけ。
これを毎回やるだけで、大掛かりな掃除がほぼ不要になります。
なぜすぐ拭くのが大事かというと、油汚れや食品カスって時間が経つと固まって落ちにくくなるんです。さらに、その汚れに電波が集中して火花が飛ぶことも。
火花が飛ぶと、その衝撃でガラスが割れることがあります。
特に注意したいのが庫内底面のガラス。
ここは直接食品を置く場所だから汚れやすい。
でも、ここにヒビが入ると修理代が高額になります。
だから、汚れたらすぐクリームクレンザーをつけて、丸めたラップで優しくこする。
2分置いてから拭き取れば、ピカピカになります。
知らないと損する「有償修理」になるケース
こんな使い方をすると、保証期間内でも有償修理になります。
業務用として使った場合
飲食店や事務所で長時間使用したり、不特定多数の人が使うと有償に。
なぜかというと、家庭用は1日数回の使用を想定して設計されているから。
業務用みたいに1日何十回も使うと、電気部品の寿命が一気に縮みます。
間違った設置をした場合
- 壁との距離が足りない(左右4.5cm、上15cm、後ろ10cm以上必要)
- 換気が悪い場所に置いた
- 湿気の多い場所に置いてアース工事をしていない
壁との距離が大事な理由は、背面や側面から熱い空気が出るから。
この熱が逃げないと、内部の電気部品が熱でやられます。
特に電子基板やマグネトロンは熱に弱い。
適切な距離を取らないと、本来の寿命より早く壊れます。
禁止された使い方をした場合
- 金属容器やアルミホイルを使った
- 卵を殻ごと加熱した
- 密閉容器のまま加熱した
これらは全部、庫内底面のガラスを割る原因になります。
ガラス交換は高額修理。保証対象外です。
節電の話:実は待機電力ゼロ
この機種、すごいところがあります。
それは、コンセントに差しっぱなしでもとびらを閉めていれば待機電力がゼロワット。
普通の家電って、使ってなくても待機電力を消費するじゃないですか。
でもこれは、とびらを開けたときだけ電源が入る仕組み。
だから年間待機時消費電力量が0.0kWh。
使用時の電気代も計算してみましょう。
定格消費電力は1350W。
例えば600Wで3分使った場合:
1350W × 0.05時間(3分)÷ 1000 × 27円 ≈ 1.8円
1日3回使っても約5.4円。1ヶ月で約162円。年間で約1,970円程度です。
ただし、出力を下げると加熱時間が長くなるので、トータルの電気代は変わらないことも。急いでいるときは高出力、じっくり加熱したいときは低出力と使い分けるのが賢い使い方です。
この製品が向いている人、向いていない人
向いている人
- 一人暮らし、二人暮らしの方
- あたため専用として使いたい方
- シンプル操作が好きな方
- キッチンスペースが限られている方(幅45.8cm、奥行35.4cm、高さ28.1cm)
ちょっと考えた方がいい人
- オーブン機能が必要な方(この機種は電子レンジ機能のみ)
- 大家族で1度にたくさん温めたい方(庫内容量17L)
- 凝った料理をレンジで作りたい方
特に容量の話。
17Lって、お茶碗1杯分のご飯を温めるには十分だけど、
大きなお弁当を2つ同時に温めるのはちょっと厳しい。
回転テーブルがないフラット庫内だから、食品を中央に置く必要があります。
保証期間と部品保有期間の重要な話
保証期間は本体が1年、マグネトロン(電波を出す心臓部品)が2年。
ここで知っておいてほしいのが「部品保有期間」。
これは製造終了から8年間。
つまり、8年経つと交換部品がなくなって修理できなくなる可能性があります。
一般的に電子レンジの寿命は約10年と言われていますが、
この機種の場合、使い方次第では8年を超えても使えます。
でも部品がないので、壊れたら買い替えるしかない。
だから、「8年経ったら買い替え時が近い」と考えて、
調子が悪くなったら無理に使わず、新しいものを検討する。
これが賢い判断です。
最後に一番大事なこと
電子レンジって、正しく使えば本当に長持ちします。
でも、間違った使い方をすると一瞬で壊れることもある。
特に気をつけてほしいのが
「庫内の水分・汚れはすぐ拭く」
「金属物は絶対に入れない」
「連続使用しすぎない」の3点。
これだけ守れば、保証期間を過ぎても長く使えます。
そして、もし「あれ?」と思ったら、すぐ修理に出す前に、この記事をもう一度読んでみてください。
故障じゃないかもしれませんよ。
それでは、快適な電子レンジライフを!
以上
快適な生活のために、家電に愛を!
参考になったでしようか。
皆さんの役に立ったら、うれしくお思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます。

