親鸞関連
五木寛之著、小説『親鸞』三部作の読後印象を各部についてご紹介した。 単行本を購入したまま、長い間書架に眠っていた。読もうとエンジンがかかる前に、ひとつのきっかけができていた。 『日本建築集中講義』(共著)で、山口晃という画家を知り、この本か…
奥書を読むと、この『完結篇』は全国各地の新聞37紙に2013年7月1日から2014年10月6日まで連載され、それに加筆修正して2014年11月に単行本が出版された。2016年5月に文庫化されている。 61歳で親鸞は激動の地・京都に戻る決意をした。この『完結篇』は、親鸞…
「承元の法難」と称される念仏禁制の弾圧で、師の法然は讃岐へ。親鸞は藤井善信の俗名を与えられ越後へ流刑となる。この時、自ら愚禿親鸞と名を変え、妻の恵信とともに北国に旅立つ。この「激動篇」は、親鸞が越後の国府の浜に着いた1年後の春から始まる。描…
本書は、奥書によれば、2008年9月1日から2009年8月31日まで新聞27紙に連載された後、加筆修正されて2010年1月に上・下巻の単行本として発刊された。2011年10月に「青春篇」の副題が付き文庫化されている。 この小説『親鸞』は親鸞の幼少の頃から30代にいたる…
本書は1997年7月に出版されていた。私の手許にあるのは、20011年4月の初版第5刷。 18年も前に出版された本をなぜ読む気になったのか。それは、梅原猛著『親鸞「四つの謎」を解く』を読んだことによる。梅原猛さんが親鸞について長年抱いていた疑問を再考す…
著者は2014年に数えで90歳になったと書く。親鸞は90歳まで生きた。そこで「親鸞とほぼ同年になった私には、年老いた晩年の親鸞の喜びや悲しみを多少なりとも理解できるかもしれない」(p18)という思いを抱く。一方、旧制中学(東海中学)4年の時に、『歎異…
タイトルにある「六つの顔」って? この語句にまず引き寄せられて購入した。それでいてしばらく書棚に眠らせていたこの本を読み終えた。 2019年8月に単行本が刊行されている。 著者は「序章 あふれだす親鸞」で、まず最初に、「六つの顔」の意味を明らかにし…
長らく書棚に眠っていた本をやっと読んだ。本書は2010年8月に刊行された。手許の本は同年10月の第2刷である。今、何刷になっているのかは知らない。 親鸞聖人の畢生の著作を『教行信証』という略称で私はまず知った。正式書名は『顕浄土真実教行証文類』とい…
序章と第7章は、本書が2007年10月に刊行されるにあたり書き下ろされた章だという。第1章~第6章は、1990年~2004年春までに各種媒体に発表された論考に加筆されたそうだ。まず全体の目次構成と初出の原題を << >> 書きで併記して示そう。 序 章 ひとりで…