相場英雄
KID(キッド)とは、このストーリーの主人公城戸護のこと。城戸は元自衛官。ある理由で除隊し、傭兵稼業に転じた際に上官が<KIDO>という名札をみて、<KID>と呼び始めた。ニックネームはここに由来する。 その後城戸は傭兵稼業を辞めて、香港に定住…
本書は、雑誌連載に加筆改稿して、2012年2月に単行本が刊行された。 そのタイトルが示すとおり、かつてしばらくの間世界を戦慄させたBSE感染牛というテーマが根底にある。だがそれに併せて周辺の要因が複合され様々な事象が組み立てられている。今、世間…
本書のタイトルに惹かれて読んだ。読了後に調べてみると、『KID』に続く城戸護シリーズ第2弾。著者の小説は今のところ『震える牛』『覇王の轍』の二作と『KID』を読み継いだだけ。 本書は「小説幻冬」(VOL.96~103)に連載された後、加筆・修正され…
この小説のモチーフが、本書のタイトルになっている。私はそう受けとめた。著者はこの小説の最終ステージで次のように語らせている。<この国で一番悪い仕組みは、一度決めたら中断はおろか、後戻りすることが一切許されないことだ>(p411)さらにこの一文に…