遊心逍遥記

遊び心で本の森を逍遥し、その時の思いを残しておこうと始めました。

村木嵐

『またうど』   村木 嵐    幻冬舎

第10代将軍徳川家治が田沼意次に言う。 「意次。そなたはさすが、父上がまたうどと仰せになられただけのことはある。 全き人、遇直なまでに正直な信(マコト)の者という意味だ。 p54 本書のタイトルはここに由来する。 学生時代に日本史を学び始めた頃、田沼時代…

『まいまいつぶろ 御庭番耳目抄』    村木 嵐    幻冬舎

出版社の広告メッセージによれば、『まいまいつぶろ』の完結編。 『まいまいつぶろ』は第九代将軍家重とその小姓大岡忠光を中心にした小説。徳川吉宗の嫡男・長福丸が母親の難産のゆえに身体障碍者として生まれた。身体の右側は麻痺し、左の手も震えがあり文…

『まいまいつぶろ』   村木嵐    幻冬舎

本書を読んで、「まいまいつぶろ」がカタツムリの異称だと知った。本書を読む動機は新聞広告で目にしたこのタイトル。意味不明でおもしろい語感に興味をいだいた。著者の名もこの新聞広告で初めて意識した。 本書は書き下ろしの歴史時代小説で、2023年5月に…