遊心逍遥記

遊び心で本の森を逍遥し、その時の思いを残しておこうと始めました。

堂場瞬一

『迷路のはじまり ラストライン3』   堂場瞬一   文春文庫

ラストライン第3弾。文庫書き下ろしとして、2020年3月に刊行された。 このストーリー、羽田空港国際線ターミナルから岩倉剛の恋人赤沢実里がニューヨークへ旅立つ場面から始まる。所属する劇団の方から回ってきた話で、オーディションを受ける為に出かける…

『割れた誇り ラストライン2』  堂場瞬一   文春文庫

ラストライン・シリーズの第2弾。文庫のための書き下ろしとして、2019年3月に刊行されている。 前年に発生した殺人事件が、地裁で「犯行の事実なし」と認定され、完全無罪判決が出された。この衝撃は警視庁全体に伝わった。これが本書のタイトル「割れた誇…

『ラストライン』   堂場瞬一   文春文庫

既にラストラインのシリーズ第6弾として『灰色の階段 ラストライン0』が今年3月に刊行されている。この警察小説シリーズを読み継いで行くことにした。第1作『ラストライン』は、「週刊文春」(2017年8月17・24日夏の特大号~2018年6月7日号)に連載され、2…

『共謀捜査』  堂場瞬一   集英社文庫

『検証捜査』では、キャリア官僚永井をリーダーとして全国の警察署から集められた刑事たちがチームを組み、捜査に携わった。警察が警察を検証するために極秘に捜査をするというものだった。その捜査が完了した時点で、刑事たちは原職へと戻っていった。だが…

『凍結捜査』   堂場瞬一   集英社文庫

『検証捜査』でタスク・フォースとして全国から集められ捜査に従事したメンバーは、事件解決後、解散し原職に復帰した。だがそのネットワークを活用して事件捜査に役立てるというつながりが色濃く出てくる設定でおもしろい作品群が続く。それに加わった一冊…

『献心 警視庁失踪課・高城賢吾』  堂場瞬一  中公文庫

警視庁失踪課・高城賢吾シリーズの書き下ろし長編第10弾。2013年6月に刊行された。これがこのシリーズの最終巻となる。 冒頭に人事案についての会話が書き込まれる。おもしろい書きだし。だが、それは、その後背景に退いてしまう。方向性が暗示されるにと…

『闇夜 警視庁失踪課・高城賢吾』   堂場瞬一   中公文庫

警視庁失踪課・高城賢吾シリーズの書き下ろし長編第9弾。2013年3月に刊行された。 土曜日の早朝。高城は自宅で酒浸りになり酔い潰れ夢を見ている状態から、水をぶっかけられ強引に目覚めさせられる。明神愛美と醍醐塁が眼前に居た。高城は無断欠勤していた…

『牽制 警視庁失踪課・高城賢吾』  堂場瞬一  中公文庫

警視庁失踪課・高城賢吾シリーズの書き下ろし長編第8弾。2012年12月に刊行された。 高城はやっと娘・絢奈の失踪事件に向き合う行動をとり始めた。千葉県の内房中央署が管轄する区域である木更津の南、富津の岬の先の展望台で身元不明の若い女性の遺体が発見…

『遮断 警視庁失踪課・高城賢吾』  堂場瞬一  中公文庫

警視庁失踪課・高城賢吾シリーズの書き下ろし長編第7弾。2011年10月の刊行。 読了して、このタイトルの「遮断」には様々な意味合いが重ねられているように思った。その意味合いを切り口としながらご紹介しよう。 1.高城賢吾と三方面分室長阿比留真弓との間…

『波紋 警視庁失踪課・高城賢吾』  堂場瞬一  中公文庫

警視庁失踪課・高城賢吾シリーズの書き下ろし長編第6弾。2011年2月に文庫本が刊行されている。創作が13年も前だったことを奥書で再認識した。 余談だが、GOOブログに「遊心逍遙記」と称して読後印象記を書き始めたのが2011年8月。この最初の月の下旬に『…

『裂壊 警視庁失踪課・高城賢吾』  堂場瞬一  中公文庫

高城賢吾シリーズの第5弾! 書き下ろし長編である。2010年6月に文庫本が刊行された。この小説、端的に言えば、失踪人捜査課三方面分室室長・阿比留真弓の過去の人生が曝け出される結果となるストーリー。厄介者が集められた窓際部署である失踪課第三方面分…