遊心逍遥記

遊び心で本の森を逍遥し、その時の思いを残しておこうと始めました。

坂岡 真

『成敗  鬼役七』  坂岡 真  光文社文庫  

鬼役矢背蔵人介の身辺事情に少し変化が加わってきた。 ここしばらくは、御小姓組番頭の橘右近が、蔵人介に近づいてきて、政の正義を貫くためにと蔵人介の裏仕事だった暗殺御用に再び指令という形で、関わらせようと試みてきた。蔵人介は今まで、かろうじて橘…

『間者 鬼役六』   坂岡 真    光文社文庫

鬼役シリーズの第6弾! そのタイトル通り、「間者」をモチーフとする中編連作集と言える。三作品が収録されている。それぞれ110~120ページほどで相互に連環していく小説である。 文庫書下ろしとして、2012年9月に初版が刊行された。手元の文庫は2014年4月…

『惜別 鬼役五』   坂岡 真   光文社文庫

一つのブログ記事での小説の長さ分類を参考にすると、本書は中編1、短編2から成る連作集で、「鬼役」シリーズ第5弾である。 出版社が代わり、シリーズとして大幅加筆修正、改題して、2012年8月に文庫本が刊行された。 新装版表紙 最初の「婀娜金三千両」…

『遺恨 鬼役四』  坂岡 真   光文社文庫

鬼役第4弾! 2006年に文庫で刊行されていたものに、大幅加筆修正し改題されて、2012年7月に文庫本が刊行された。 本所には、短編連作として、「月盗人」「懸崖の老松」「暗闇天女」「末期の酒」の4編が収録されている。 御小姓組番頭橘右近から、蔵人介の…

『乱心 鬼役参』  坂岡 真   光文社文庫

鬼役シリーズの第3弾! 他社文庫刊から改題の上、2012年6月に文庫本刊行。(奥書は前作同様の経緯を経たシリーズなので、以降煩雑さを避けて略記する) 新装版文庫の表紙 今回は短編連作風時代小説と言うべきか。本書には「鬼役受難」「蘭陵乱舞」「不空羂…

『刺客 鬼役弐』 坂岡 真   光文社文庫

鬼役シリーズ第2弾! 奥書を読むと、2005年8月に『鬼役 矢背蔵人介 炎天の刺客』(学研M文庫)として刊行された作品に大幅加筆修正、改題して、2012年5月に刊行されている。このシリーズ、最新刊に到るまで長丁場で楽しめそうである。 新装版の文庫表紙 こ…

『鬼役 壱』    坂岡真    光文社文庫

『太閤暗殺 秀吉と本因坊』を読むことでこの著者と出会った。『鬼役』という長大なシリーズが出ていることを知った。このシリーズ、現在時点で第34作まで刊行されている。タイトルが面白そうなので、このロング・シリーズを読み継いでみようと思った。 本作…

『太閤暗殺 秀吉と本因坊』  坂岡真  幻冬舎

本著者の作品を読むのは初めて。新聞広告でこのタイトルを見て惹かれた。 豊臣秀吉を暗殺しようとする事件が起こる。サブタイトルで秀吉と本因坊を敢えて対比しているということは、本因坊が秀吉暗殺に何等かの関与をするという暗示? 本因坊がどう関わるの…