ファンタジー・メルフェン
本書は講談社ノベルスとして 2010年10月に刊行され、2015年7月に文庫化された。 天童純は高校1年の春のオリエンテーションで、鎌倉・長谷寺に行く。そして、地蔵堂の前であの水葉に瓜二つの少女が目の前を通り過ぎるのを見た。無意識にその少女の後を追う。…
本書は「鬼の巻」と「神の巻」の合本として出版されている。 単行本として出版された「鬼の巻」をまず読み、その読後印象記を既にご紹介した。 「鬼の巻」は、そちらの拙ブログ記事をご一読いただければうれしい。 ここでは合本の後半となる「神の巻」につい…
『鬼神伝』は、鬼の巻、神の巻、龍の巻と既に出ている。 そして、鬼の巻と神の巻が合本となり『鬼神伝』として出版されていることを後で知った。さらに、鬼神伝がアニメーション映画となっていることも遅ればせながら知った次第。 取りあえず単行本として200…
構想がおもしろいミステリーといえる。ウィキペディアの「東野圭吾」を読むと、第7回中央公論文芸賞受賞作。 2012年3月に単行本が刊行され、2014年11月に文庫本に入っている。 盗んだ車でとある家に窃盗に入った3人組の若者たち-幸平、敦也、翔太-は、逃げ…
小説の舞台は神奈川県立南浜高校。港町の山に近い新興住宅に隣接して作られた創立十周年を迎えたばかりの高校なのだが、荒れ果てた校舎、不良生徒がたむろする荒んだ高校になっている。 自由民政党の重鎮、真鍋不二人は、建設省出身の衆議院議員で、いわゆる…
2019年「螺旋プロジェクト」の一環作品ということで読んでみた。このプロジェクトにおいては、「未来」を扱う作品。近未来の先にある未来である。 『小説BOC』の創刊号~10号(2016年4月~2018年7月)に連載されたものに加筆・修正され、2019年7月に単行…
2019年の「螺旋プロジェクト」一環作品ということで読んでみた。その切っ掛けは、澤田瞳子著『月人壮士』を読んだことによる。この『月人壮士』の読後印象記は既にご紹介しているが、これが「螺旋プロジェクト」の一作品だったことから、この螺旋プロジェク…
先般『クスノキの女神』第2弾を先読みしてしまい、読後印象記は既に載せている。 そこで、このシリーズの初作を遅ればせながら読んだ。 本書は書下ろしとして、2020年3月に単行本が刊行されている。 本作に目次はない。算用数字で31までのセクションが連な…
先般初めて著者の『持続可能な魂の利用』を読んだ。私の読書傾向からすれば、ちょっと異次元領域の小説だった。その時、この本も地元の図書館に予約していた。 こちらも一風変わった短編連作集。私にはこちらの作品集の方が相対的にまだなじみやすい。と言う…
ミステリー要素がベースにあるもののその比重は従となり、ファンタジー要素とメルヘン要素が主となるストーリー。そんな読後印象が強い。私が読み継いできた著者の作品群の中では少し異質な領域に入ったように思う。新境地の開拓か。本書を読み始めて、末尾…